蒼空学園へ

イルミンスール魔法学校

校長室

シャンバラ教導団へ

ありがとうの日

リアクション公開中!

ありがとうの日

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る

シナリオガイド

感謝の気持ちを伝えて、また歩き始めましょう!
シナリオ名:ありがとうの日 / 担当マスター: 川岸満里亜

 世界分断の危機は去って、エリュシオン帝国とシャンバラは和平を結びました。
 戦争は終わり、日常が戻ってきました。
 だけれどまだ、世界は大きな問題を抱えています。
 だから、つかの間の平和かもしれませんが……。
 人々の顔に、子供達の顔に、笑顔が戻って来たことは事実です。

「個別面談の時に提案をいただき、思いついたのですけれど」
 危機が去って初めての休日。ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)は、私邸にロイヤルガードの隊長を任せている神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)と、パートナーで十二星華のアレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)を呼び出していました。
「進学希望者が多いようでしたら、百合園女学院に認定専攻科を設けようと思っていますの。お父様にお伺いしたところ、良いお返事を戴けましたわ」
 優子は「そうですか」と答え、腕を組んで考え込みます。
 アレナは何も言わずに静かに2人を見守っています。
「百合園で進学が可能なら、あなたは専攻科への進学を望むと思いましたけれど、違いますの?」
「むしろ……」
 優子はため息をつきつつ、ラズィーヤに尋ねます。
「ラズィーヤさんは、私の進学を望んでいないのでは?」
「いえ、わたくしはそれでもいいと思っていますのよ。お解りかとは思いますが、わたくしは優子さんの進路をいくつか用意しておりますのよ」
 ひとつは、百合園生として、ロイヤルガードの隊長を続けること。
 ひとつは、卒業をして、ヴァイシャリー家派遣の宮廷騎士としてより近い位置で女王にお仕えすること。
 そして、最後のひとつは……。
「教導団に留学し、より軍事を学び、実績と立場を得て――みたいとは思いません?」
「なにを……」
 優子は思い切り苦笑しました。
 シャンバラが統一され、各都市の私兵は独立に伴い国軍に吸収されました。
 ヴァイシャリー軍も例外ではなく、実質はともかくとして名目上は国軍の一部です。
(ラズィーヤさんは……ヴァイシャリーや東シャンバラの国軍の指揮系統に、自分の息がかかった者を組み入れたい? いやまさか、な。私である必要はない……)
 優子は軽くため息をつきました。
「……まだ、学びたいことが沢山ありますので、完全な就職は考えていません。認定専攻科を設けてくださるのでしたら、おそらく百合園での進学を希望するかと。アレナもそれを望むのなら、ですが」
 優子がアレナを見ると、アレナは曖昧な笑みを浮かべました。
「まだ時間はありますから、結論は急ぎませんわ。ところで、今日はお願い……というより、任務のお話しがありますの」
「任務、ですか」
「ええ」
 ラズィーヤは微笑みながらティーカップを手にして、紅茶を一口飲んで。それからゆっくりと語り始めます。
 和平が結ばれた後、エリュシオンから捕虜の返還がなされています。
 シャンバラでも、怪我をしたエリュシオンの騎士を預かるなど、幾人かのエリュシオン人の身柄を預かっていたため、捕虜交換というような形で返還は進められています。
「その捕虜の返還ですが、龍騎士団からクリス・シフェウナさんの返還を要求されましたの」
「クリス? しかし彼女は……」
「ええ、彼女はエリュシオンにとっても、罪人です。ですが、彼女の組織との戦いもまた、帝国とシャンバラの戦争の一部であり、彼女も戦争の犠牲者であると騎士団側は主張していますの。裁きは帝国で再び行うとおっしゃっています」
 エリュシオンが引き渡しを求めているのは、彼女だけではありません。
「パートナーの御堂晴海ともどもです。……ここまで話せば、様々な報告を受けているあなたなら、お気づきになりますよね」
 ラズィーヤは試すような目で、優子を見ました。
「……2つの魔道書。一冊はユリアナ・シャバノフの手に。もう一冊はクリス・シフェウナが持っていたという。……レスト・フレグアムが力を得るため、に……?」
 優子は眉を顰めて考え込みます。
「彼は、ユリアナ・シャバノフの代わりを手に入れようとしている――のかもしれませんわね」
 ラズィーヤはくすりと笑みを浮かべました。
「捕虜の交換が行われるのは、パラミタ内海に面した小さな港です。警備は、教導団の都築少佐が担当してくださいます。優子さんには、護送隊を率いるように命令が下される予定ですわ」
 うち、晴海はエリュシオン人ではないため、本人が拒否した場合はそれを理由に、連れて戻るようにとラズィーヤは優子に指示を出しました。

