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古城変死伝説に終止符を

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シナリオガイド

汚部屋掃除の次は幽霊と対決?
シナリオ名:古城変死伝説に終止符を / 担当マスター: 夜月天音

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 このお話は開けてはならない扉が開かれて古城の主に危機が訪れ、イルミンスールの町では生者を見守りさまよう幽霊達が暴れ始め……それらの騒ぎの原因を探り解決し、“魔法使いさん”から少女の幽霊を解放するというお話です。

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■■

 イルミンスール魔法学校、校長室。

「……町に元々いた幽霊が見えるようになって暴れてるですか〜。対策を立てようにも原因が分からないとだめですねぇ」
 エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)は住民からの救助依頼を受けるもどうしたものかと考えを巡らしていました。
 その時、事情を知る雑貨店の店主ササカから連絡が入りました。
「……そういう理由ですか〜」
 連絡の内容は、古城の主であるオルナが地下道の入り口を開けてしまい今日まで幾日も前住人達に命を狙われるようになり、親友であるササカが様子を見に来ても心配させまいと隠し通したというのです。以前訪れた人達の警告によって少しの間は平和だったのですが。
「今はどうしてるですか?」
 エリザベートがオルナの様子を訊ねるとササカは逃げようとしたのか古城の入り口で倒れている所を自分が保護し、今病院にいるという事でした。怪我などよりも疲労の方が酷く眠っており、町で起きている騒ぎは古城に原因があるかもしれないという事でした。
「傍についていてあげるですよ。あとの事はこちらでやるですから心配ないですよ〜」
 エリザベートは何もかも引き受け、ササカとの話しを終え、古城と町に人を向かわせる事にしました。

 町外れに建つ古城、オルナ宅。
 窓という窓が全て割られ、厨房からは火が暴れ回り、実験室からは怪しげな煙が町に向かって流れていました。

 オルナが保護された後。
「どうしよう、ミエットとオランドがおかしくなってる」
 クラーナ・ミシュは夫と娘の変わりように戸惑っていました。大人しい夫オランドは狂ったようにオルナに攻撃を仕掛け、娘ミエットは泣き続けながらさまようになってしまったのです。

 クラーナに相談されたウルバス老夫妻は
「そうね。会ってしばらくは……」
「……このままでは今の住人を仲間に引き入れる事になるな」
 妻のハナエは再会してしばらくは平和であった事を思い出し、夫のヴァルドーは今の状況から辿り着く未来を口にしました。
「そ、そんな事するつもりはないはずですよ。私もあの人もみんなも……」
 クラーナは否定をし、暴れる他の幽霊達を見てヴァルドーの言葉が現実化している事を知ります。
「……あなた、助けを呼びに行きましょう。ここを訪れる前に言われていた事」
「地下の貯蔵庫で悪夢を見る少女の話、か。しかし、我々幽霊の声が届くとは思えないが」
 妻の言葉でヴァルドーはここを訪れる間に警告された事を思い出します。何かあればすぐに助けを呼べという事を。
「それは大丈夫よ。前みたいに生きている人達にも見えるようにすれば。きっと助けてくれるはずよ。あなたの頭を見つけてくれたように」
 ハナエは夫の言葉に意地悪な笑みを浮かべながら答えました。
「……」
「だから、待ってて頂戴ね」
 思い出したくない失態を言われ、ヴァルドーは沈黙してしまいます。そんな夫の腕を掴みハナエは夫が落とした頭捜しを生者に頼んだ時のように助けを呼びに飛び出して行きました。町中が大変な事になっているとも知らずに。
「あ、はい……でもどうして幽霊になったんだろう」
 クラーナは二人を見送りながら、自分達が幽霊となった経緯が気になり始めていました。
 この後、ウルバス夫妻は古城を出た所で救援者と遭遇する事に。

 地下道の貯蔵庫。

「シャンヌ、魔法使いさんが言ってた。あたしが覚えてたらパパとママに酷い事した人に同じ苦しみを与えられるって」
眠っていた少女は目覚め、子猫を抱きながら子供とは思えぬ怖い顔でつぶやいていました。
 優しい言葉と歌によって引き延ばされた危機がとうとう訪れてしまいました。

