シナリオガイド
運命の選択!? 辿るべき道はただ一つ、その手で未来を選びだせ!!
シナリオ名:冥界急行ナラカエクスプレス(第2回/全3回) / 担当マスター:
梅村象山
『菩提樹前ー、菩提樹前ー』
彼岸と此岸の狭間をあっという間に抜けると、ナラカエクスプレスは湿地帯のド真ん中に到着した。
巨大な菩提樹の前にポツンと存在する、田舎にあるような小さな無人駅だ。
停車したエクスプレス内に、車掌兼ガイドの【トリニティ・ディーバ】のアナウンスが流れる。
「本日はナラカエクスプレスをご利用頂きまことにありがとうございます。
当列車はここからローカル線に切り替わりますが、その前にあらためてナラカの状況を説明しておきましょう。
当列車の目的地は【奴隷都市アブディール】と言う都市になります。
ここは生前の罪に応じて死者に労役を課し、定められた期間を終えるまで閉じ込めておく監獄でもあります。
都市東区にあるのが、【ニコニコ労働センター】と呼ばれる労役紹介施設です。
そこで死者たちは能力別に様々な仕事を与えられ、また、労役期間などを強制的に定められます。
この付近に落ちた死者はそこに送られるので、おそらく御神楽 環菜(みかぐら・かんな)さまはそこにいるでしょう。
そして、その都市の支配者がガネーシャ、ハヌマーン、タクシャカの三奈落人です。
……だったと言うべきでしょうか。
ある日を境にガネーシャは表舞台から消え、敵対関係にあったガルーダが代わりに君臨するようになりました。
噂ではガネーシャはニコニコ労働センターの地下に幽閉されているようです。
時期から察するに、何者かが三奈落人に接触した直後でしょう。
幽閉された理由はその接触が関係していると思われますが、詳しいことは私にもわかりません。
ガネーシャなら都市で何が起こったのか、一体何者がやってきたのか、全てを知っているはずです。
それにガルーダとは数千年に渡る敵同士、彼女の弱点についても何か心当たりがあるかもしれません。
おそらく解放と引き換えに情報を提供してくれるでしょう。
ですが、ガネーシャもまた恐るべき奈落人……、解放することが果たして吉と出るかはわかりません。
解放するか否か、よくお考えになって決断されると良いでしょう」
一通り説明が終わるとジリリリリっとベルが鳴り発車時刻となった。
ところがいつまで経っても発車する兆しがない。
ざわざわとどよめきが起こる車内に、再びトリニティのアナウンスが流れる。
「……申し訳ありません。線路上にハヌマーンが置き石をしていて、列車を出すことが出来ません。
猿の着ぐるみを着た配下の死人たちを引き連れて、自分達を倒したら通してやると騒いでいるようです。
お客様の中に腕に自信がお有りの方がいらっしゃいましたら、彼らをなんとかして頂けませんでしょうか。
また、先ほど入った情報なのですが、労働センターから御神楽さまの身柄が移動されようとしているようです。
連れ出しているのはタクシャカ、どうやら西区にある宮殿に移送しようとしているようですね。
ガルーダは死者から兵士の労役を課せられた者を集め、こちらを迎え討つ準備をしているとの情報です。
【羅刹兄弟】と呼ばれるガルーダ直属の奈落人の姿もあったとか……、
ガネーシャの解放に行く際には彼らに充分注意をされたほうがよろしいかと思います」
担当マスターより
▼担当マスター
梅村象山
▼マスターコメント
マスターの梅村象山です。
蒼空学園キャンペーンシナリオ第2回となります。
第1回に参加してくださった人も、今回から参戦してくださる人も、どうぞよろしくお願いします。
【今回のシナリオとサンプルアクションについて】
死んでしまった環菜をナラカから救出するのが大きな目的となるシナリオです。
第2回では、置き石を除去出来れば、ガネーシャの解放の有無まで描こうと思っています。
死人の谷〜菩提樹前のルートが確保出来たので、その間を定期的に往復する特別便が出ています。
前回乗れなかった人や今回から参加する人は、特別便を使ってトリニティ達に追いつくことが出来ます。
本シナリオでは、誰かが手に入れた情報は次回以降は参加者全員が共有していることにします。
