イルミンスール魔法学校

突然ですが。
イルミンスールの大浴場は、まさに酒池肉林と化していました。


「にゃははははぁ～、さあ、私の酒を呑むですぉ～！」
「い～え～、もう、呑めないで～す～わ～」

酔っぱらった水着姿のエリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）が、
やはり水着姿で酔いどれている泉　美緒（いずみ・みお）を氷術魔法で転ばせました。

バッシャーン、と美緒が倒れたのは、巨大なワイン（のようなもの）で満たされたお風呂の中。

「にゅはははぁ～、たっぷり呑んで、ぶッ潰れなさぁ～い！」

周囲では、彼女たちと同じように、誰も彼もが大浴場に満ちる芳醇な香りの中で、お酒（のようなもの）のお風呂を楽しんでいました。


何故こんなことになったかというと……

■■

秋。
それは実りの季節。

「ポータラカ人に発酵を手伝ってもらって、
未成年でも安心して飲んで酔える『ワイン』（のようなもの）が出来たわ」

ザンスカール地方で獲れた葡萄で出来たワイン（のようなもの）のタルを抱え、吉井　真理子（よしい・まりこ）は満足そうに言いました。
彼女は発酵の講師としてイルミンスールに招かれていました。
そして、ポータラカ人を使った特別な『超速発酵』を行い、出来上がったのが……
未成年のエリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）でも安心して酔いを楽しめるステキな飲み物です。

「しかし、普通に飲むだけでは詰まらないですねぇ～。何か面白い催しが出来れば良いのですがぁ～」

そんなエリザベートの呟きを聞いて、
真理子は、ふと思い出しました。

「そういえば、ワイン風呂っていうのがあって……」

「それですぅ！
　せっかく、大量にワイン（のようなもの）を作れるのだから、それをお風呂にするですぅ～。
　イルミンスール大浴場のお湯を全てワイン（のようなもの）に変えなさぁ～い！
　
　秋の豊穣を祝う『酔い潰し祭り』をやるですよぉ～！」


■■ルール説明！■■
『酔い潰し祭り』とは、まさに酒池肉林を地で行く祭りである。

水着姿の男女が、どこもかしこもワイン（のようなもの）風呂と化したイルミンスール大浴場に集い、
互いにひたすらワイン（のようなもの）を、（どのような手を使っても）飲まし合い、（酔いに任せて無礼講で）潰し合い――
最後まで残った人が優勝。

なお、最後まで意識を保っていた方には、イルミンスール秋の実り高級食材セットが贈られます。
また、ただワイン（のような）風呂を適度な頃合いで楽しむなどの参加もＯＫ。


さて、そんな祭りの開催告知が各学校にも送られ――

「なんつー催しを……まあ、やるからには負けるわけにはいかねぇが」

蒼空学園からは山葉涼司（やまは・りょうじ）が。

「ワイン（のような）風呂は美容に良いと聞いたわ！」

天御柱学院からは小谷　友美（こたに・ともみ）が。

「ワイン（のようなもの）に含まれるビタミンＰが血行を良くし、タンニンが皮膚のたるみを引き締めるという。肌艶が良くなる効果はあると言えるだろう」

空大からはアクリト・シーカー（あくりと・しーかー）が。

「大きいお風呂を楽しんでお肌もツルツルなんて最高ですわぁ」

百合園からは泉　美緒（いずみ・みお）がやってきていました。

他にも様々な学園から生徒たちが、秋の実りを祝うため、勝利を得るため、美肌を得るため、などなど……
色んな目的で集まって来ています。


そして。

「さあ、存分に“潰し合い”なさぁ～い！」

時は満ち、祭りは開始されたのでした。

「栄えあるイルミンスール生が他校生徒に負けるなど許しませんよぉ。
　優勝者がイルミンスール生以外だった時は、イルミンスール生は全員、グリモワール100冊書き取りするですぅ～！」

このシナリオに出てくる『ワイン』などは、正しくは、未成年でも問題なく飲んで酔うことが出来る『ワインのようなもの』『お酒のようなもの』となります。
ただし、通常のアルコール類と同じように酩酊状態にはなります。

ワイン風呂の他にも、多種多様な『お酒（のようなもの）』が用意されています。


基本的に無礼講ですので、どんな手を使って相手の意識を奪ってもＯＫです！
アクションに【無礼講ＯＫ】と書いてある場合、そう書かれている方同士で遠慮なく無礼講な絡みをさせていただきます。

もちろん、単純にワイン（のような）風呂を楽しむだけでも問題ありません。

ワイワイ楽しむのが目的のシナリオですので、細かい事は気にせず楽しんでいただければと思います。
水着着用が義務ですが、なぜか武器の持ち込みなどは問題なく行えます。


何はともあれ、皆さんと一緒にお祭り騒ぎを楽しめますと幸いです。

・かたっぱしから飲まして潰す！

・のんびりお風呂を楽しむ