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アリサ・イン・ゲート -Rest Despair

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アリサ・イン・ゲート -Rest Despair

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シナリオガイド【イコン参加可】

世界と犠牲と己が最期を選択せよ。
シナリオ名:アリサ・イン・ゲート -Rest Despair / 担当マスター: 黒井 威匠

 
 崩壊を迎えようとした世界。
 崩壊を迎えようとしている世界。

 再び滅び行く世界を【第三世界】と呼びます。


 其の【第三世界】で滅びの兆しが再び現れました。




 ――【グリーク】

 報告を受けた【グリーク】軍総帥カーリー・レイブラッドは内容を反芻しました。

「オリュンズ地方のゲート観測点に生体反応があったと?」

 それは、研究機関からもたらされたものでした。
 一度閉じたゲートの観測として多数の機材を設置していたオリュンズとよばれる都市近郊で、再び計器の針が振れたとカーリーは聞かされました。
 

 技術研究機関、通称『開発局』局長アルバート・シュレイダーが自ら総帥の元に赴き、このことを伝えました。彼が再び言います。

「無人観測のデータが断続的に届いております。例の”アリサ”という娘のまわりから計測される数値、そして過去に彼らがこの世界へと来た時と同じ数値パターンのものがですじゃ。
 ここはひとつ、調査団を送って確かめる必要があるかと


「そうだな。調査は必要だな。がだ、調査団を組むだけなら我(わたし)の許可は必要ないはずだ」

 アルバートはカーリーの言葉に首肯し、更に報告を告げます。

「その通り。じゃが、観測された複数の生体反応が今、放棄された旧トロイア基地に集まっているようです。
 金属反応、火薬反応の検知から旧世代の火器装備類を所持した、おそらく外世界の軍隊のようです」


 カーリーの顔が曇ります。

「――なるほど。彼らとは違う一団と言うわけか。トロイア基地は侵略のための前哨基地として利用するつもりなのだろうか? 放棄したとは言え、基地機能は生きていたはずだ。調査団というよりも斥候部隊が必要だな」

「侵略と断定するのは早慶かと思われますが、開発局(わしら)だけで、赴くのは危険かと判断した次第です。つきましては、部隊の編成を要請いたします」

 カーリーは数秒の思考の後答えました。

「いや、部隊は編成は出来ない。如何なる者たちかわからないが、外世界から来たのならゲートの調査も含めて”彼ら”に協力させるのがいいだろう。ロンバートを伝に依頼してみるといい。調査しようにも我らでは、外の世界に行けないのだからな

 カーリーとアルバートは失われた幼子の面影を浮かべていました。
 
「それをあの子が身を持って証明しましたからな」

 【第三世界】の人は地球に行くことが出来きません。
 【グリーク】軍はこのことを認知しています。


「それに、今我が軍は【ノース】の動向に注意するべき時だ。近々、大々的な戦闘配備を発令することになるだろうからな」

 戦争狂の口が薄く笑っていました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


――【ノース】



 ヨハネス・ディン・ノース王は王座に肘杖をついて座り、臣下ロキス・ワーグナーの報告に耳を傾けていました。

「【グリーク】に潜伏している工作員からの情報によりますと、彼らの言う”パラミタ”に通じる次元の扉がオリュンズ地方にあるということです」

「オリュンズは【グリーク】の防衛傘に入っていた自治国だったな。今は崩壊と次元の亀裂に囲まれて廃国となっているな」

「仰るとおり。『開発局』が無人の観測所を設営しておりますが、今や無人の孤島。ですが、そのオリュンズの次元の扉ゲートと呼ばれる場所にて異変が起きているようです」

「というと?」

「かつて、オリュンズのゲートはパラミタとつながっており、崩壊の折、オリュンズの民はそのゲートを通ってパラミタに渡ったとの事。今まではそのゲートは閉じており、パラミタに行く方法はアリサという娘の利用と、宝石店の彼ら専用の装置のみ。どちらも一個師団程度しか送れない程度のものでしたが、オリュンズのゲートを使えば、パラミタ、地球への侵攻が可能です」