ただ、何らかの理由で情報を隠す、また敵対アクションを取る場合は情報共有に参加する必要はありません。
その旨をアクションに書いてくだされば、そのように対応します。
まず、ハヌマーンについてですが、配下の死人を引き連れて線路上に立ちはだかっています。
部下はハヌマーンの方針で猿の着ぐるみを着せられているのですぐにわかるでしょう。
また、彼に挑む人は『ハヌマーンへの命令』をひとつ書いておいてください。
前回引き出せた彼の弱肉強食の原理に従う性格から、戦闘に勝てば何か一つ言うことを聞かせられると思います。
その命令がシナリオに大きく影響を与えるかもしれません。
また、トリニティは皆さんの戦闘や作戦に同行することはありません。
基本的にナラカエクスプレスで、残った乗客の相手やエクスプレスの新商品開発をしたりしてます。
ちなみにグッズ開発ですが、良いものはキャラクエのアイテムとして採用する予定です。
それから、今回は大変重大な選択が存在します。
幽閉されたガネーシャを解放するか否かで、今後の展開が大きく変化することになります。
奴隷都市で一体何が起こったのか、ガルーダに関する情報などは、牢獄から出さずともおしえてくれるでしょう。
ただし、奈落人に接触したのが『誰なのか』は解放しない限りおしえてくれません。
そして、重要なのはこのシリーズで、その何者かの正体を暴くチャンスはここだけだと言うことです。
ただ、ガネーシャを解放すると間違いなく第3回の難易度が跳ね上がります。
……と言う重大な選択なので、解放は投票で決定したいと思います。
投票権は全MC(LCにはないです)に一票づつ、アクションのどこかに【○】か【×】を書いてください。
【○】が多ければ解放、【×】が多ければ現状維持、同数なら解放とします。
【本シナリオにおける注意点です】
・ダブルアクションについて、改めて説明します。
MCとLCの目的が別のアクション(MCが奈落人と戦い、LCがルミーナを探すなど)
目的が複数あるアクション(ナラカエクスプレスの調査をしたあと、奈落人と戦うなど)
これらはダブルアクションになります。この場合、アクションが一部しか採用されませんので、ご注意ください。
・またシーンを複数に跨ぐようなアクションも限りなくブラックに近いグレーです。
ダブルアクション気味になってしまうので、ワンシーンで魅せるようなアクションにして貰えると助かります。
ワンシーンで自分を出し尽くすようなアクションこそ、完成されたアクションだと思います。
・上記のシーン跨ぎ問題があるので、原則MCとLCの別行動を禁止とさせていただきます。
・ナラカエクスプレス回数券ですが、必ず『武装欄』に装備するようにしてください。
装備していない場合、ナラカエクスプレスから降車することができません。
ナラカエクスプレス内でのアクションを行う場合は、回数券非所持でも大丈夫です。
・ナラカは穢れているため、奈落人以外はパラメータとスキル威力と効果が半減してしまいます。
それを防止するためには『デスプルーフリング』と言うアイテムが必要となります。
ただ、デスプルーフリングが本シナリオに必須と言うわけではありません。
正面から敵とぶつかる力押しのアクション判定が必要になる場面では影響しますが、
それ以外の絡め手で攻める場合や、アイディア勝負で行うアクションをかける場合には問題ありません。
▼サンプルアクション
・ハヌマーンに決闘を挑む
・ガルーダの注意を引きつける
・ガネーシャから話を聞く
・ナラカエクスプレスグッズを開発する
▼予約受付締切日
(既に締切を迎えました)
2010年10月23日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2010年10月24日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2010年10月28日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2010年11月16日