 相談を終えた後、優子はアレナと一緒に街に出ました。
「あの……」
 歩きながら、アレナは不安そうな顔で優子に問いかけます。
「優子さんは……ずっと、ラズィーヤさんに従っていくの、ですか? それで……優子さんの好きなように、生きること、出来ますか……?」
「どうだろうな。アレナはどうしたい? 私がパラミタに来た理由は、キミと出会ったからだし」
 優子は淡い笑みをアレナに向けました。
 アレナは戸惑いながら、視線を落としていきます。
「わから、ないです。ただ……ラズィーヤさんのことは、あまり、好きじゃなくて……」
 アレナには、ラズィーヤが優子を苦しませているように思えてならないのです。

 ヴァイシャリーは今、とても賑やかです。
 普段より、盛大な夏祭りが行われています。
 それは、きらびやかで豪華な祭りではなくて。
 市民達による手作りのお祭りです。
 飾られている飾りや旗や提灯は、全て市民達が手作りで作り上げたものなのです。
 ヴァイシャリーを、シャンバラを守ってくれた仲間達、契約者達への感謝の気持ちを祭りとして市民達は表すことにしたのです。
 お昼には感謝とお祝いのパレードが毎日行われており、一般の人も参加することができます。
 そして、ヴァイシャリーの救世主と呼ばれているアレナと、ロイヤルガードの隊長としてシャンバラの為に尽くしてくれた地球人の優子への、サプライズ企画も関係者と共に密かに準備されています。

担当マスターより

▼担当マスター

川岸満里亜

▼マスターコメント

 こちらは、蒼空のフロンティア2年目に行った(川岸担当の)重要シナリオの後日談となります。
 『薄闇の温泉合宿』『嘆きの邂逅〜悲喜の追録〜』『戦いの理由』の話題が沢山出るとは思いますが、リアクションを読んでいなくても、ご参加いただけます。
 お祭りを盛り上げたり、友人と楽しんでいただければと思います。
 また、こちらのシナリオではある程度の自由行動もOKといたします。
 事件を思い起こしながら、自宅でのんびり過ごす。お見舞いに行く、墓参りに行く、誰かを尋ねる等々、皆様が戦乱後の今をどう過ごしているのかを描かせていただければ幸いです。

 尚、行動可能な場所は、川岸が上記シナリオで取り扱った場所とシャンバラと大荒野(キマク含む)の一般的な場所のみとなります。
 NPCのお誘いは、ガイド(マスターコメント含む)に出ている人物と、上記のシナリオに登場したNPCのみ可能となります(呼び出し理由や、立場、NPCとの関係によってはNPCが応じない可能性もあります)。
 公式NPCは、ラズィーヤ、セレスティアーナ、金団長、梅琳、都築少佐のみです。
 政治的な会談、取引などは行えませんが、ご了承ください。

●港での捕虜交換
 東シャンバラや都築少佐、神楽崎優子と敵対していない方でしたら、同行可能です。
 NPCではファビオ・ヴィベルディが同行予定です。
 晴海やクリスとの会話は監視つきで行うことになります。
 相手側は、レスト・フレグアム、ルヴィル・グリーズ、その他第七龍騎士団所属の龍騎士達が訪れます。
 ※レストはパートナーロストの影響で、まだ本調子ではありません。

●サプライズ企画
 優子とアレナがヴァイシャリーに戻って来た時に、盛大な花火が行われ、彼女達に市民からのプレゼントが贈られます。
 アレナの像を作ろうと著名を集めていた百合園生達も協賛しています。
 その他、皆へのお祝いの企画等ありましたら(お祭りの運営委員会会長に)ご提案ください。

●その他注意事項
 ダブルアクションにご注意ください。
 PCの登場シーンは、1シーンとお考えください。いくつものシーンにまたがるアクションを戴いた際には、基本的にはその中から1つだけ選んで描写をさせていただきます。
 流れ的にどうしても別シーンの行動を書く必要がある際には、描写を希望するシーンはどのシーンなのか、分かるように書いていただければと思います。
 LCはMCと一緒に行動をする場合にのみの追加でお願いいたします。

 それでは、アクション楽しみにお待ちしております。

▼サンプルアクション

・お祭りを楽しむ

・捕虜交換に向かう

・お出かけする

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年07月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月31日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年08月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月31日


イラストを設定する 設定イラストを編集/解除する

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る