 【第三世界】の崩壊は今なお進んでおり、ここ最近の次元の亀裂――『キンヌガガプ』の侵食率は進むばかりでした。世界の領土割合からしても【ノース】の失った土地は広大と言えました。

 消え行く大地に国民の不安は募るばかりで、救済を求めて異世界の宗教へと傾倒する民が増えておりました。救済の約束された地、パラミタへの避難すべきというのが、民の声となっていました。

 これは、難民地域を中心に福祉・布教活動していた『パラミタ十字教団』の教示が浸透した結果でした。元々信仰薄い土地柄に加えて迫り来る世界の消滅に伴う不安が、人々の精神防衛である逃避に火をつけ、宗教へ傾倒させました。これはヨハネス王もロキスも考慮せざる負えなく、教団の象徴たるアリスティアとバルドル・ディン・ノース王子が懇意ということもあり、異人種宗教とはいえ弾圧出来ませんでした。

 人の良いバルドル王子の善意的な支援活動は民族主義者のロキスには”しこり”ではありましたが、今では王子の功績が、領地を増やすための民衆の焚付けとして役立っていました。

 【ノース】の世論は「消え行く世界を捨てパラミタへ」に――


 ヨハネス王が尋ねます。

「オリュンズ及び、地球制圧のための兵員の補充は十分か?」

「オリュンズに関しましては、【グリーク】軍に先んじれば現在の兵力で十分対応できます。地球の兵器技術は我々に遅れていることはわかっており、脅威となるであろう”彼ら”の存在も強化サイボーグ兵の数で制圧できるでしょう。思慮するにあたいません」

「ESC社のサイボーグ兵の入荷数を増やして、兵力を増強するわけだな。練度は如何なものか?」

「ESCのアイザック・サンジェルマンによれば、記憶装置の埋め込み施術とVR訓練によりすぐに使えるものになっているとのことです」


「では、大部隊を編成し、オリュンズのゲートの占拠とパラミタ・地球への侵攻作戦実行をトールズ将軍に伝えよ。新たなる【ノース】の地を確保せよと。拠点の確保ができ次第、民への徴兵と急募をすれば、さらなる兵力の補填ができるはずだ」

 ロキスは跪き言いました。

「仰せのままに」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 【ノース】にある宝石店にRD社に所属する研究者キョウマ・ホルススより、あなた達に報告が届きました。

「以前、ロンバートからもたらされたデータチップから、異世界間ゲートの設置に成功したが、そのチップデータに納められているのが、人格データということがわかった。
 この人格データはかつてアセトに使ったプログラム構造と似ている。オリュンズのジオフロント研究所であれば、この人格データをAIとして復元できるはずだ。
 チップの発する電子パターンからして、アリサと何らかの関わりがあるのは疑いようがない。

 もし、復元が必要であれば、アリサを連れて俺様とともにオリュンズへ行くことに成るだろう。

 俺様は機材の準備はしておく。行くための足と素体をを用意してくれ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 RAR.はオリュンズを今なお守護するコンピューターです。
 オリュンズから人が消えたというのに、今なお、起動し続けています。

 そのRAR.より重大なメッセージがあなた達に届きました。



>>RAR.

 市民。再びあなた達に協力を求めます。

 この世界の崩壊は等比級数的に加速しております。

 持って数年の内に全てが次元の粒子に変換されるでしょう。

 人々はあなた達の世界へとは逃げることは出来ません。

 それは、この世界の構成次元があなた達の次元より0..数次元ほど低いためです。

 低次元のものは高次元の存在へとは昇華出来ません。

 ですが、あなた達の協力があれば、元通りとは行かずとも世界の崩壊を現状までに

 留めることが可能です。

 その為に、アリサ・アレンスキー(ありさ・あれんすきー)彼女を私の下にお連れください。

 彼女が必要となります。



 それでは、市民。再び見える日をお待ちしております。





担当マスターより

▼担当マスター

黒井 威匠

▼マスターコメント

 お久しぶりです。そしてサヨナラです。

 黒井威匠です。

 ようやく、このシナリオを終わらせられる時期が来ました。
 演出のためにゲームが終わる時期を待っていたといっても過言ではありません。

 今回はガイド自体に書かれていることが多いように、かなり長い話になるかと思いますが、よろしくお願いします。その分活躍できるところが多く成るかと思います。

 コンセプトとしては、キャラクターの最期の演出と死に場所、そして死亡さえあり得るPVPの許可とゲーム上アウトギリギリの場の提供になります。

 ギャグでなければキャラクターの暴走も可能です。
 暴走できるのは多分1キャラだけですけど

 

