【ニルヴァーナへの道】浮遊要塞アルカンシェル(前編) リアクション公開中! |
シナリオガイド【イコン参加可】空京に向かう浮遊要塞。その進行を止められるか!?
シナリオ名:【ニルヴァーナへの道】浮遊要塞アルカンシェル(前編) / 担当マスター:
川岸満里亜
* * * 空京のシャンバラ宮殿では、百合園女学院の生徒を中心とした女官を目指す学生たちの体験実習が行われています。 「……錦織百合子、さま……」 実習と生徒達の警護の為に訪れていた白百合団員は、廊下で思わぬ人物と遭遇しました。 「百合子様っ!!」 真っ先に駆けていって、その人物に抱きついたのは特殊班の班長、風見瑠奈(かざみ・るな)でした。 「お久しぶり、瑠奈ちゃん。随分女の子らしくなったのね」 優しく言って、その錦織 百合子(にしきおり・ゆりこ)と呼ばれた人物は、ゆっくり瑠奈の頭を撫でました。 「百合子様!」 「錦織先輩っ!」 百合園の上級生達が次々に彼女に飛びついていきます。 「ご無沙汰いたしております。お元気そうで何よりです」 続いて、白百合団の副団長代理であるティリア・イリアーノが百合子に近づいて頭を下げました。 その後ろで、アレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)もぺこりと頭を下げます。 「お久しぶりです。皆さんもお元気そうで何よりですわ」 錦織百合子。 白百合団員でその名を知らぬ者はいないでしょう。 彼女は6年前に白百合団を設立した人物――初代団長です。 高校卒業後、パートナーと共に地球の有名大学に進学した彼女ですが、今日は就職活動目的でパラミタを訪れていたとのことです。 「女王陛下はご不在のようですね」 「はい、ヴァイシャリーで会議中とのことで……あれ? あなたは……」 ティリアは百合子の隣にいる人物に目を留めて、不思議そうな顔をしました。 「確か百合園のお茶会にいらしていましたよね?」 「うん、覚えていてくれてありがとう」 その人物はにっこり笑みを浮かべました。 「俺は……百合子のパートナーのミケーレ・ヴァイシャリー。春に百合園に顔を出した時には、訳があって本名を名乗れなかったんだ」 ヴァイシャリー家の現当主の娘はラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)一人ですが……。 後継者候補の男子は何人も存在すると言われています。ただ、後継者争いを避ける為に、大人になるまでは存在そのものも隠されているようなのです。 「兄さんの代わりにパラミタの様子を見に来たんだ。百合園のこともね」 そう言って、ミケーレと名乗った人物は甘い微笑みを浮かべました。 そんな再会を喜んでいた場に、荒々しい足音と共に不穏な知らせが届きます――。 ○ ○ ○ ニルヴァーナ探索隊の部隊長となった神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)率いる部隊は、アトラスの傷跡周辺の探索を行っています。 その日は、エリュシオンの第七龍騎士団、副団長のルヴィル・グリーズと従龍騎士数人も探索に協力していました。 さらに。 「こちらの方向から、何か力を感じます」 ルシンダ・マクニースという、エリュシオン人の貴族の女性も探索に加わっていました。 彼女は、戦闘を得意としないものの、神の力を有しているということです。 優子は彼女に見覚えがあるのですが……特に気にはしませんでした。 更に、教導団員は勿論のこと、若葉分校生や、このあたりを勝手に縄張りとしていたパラ実生達もゼスタ・レイラン(ぜすた・れいらん)の呼びかけに応じて、探索に協力してくれています。 そんな最中――。 ゴゴゴゴゴ―― 突如、激しい地鳴りが響きます。 立っていることが出来ないほどの激しい揺れが発生し、更には地面が深く割れていきます。 「魔法によるものではない。何かが出てくる」 地の魔道書使いであるルヴィルがそう言った直後。 地下から巨大な飛行物体――浮遊要塞が姿を現したのです。 ドォン、ドォン 要塞は長距離ミサイルを2発、発射しました。 ○ ○ ○ ミサイルはヒラニプラの西の草原に落ちました。 教導団から各地、各学園に緊急連絡が入ります。 シャンバラ宮殿にも慌ただしく人々が駆けこんできます。 女王のアイシャ・シュヴァーラ(あいしゃ・しゅう゛ぁーら)も、知らせを受けて、ヴァイシャリーからテレポートで戻ってきました。 「狙われたのは、おそらくここ空京です」 ミサイルは空京の方へ向かっていました。 更に、飛び立った要塞は、まっすぐこちらに向かっているようなのです。 「住民に避難勧告を。再びミサイル攻撃を受ける可能性もあります。迎撃が出来る方はお願いします」 アイシャは、宮殿に集まっている人々に力を貸して欲しいとお願いをしていきます。 「要塞の映像、届きました」 兵士が映写機を準備し、教導団から届いた映像を投影しました。 「あ……」 映し出された要塞を見たアレナが、驚きながらすぐに優子に電話をかけました。 「優子さん、その要塞は『アルカンシェル』、です。アルカンシャルは、古代、十二星華の住処でした」 「……か」 電話の先の優子の声はとても聞き取りにくく、緊縛した状況であることが窺えました。 「そういえば……っ。アルカンシェルの動力源には、光条兵器が使用されていました。もしかたら……いえ、それは多分、ブライドオブドラグーンです! 私もすぐにそちらに行きます!」 「……った。内部に突入し……止める! アレナ……来なくていい。大丈夫、こっち……ゼスタが一緒……」 そんな言葉と共に、電話は一旦切れてしまいました。 宮殿を訪れていた契約者達は、空京警察に協力して避難の呼びかけを行っていきます。 アレナは優子と連絡を取りながら、屋上でミサイルの迎撃に協力することになりました。 たまたま宮殿を訪れていた錦織百合子とミケーレ・ヴァイシャリーは、信頼できる者を集めて行われる緊急会議に出席するそうです。 刻々と、浮遊要塞アルカンシャルは空京に迫っています。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
こちらのシナリオは、グランドシナリオ第3部へ繋がるペリフェラルシナリオです。 ▼サンプルアクション ・情報の整理 ・一般人を避難させる ・浮遊要塞を阻む ・浮遊要塞に乗り込む ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2011年09月29日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2011年09月30日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2011年10月04日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2011年11月06日 |
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