シナリオガイド
濃霧に包まれたタシガン辺境の館で、ひとりの男が忌書を開いた。
シナリオ名:さよならを言わせて / 担当マスター:
剣 祐名
ここは、タシガンの街外れにある喫茶店です。
窓際のテーブルに、3人の若者が腰を下ろしていました。
給仕に軽食を頼み終えたルドルフ・メンデルスゾーン(るどるふ・めんでるすぞーん)は、向かい合って腰をかけている高円寺 海(こうえんじ・かい)とアイリ・ファンブロウ(あいり・ふぁんぶろう)へ話を切り出します。
「まずは協力に感謝する。俺たちが止めなければならない相手は、吸血鬼のネクロマンサーだ」
「いかにも一癖ありそうな感じだな。何やってるんだ?」
「禁忌の書を用いた、死者の蘇生」
「そんなことが、出来るのですか?」
「腕が立つネクロマンサーや、ソウルアベレイターであっても無理だろう。禁忌の書ゆえに制御を誤れば、何が起こってもおかしくはない」
「やばいな」
「すぐに行って止めましょう。その方は、何とおっしゃるんですか」
運ばれてきた珈琲を手に取ったルドルフは、その香りを楽しみました。
ふたりの食いつきっぷりに、とても満足しているのです。
「ローゼン卿。アルバート・ヴァン・ローゼンクローネ。各地から画家を頻繁に招いて、絵を描かせていたことで有名だ」
「聞いたことないな」
「禁書を用いてまで蘇らせたい人とは、いったい誰なのでしょう」
ルドルフは、砂糖もミルクも入れない珈琲をひとくち含んでティーカップを置きました。
「分からん。が、あまり悠長に構えてはいられないはずだ」
「よし、さっそくはじめよう」
「そうですわね」
「話が早くて助かる。ヤツはこの街から北東に位置する森の中へ屋敷を構えている。この街と同様に、霧が立ちこめていて視界が悪い」
「舞台の演出も最高ってワケだ。ネクロマンサーだけに、アンデッド総出で迎えてくれるだろうぜ」
「野生のモンスターが居てもおかしくないですね。気をつけましょう」
「色々と、準備が必要になるな」
「では交渉成立だ。よろしく頼むぜ」
深淵の洋館に住むローゼン卿は、果たして何を企んでいるのか?
担当マスターより
▼担当マスター
剣 祐名
▼マスターコメント
こんにちは、剣 祐名です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回は、タシガン島の森に住んでいる怪しい吸血鬼アルバート・ヴァン・ローゼンクローネ(ローゼン卿)を撃退するのが目的です。
誰でも参加できます。
ローゼン卿は吸血鬼のネクロマンサーであるため、攻撃の種類が豊富であることが予想されます。
例えば……
・吸血鬼だから使える「吸精幻夜」。
→ 彼に魅了された生物なら、主の指示に従って襲ってくるかも知れません。
・ネクロマンサーだから使える「アボミネーション」。
→ ちょっとやそっとの事では動じません。
うっかりすると、こっちがビビらされる可能性があります。
・同職だから使える「エンドレス・ナイトメア」。
→ 術中に落ちると、闇の力によって頭痛、吐き気、不安などに襲われるそうです。
当然の事ながら、ネクロマンサーの十八番は「不死を扱う」ことです。
行く手を阻むのはジャイアントバットやワーウルフ(狼男)、リカント(犬男)の他に、武器を手にしたスケルトンやマミー、それらが身にまとった甲冑なども待ち構えている可能性があります。
今回の討伐にはもちろん、高円寺 海に、アイリ・ファンブロウ、そしてルドルフ・メンデルスゾーンも、こっそりと参戦します。
腕に自信のない方は、彼らと合流して戦いに臨んでもよいかも知れません。ご希望とされる場合には、アクションを提出する際に「彼らと合流する」と言うことを目立つようにご記入ください。
「腕に覚えのある生徒ならば、誰であっても歓迎しよう」と、ルドルフも名乗りを上げる生徒たちに期待を寄せているようです。
皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げております。
▼サンプルアクション
・犯人を倒す
・敵対するものと戦う
・仲間への支援
・戦況や真相を調べる
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2012年11月22日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2012年11月23日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2012年11月27日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2012年12月07日