イルミンスール魔法学校

　百合園女学院がある湖の町、ヴァイシャリーは、
　東シャンバラの首都として、エリュシオンの領事館なども存在します。

　東シャンバラ代王、セレスティアーナ・アジュア（せれすてぃあーな・あじゅあ）は、
　外交のため、エリュシオン領事の一人、
　龍騎士キラコーズ・ケノスの領事館に訪れた時、
　その事件は起こったのです。

　
　キラコーズは、脂ぎった中年のオッサンでしたが、
　初対面でいきなり、
　セレスティアーナに歩み寄って言いました。

　「これはこれは東シャンバラ代王殿。
　　本日のブラジャーの色は何色で？」

　（セクハラだッ！
　　しかもあんなダイレクトな！）

　同行していた百合園女学院校長桜井　静香（さくらい・しずか）は、顔面蒼白になります。

　「ブラジャー？　なんだそれは」

　しかし、セレスティアーナは平然として言います。

　「む？　つけていらっしゃらないので？」

　「セレスティアーナ様は、高貴なご身分。着替えもご自分ではなさらないのですわ」

　ラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）が、慌ててフォローしますが。

　「いや、着替えは自分でするぞ……もごっ！？」

　「そ、そんなことより、会議をしましょう！」

　静香は、無理やりセレスティアーナの口をふさぎました。





　その日に行われる会談は無事すんだのですが、
　
　

　として、この件は波紋を呼ぶことになったのです。
　
　なお、実際にセレスティアーナに確認したわけではないので、
　「ブラジャーと言う単語を知らなかった」のか、
　「本当につけてない」のかは不明なままです。

　その噂はシャンバラにあっというまに広まりました。
　天然なセレスティアーナは、噂の内容を知らないのですが。





　「ミーのマブダチをバカにしやがって、許さないざんす！」

　イルミンスール魔法学校校長室で、
　エリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）に話を聞いた
　ザンスカールの森の精　ざんすか（ざんすかーるのもりのせい・ざんすか）は、ブチ切れていました。

　ザンスカールのスフィアを持つセレスティアーナのおかげで、
　世界樹イルミンスールが浮上した際も、
　ザンスカールは無事でした。
　そのため、ざんすかはセレスティアーナに恩義を感じているのです。


　「実際にシャンバラがナメられてるのは事実ですぅ。
　　わたしも同感ですぅ！」

　エリザベートも言います。

　「しかしな、エリュシオン……というより、
　　ヴァイシャリー駐在の領事と表だって事をかまえるのはまずかろう。
　　下手に私達が介入すれば、
　　東シャンバラと政治的な問題に……ガフッ！？」

　「ゴチャゴチャうるさいざんす！」

　ざんすかは、ジャーマンスープレックスで
　魔女アーデルハイト・ワルプルギス（あーでるはいと・わるぷるぎす）を殺して黙らせました。

　「それなら、僕に考えがある」
　ツァンダの町の精　つぁんだ（つぁんだのまちのせい・つぁんだ）が進み出て言いました。

　「こんなこともあろうかと、アイドルグループを結成させておいたんだ。
　　アイドルグループ……すなわち、秋葉原四十八星華の実力は、
　　さまざまな事件に関わった時に実証済み！

　　その戦闘能力を生かして、
　　キラコーズ・ケノス邸に討ち入りさせるんだ！

　　どうせ汚職とか賄賂とかいろいろ悪事を働いてそうな人物だし、
　　いろいろ後で理由をでっち上げて
　　エリュシオンにとっての重罪人として仕立てあげてしまえば問題なし！

　　あとは、
　　『秋葉原四十八星華が勝手にやったことなので、
　　　政治的な意図はありません』
　　とか言えば、きっと問題ないはずだ！」

　「つぁんだ、頭いいざんす！
　　じゃたも一緒に秋葉原四十八星華と討ち入りするざんす！
　　あとで、ザンスカールで採れた木の実を食べさせてやるざんす！」

　「がるるるるじゃた」

　ざんすかは、普段は温厚なジャタの森の精、じゃたが、
　冬眠に入っていたのを叩き起こして連れて行きました。
　じゃたは空腹時には暴走するのです。

　「ふふふ、こうして、少しずつ実績を上げて、
　　僕とツァンダの町を、代王達やアムリアナ様達に、
　　取り立ててもらうんだ！」

　こうして、つぁんだも、雪のヴァイシャリーの町に討ち入りに向かったのです。





　「くくく、こうなることはわかっていたのだ」
　キラコーズ・ケノスは、屋敷の自室でほくそ笑みました。

　「私は吉良上野介義央（きら・こうずけのすけ・よしひさ）の英霊なのだ。
　　そして、秋葉原四十八星華は、どうやら赤穂浪士四十七士の転生らしい。
　　ていうか、どうせ転生に決まってるからぶっ殺す！」

　キラコーズは勝手に、秋葉原四十八星華のことを敵対視していたのです。

　「龍騎士となり、神となったこの身で、今度は返り討ちにしてやる！
　　だから秋葉原四十八星華をおびき出すため、
　　セレスティアーナに嫌がらせしてやったのだ！
　　今回、もし来なければ、何度でもセクハラしてやるぞ！
　　わはははははははは！」

　秋葉原四十八星華の「時空を超えた因縁っぽいもの」の決着と、
　セレスティアーナの貞操は、皆さんの手にかかっているのです！

このシナリオは、どなたでも参加できるコメディシナリオです。
所属学校による抽選の有利不利はありません。

コメディですので、細かいことは考えずに、ガンガン参加してください。

秋葉原四十八星華のメンバーの方、
新たにメンバーに加わりたい方、
なんだかわからないけどとりあえず参加したい方、大歓迎です！

なお、このシナリオガイドに書いてあること、
キャラクタークエスト「秋葉原四十八星華」に書いてあることは、
すべてＰＣが知っているものとして扱ってかまいません。

■■■アクションのかけかたについて

・自分のＬＣ以外のＰＣと絡む場合は、【ＧＡ名】を目的欄に記述してください。
【ＧＡ名】は、ＰＣのチーム名である必要はありません。
識別できる単語であればなんでもＯＫです。

・他のプレイヤーさんを楽しませるアクションがよいアクションです。
「自分の行動を他の人がどう思うか」考えるのはとても大切です。

・また、シナリオで活躍している人はどんなアクションを書いているか、予想したり、
実際にアクションを見せてもらうのもよいでしょう。

・シナリオガイドや、マニュアルを読み返すのは、
アクション上達の王道で早道です。


とはいえ、迷った時は、シナリオガイドを読み返し、
内容とノリを再確認して、思い切ってアクションをかけてみてください。
皆様の楽しいアクションをお待ちしております！

・キラコーズ・ケノス邸に討ち入りする

・秋葉原四十八星華として討ち入りする

・キラコーズの味方をする

・つぁんだをシメる