担当マスターより

▼担当マスター

夜月天音

▼マスターコメント

 シナリオ担当の夜月天音です。
 今回の舞台は、汚部屋住人オルナが住む古城と町になります。
 町で暴れる幽霊の相手をしたり古城に住まう前住人の相手をして平和を取り戻して下さい。古城の主であるオルナは被害に遭い動けません。彼女に付き添っているササカも動けない状態ですのでよろしくお願いします。
 オルナ達やウルバス夫妻、どこぞの魔術師などについての詳細はマスターページを参照下さい。


【町の死者について】
・町にいる人や動物などの様々な死者が古城の実験室からの煙によって青白く透き通った姿となり誰にでも見えて声が聞こえる状態になっていま
 す。奇声を上げ、ポルターガイストを起こしたりと一般的な悪霊のような事をしています。

・煙の正体は、処分し忘れたオルナが調合に失敗した幽霊退治薬です。

【ウルバス夫妻について】
・解決次第ではウルバス夫妻の旅行も終わるかもしれません。ただニルヴァーナなど未訪問の場所があったり自宅には戻っていないのでそこに立
 ち寄った後になるでしょうが。

【古城の現在の状況】
 前住人によって酷い有様に変貌させられていますが、いたる所に種類別(普通ごみ、魔法ごみ、本や紙類、洗濯物)に捨てたりまとめたりするためのごみ箱が大量に設置されており、足の踏み場もない以前のごみ屋敷状態に比べて多少はマシになっています。その分ごみ箱が許容量をかなり超えた状態にあります。中には分別を間違えている物があったり。

・地下道への入り口は一見しただけでは床とは見分けが付きません。

・古城の最初は金持ちの別荘で優しい住人が住んでいました。変死が起き始めたのは、ここ数十年の事です。そのきっかけとなる最初の事件は押
 し込み強盗による一家殺害でした。それから数年後に変死が始まりました。

【古城の死者について】
・皆古城の前住人です。忘れてはいますが、皆地下道を発見した事により前住人達によって命を奪われています。

・基本的に生者には声や姿など見せませんが、必要とあらば青白く透き通った姿を見せ、会話も出来ます。地下道には決して近付きません。外部
 から来たウルバス夫妻は地下道は平気です。

【貯蔵庫の少女について】
・古城での最初の犠牲者である地球人のハンドリー一家の一人娘である7歳の少女と子猫が貯蔵庫にいます。逃げた貯蔵庫で強盗犯によって命
 を奪われたためか地上には自分達に酷い事をした悪い人がいると思い込み貯蔵庫から動く事が出来ません。彼女を何とかすれば他の幽霊達も
 大人しくなります。

・ハンドリー一家の娘の名前はリリト、父親はギュース、母親はフランシーヌです。そして、押し込み強盗の犯人は三人組の男達でしたが事件後、
 捕まり現在は故人となっています。

【魔法使いさん(どこぞの魔術師?)について】
・リリトが忘れていた死んだ理由を思い出させた上に古城に住む人は悪い人だと思い込ませ、新住人変死へと導く妙な力を彼女が知らない内に与
 えています。前住人達が暴れているのは妙な力と彼女の負の思いの影響です。

・妙な力は一家の命日の時に発現し(リリトの目覚め)、新住人に地下道の入り口を開けさせます。それによって新住人変死が始まります。命日以
 外は妙な力によって眠らされ、抱える怨念を増幅させられています。

・今回は以前来られた方々が予防策(少女の悪夢緩和)を施して頂いたため一家の命日から数週間平和な日々が続きました。

【活動について】
・活動場所は、広間・書斎・実験室・厨房&食堂・浴場・地下道・廊下などとなっております。

・前住人達の相手
古城に入り次第、敵と見なされ攻撃に遭います。
幽霊と戦闘する準備を整えて臨めば難無く相手が出来ると思います。
攻撃は、物が飛んだり、火災や襲いかかったり、金縛りなどです。
中にはクラーナのように穏やかに話し合いが出来る者もいます。

・原因解決
現象の原因である地下道に行き、リリトの対応をお願いします。それだけでなく町の騒ぎの原因である実験室の煙も何とかして下さい。

・サポート
元住人達が悪さをしそうな物を片付けていって下さい。その他活動する人達のサポートをお願いします。密かに汚部屋掃除をしても構いません。

・詳細は前シナリオ「危険な香りを退け、汚部屋住人を救出しろ!」と「【ぷりかる】幽霊夫婦の探し物」を参照下さい。

▼サンプルアクション

・古城へ

・町へ

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年04月23日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年04月24日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年04月28日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年05月14日


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