■ご挨拶
初めての方は初めまして。前編などでご参加頂いた皆様はお久しぶりです。
ゲームマスターの水無月へる(みなづきへる)です。
本シナリオは前編・後編から成るノーマルシナリオ(ミステリー)の後編です。
参加PCは前編にて導き出された捜査結果を元に、真犯人を突き止めるべく裁判的なものに出席する事になります。
若干のルールがございますので、アクションをお送りになる前に、以降のマスターコメントをご一読くださるようお願いします。
ではでは、後編もよろしくお願い致します。
■ご案内
シナリオガイドにもあるように大々的に行われる裁判となりますので、
学校に所属する契約者であれば、誰でも問題なくご参加頂けます!
ただ、続きモノで更に推理モノなので、前編を読んでいないと話が全くわからないと思いますので、
後編からのご参加となる場合は、お先に 『紅き閃光の断末魔 ―前編―』をお読みください。
※本シナリオにおける裁判は一般でいうところの裁判とは違い、とにかく事件の真相を暴くため、裁判風の形式を取っているというものです。
参加者全員に発言権があり、容疑者自身も互いの矛盾や怪しい点を指摘したりします。
検察官やら弁護士やらの堅苦しいやりとりが延々と続くイメージではなく、ルール無用の論争合戦をイメージして頂けると幸いです。
■容疑者のNPC達
★トマス・クラーク
シャンバラ教導団技術科所属の男性。
これまで様々な機晶技術研究に携わり、結果を残してきた。
その功績から、今回の機構解析においてリーダー役に就任した。
外見的に頼りない印象を受けがちだが、人当たりがよく研究員達から信頼を得ている。
契約者であるが、戦闘方面は得意ではなくからっきし。
殺された副所長とは教導団での同期である。
★アメリー・フラット
ヒラニプラ所属の女性。
単にヒラニプラ市街地で活動する技術士というだけで、首長家とは関係ない。
機晶技術の腕は確かだが弱気な性格が災いして、あまり成果に結びつかない。
契約者ではないため、スキルは使用できない。
レベッカの上司に当たる。
★レベッカ・チッコリーニ
ヒラニプラ所属の女性。
単にヒラニプラ市街地で活動する技術士補というだけで、首長家とは関係ない。
勝気な性格で、普段は中々踏ん切りのつかない上司のアメリーを引っ張る役である。
今回の仕事では同じ研究員という立場であるため、その傾向が顕著。
契約者ではないため、スキルは使用できない。
★早川 透
民間軍事会社ラインハート所属の男性。
最近になって入社したばかりの新人である。
契約者だが扱えるスキルは多くない。戦闘力はそれなり。
デュオの部下に当たり、彼を慕っている。
★デュオ
民間軍事会社ラインハート所属の男性。本名は不明である。
孤児であり、幼い頃から地球で戦場を渡り歩いてきた戦闘のプロ。
その技術を見込んだLH社が、雇用を条件に契約相手を紹介した。
よって現在は契約者で、多種多様なスキルを持つ。
双剣術を得意とすることから、社内での通称がデュオという。
■アクションのルール
本シナリオは、前編の事件の謎を解き明かすことが目的となりますので、
基本的には前編で明かされた情報を元に、真相へ近づくための推理をアクションとしてください。
ただ、あまりに簡単に決着してしまってもつまらないぜ……という変わり者な方もいるかもしれません。
そういった場合は、あえて他PCとの対立を狙い、議論を盛り上げる等のアクションも大歓迎です! お話的にはその方が燃えるかも(ぉ)
他にも、後述の{▼擁護と追求}のシステムを使えば、MCとLC間で争ってみたりと、一味違ったアクションをとることも可能です。
ただ、やり過ぎると攪乱者として教導団に目を付けられる可能性があります……その点はお気をつけください。
ちなみに、今回はダブルアクションを気にせず存分に推理を書いて頂いてOKです。
全てが採用されるわけではありませんが、複数ある推理は、真相に近づくものほど採用されやすいといった処理になります。
点ではなく面で攻めた方が、お得になるわけです。
以降は特殊ルールについてです。
▼擁護と追求
本シナリオのアクションでは、擁護NPCと追求NPCを必ず指定して頂きます。
それぞれ、トマス・クラーク、アメリー・フラット、レベッカ・チッコリーニ、早川 透、デュオの5名の中から選択してください。
指定が無い場合はアクションが無効となってしまいますので、ご注意ください。
【擁護NPC】……あなたが最も怪しくないと思うNPCを、1名指定してください。
PCは選んだ擁護NPCの味方として、裁判に臨みます。
他のPCによって、選んだ擁護NPCが追求されると、あなたは反論して切り返す事になります(論争が起きる)。
擁護NPCの指定は、MCとLCで共通の1名までとなります。
【追求NPC】……あなたが怪しいと思うNPCを、共犯の疑いを含め最大5名まで指定してください。
裁判の流れにおいて、選んだ追求NPCに嫌疑が及んだ時、あなたは論題に乗って追求を行う事になります。
ただし、追求NPCの数が増えるほど追求力は分散し、他のPCに反論されやすくなります。
追求NPCの指定は、MCとLCで異なる人物を指定できます。
もちろん、追求を行うPCが増えるほど、反論を突破しやすくなるので、MCとLCで共通の指定にするのも全然アリです。
この2つを指定した上で、それらの根拠となるあなたの推理をお書きください。
擁護においても追求においても、マスター側で行われる成否の判定は、あなたの推理が最重要となります。
その際、推理の裏付けとなる情報名を明確に記しておくと、論争で優位に立つことができるかも……(詳細は{■情報について}の項目にて)。
この説明だけではわかりにくいと思うので、よろしければサンプルアクションを参考にしてください。
▼スキルについて
裁判に影響を与えると思われる2種類のスキルについて、独自に定義させて頂きます。
アクションで使用される場合は、ご注意ください。
【嘘感知】……有効です。
ただし万能ではなく、誰かを騙すことを第一目的とした嘘のみ看破できます。
例えば「お前が犯人なんだろ!」という発言に対し、犯人が「ち、違いますよぉ!」と答えた場合、
この嘘の第一目的は自分を守るためとなり、【嘘感知】では看破する事ができません。
また、スキル【存じ上げません】を相手が習得している場合も、【嘘感知】で嘘を看破できなくなります。
ぶっちゃけあまりアテにしない方がいいかも!
【ナゾ究明】……有効です。
議論において擁護NPCが追い詰められ、反論できるPCが不在になってしまった時に効果を発揮します。
ただし、PCの知らない情報による解決はできませんので、本当に反論の余地が無い場合は無効となります。
一応、本シナリオはプレイヤー自身による推理対決が醍醐味ですので、ご利用は計画的に!
■情報について
全ての参加PCに、前編で明かされた情報は周知されています。
情報を見直したい時は、 『紅き閃光の断末魔 ―前編―』の最終ページに獲得情報一覧がありますので、そちらの内容をご確認ください。
アクションにおいて、獲得情報一覧から情報を引用する場合は、情報名を<>で括って記してください。
この引用を使って展開された推理は強力な裏付けがありますので、論争において優位に立ちやすくなります。
例:<爆音について>にもあるように、爆発があったのは22時10分で間違いない。