 アリスシナリオの最期ですので、終始真面目な文調になるかと思います。
 今まで一番素の私の書き方になるでしょう。


 では、とても長いシナリオの説明を致します。


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重要事項


 このシナリオでは以下の事項を特別に適応します。


・このシナリオで自キャラを任意で死亡させることが可能です。
(自分のキャラは死んでもいいと言う参加者だけ、【死亡可】と明記してください)


・このシナリオでの死亡しても、キャラクターデータを死亡扱いにしません。
 

・キャラクター同士の戦闘を許可します。
(戦闘で死亡する可能性もありますので、戦う相手との話し合いをしておいてください)
 

・エンディングの種類を全員に指定していただきます。
(いくつかのエンディングにわかれます。後ほど書かれるエンディングの種類を選び、アクションに番号を書いてください)


・ダブルアクションを許可します。
(ただし、地理的に不可能なのは一方のみの採用になります。またこれに該当する場合、シングルアクションよりも活躍は短くなる場合があります)


・ギャグアクションをほぼ受け付ける事ができません。
(今回其の余裕が無いです。そのアクションでいいエンディングを迎えれる場合のみ採用するかもしれません)


・各自できるだけ掲示板にて行動の宣言と話し合いをしてください。


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主なアクション

 前半と後半から1つづつ、もしくは、全体から1つ活躍の場を選んでください。

 前半と前半、後半と後半のアクションと、時系列が合わないアクション指定はできません。



◯前半

 ・【グリーク】軍の先行調査部隊に参加する。

 基地とゲートの調査に向かいます。
 トロイア基地にはWLOという地球の企業軍がいますので、彼らとの話し合いがメインとなります。
 ゲートでは其の先がどこにつながっているかを確かめることになります。
 後半では【ノース】軍との戦闘に巻き込まれる事になります。
 イコンを伴い参加可能です。


 ・アリサとオリュンズの様子を見に行く。
 
 アリサとともにオリュンズへと向かう事になります。
 輸送系のイコンを伴えば、皆それに乗ってきたとします。
 ネタバレですが、アリサは予定通り迷子になってもらいます。
 後半で、アリサを追うか、RAR.の元へ行く事になります。
 オリュンズの様子を見るためのアクションですので、後半にある、軍事衝突には関与できません。



 ・キョウマとアリスのデータ復元に行く。

 オリュンズのジオフロント研究所に向かい、キョウマの手伝いをすることになります。
 ネタバレですが、アリサの別人格たるアリスを復活させることが出来ます。
 機晶姫の素体を持ってくれば、後ほどアリスのキャラクターデータとしても構いません。
 シリーズ過去の総括を聞くことになります。




◯後半


 ・【ノース】軍と闘う

 【グリーク】軍とWLOに協力して、ゲートの防衛戦に参加します。
 前半の調査団に参加したキャラのみ連続でこのアクションを選ぶことが出来ます。
 イコンもしくは兵として戦闘することになります。
 【ノース】側に着いたキャラ(NPCも含む)と戦闘することが可能です。



 ・【グリーク】軍と闘う。

 【ノース】軍の傘下として、パラミタ地球侵略作戦に参加でしきます。
 【グリーク】側に着いたキャラ(NPCも含む)と戦闘することが可能です。
 このアクションが多い場合、どうなるかは言いませんがいいことはないでしょう。
 前半のアクションを指定していない場合のみ選択可能。


 ・RAR.と闘う

 ネタバレですが、アリサを巡ってRAR.とRAR.の操るアンドロイドたちと闘う事になります。
 場合によっては、RAR.に組みすることも、RAR.の操り人形になることも出来ます。
 操られる場合、他プレイヤーと闘うことになります。
 前半でオリュンズにいる場合のみ選択可能。




 ・アセトと闘う

 ネタバレですが、アリサをとらえたアセトと闘うことになります。
 前半でオリュンズにいる場合のみ選択可能。
 アセトは何らかの理由でRAR.と結託しております。
 RAR.アセトに組みする場合、他プレイヤーと闘うことになります。
 RAR.アセトともに、【第三世界】を救う確実な方法を提示しない限り、説得は不可能であり、
世界存続のためにアリサかアリスを犠牲にしようとします。
 肉弾戦、イコン戦どちらでも可能です。


 
前半後半に抵触しない他のアクション

 この項目のアクションを指定する場合、
 地理的に前半後半どちらも選べないのでご注意ください。

・【グリーク】と交渉する。

・【ノース】と交渉する。

・難民キャンプで活動する。

・シリーズに登場してきたNPCと話す。

・【第三世界】を破壊する。



 選択肢が大量にありますので、しっかり活躍の場所を選んでください。




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エンディング選択について

 前記のようにエンディングの番号を指定してもらいます。
 アクションに番号を書いてください。
 
 アクションの字数制限がありますので、エンディングを選んだ理由は掲示板に記入して
頂いても構いません。



【1】アリサを犠牲にする。
 (アリサを犠牲にすることで【第三世界】が存続します)


【2】アリスが犠牲にする。
 (アリサの代わりにアリスを犠牲にすることで【第三世界】が存続します)


【3】【第三世界】を破壊する。
(RAR.とアセトを破壊することで【第三世界】は存続できなくなります。
 もしくは、破壊活動でプレイヤーが直接【第三世界】を破壊することになります)


【4】別の解決法を提示する。
(ただし、本当に【第三世界】を救える方法だった時のみ採用)


※【4】を選んだ場合、掲示板にその方法を記入してください。





 選ばれた番号の多いエンディングを優先的に採用します。

 RAR.アセト(特にRAR.)を破壊した場合無条件で【3】になります。

 【4】を選んだ人の中で、【第三世界】を存続が可能なものがあれば、無条件で採用します。



 一番良いエンディングに行くためには【4】しかありませんが、それを迎えるためのヒントを下記に記載しておりますので、参考にしてください。



 真エンドへのヒント

・【第三世界】が存続している理由はRAR.とアセトの存在があるため。
・【第三世界】の人は現実世界では存在する事ができない。
・【第三世界】の物質は現実世界では存在できない。
・【第三世界】は地球側の人間によって構築された世界である。
・【第三世界】は『大いなる者』の精神が基礎媒介となっていた世界である。
・【第三世界】は現実世界より0..数次元低い次元の存在である。
・【第三世界】をプログラム的に存在させるには、膨大な演算と莫大なエネルギーが必要である。
・【第三世界】をプログラム的に存在させるには、保存に耐えうる記憶媒体が必要である。
・【第三世界】を存続させるためにRAR.はアリサの『αネットワーク』を利用しようとしている。
・【第三世界】を存続させるために、アリサかアリスのどちらかが必要である。
・【第三世界】は現実の次元より低いことから、存在が曖昧な世界である。
・【第三世界】の人間1人を存在させるためにも膨大な演算とエネルギーが必要である。
・【第三世界】を救う方法のヒントは過去シナリオに何度も出てきている。
・【第三世界】を救う材料は既に、【第三世界】に揃っている。

 
 他にもヒントは出せるかもしれませんが、これくらいとしておきます。

 
 ラストのシナリオということで、初心者に全く優しくないかつ、良識的でないシナリオですが、
アリスシナリオ、【第三世界】シナリオの総括ということで、参加をお待ちしております。

 複雑な指定を沢山していますが、基本的には活躍したい場面とエンディングを選んで貰えればそれで問題ありません。
 


 最後になりますが、かなり執筆が長くなるかもしれませんのでご容赦ください。
 執筆が終わったらよく参加してくださ方々に特別な何かを用意いたします。







▼サンプルアクション

・・【グリーク】軍の先行調査部隊に参加する。

・・キョウマとアリスのデータ復元に行く。

・・【第三世界】を破壊する。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年09月06日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年09月07日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年09月11日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年09月25日


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