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ハロー、シボラ!(第1回/全3回)

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シナリオガイド

未開の地に存在した謎の遺跡! 空賊や奇怪な罠を乗り越えた先にある秘宝とは?
シナリオ名:ハロー、シボラ!(第1回/全3回) / 担当マスター: 萩栄一

 それは、今から一週間ほど前のことでした。
「何? 彼が帰ってきたのかね?」
 空京大学技術職員、アクリト・シーカー(あくりと・しーかー)はある知らせを耳にし、別な職員に聞き返しました。
「ええ、一年ぶりでしょうか。きっとまた、変なものでも持ち帰って大発見だ! とか言い出しそうな……」
 職員が言い終える前に、勢い良くドアが開き、サファリハットをかぶった中年の男性が大声と共に現れました。
「ヘイみんな、ただいま戻ったぞ! そして聞いてくれ、僕の大発見を!」
「……ほら」
 職員らの前に登場した彼こそが、話題に上っていたその人、メジャー・ジョーンズ教授です。空京大学で考古学を専門にしている彼は、現地調査で長旅をしていたのでした。
「よくぞ戻られた、メジャー教授」
「いやあ、僕もまさか、あんな遠いところから無事帰還できるとは信じられないよ」
 再会の挨拶もほどほどに、メジャーは自身の冒険談を語り出しました。
「ここからだいぶ東にいったところに、カナンという地があるだろう? 僕はそこを越え、さらに東へと行ったんだ。するとどうだい、そこにはまた別の国が広がっていたんだ!」
「それはもしかして、シボラという国ではないのかね?」
 アクリトが国名を知っていたことに少し驚きつつも、メジャーは依然変わらぬテンションで答えます。
「そう、まさにそのシボラに、僕は行っていたんだ! そこは色々な秘宝や珍獣が眠っている、夢のような土地だよ!」
 そしてメジャーは、アクリトたち職員らの目の前に、シボラから持ち帰ったという秘宝を並べ始めました。
「いいかい、これはヘーデタース、こっちはロロママン錠というアイテムで、どれもシャンバラにはないものだよ」
 さほどすごいアイテムには見えませんが、彼の中ではきっと大発見なのでしょう。息つく間もなく、彼は言いました。
「持ち物がいっぱいになって一旦帰って来ざるをえなかったけど、今すぐにでも再出発したいくらいだよ」
 しかし、彼のその意見は周りの反対に遭いました。
「ただでさえ未開の地ということで何があるか分からないのに、また単独行動を?」
「そんなんじゃ、命がいくつあっても足りやしない! せめて、複数で行くなり護衛をつけるなりすべきだ!」
 危険が好物のメジャーはげんなりした顔を浮かべましたが、アクリトが不意に発した言葉が、彼に刺激を与えました。
「そういえば、先日私がつくった装置を試しに来た機晶姫の契約者が、空賊家業をしていると聞いたな。常日頃から危険と隣合わせな彼らなら、護衛には持って来いでは……」
 言いかけて、アクリトは口をつぐみます。空賊自身が、危険な存在だという可能性も否定できないからです。しかし、その単語を聞いてしまったメジャーの目は、既に輝いています。
「空賊? いいじゃないか、いかにも危険そうだ! よし、早速その人たちにアポをとって、協力を願い出よう!」
 アクリトはもう何を言っても無駄だと悟りました。せめてもの緩衝剤にと彼が選んだ選択肢は、生徒たちの同行です。
「……分かった。だが、念のため各学校から生徒たちを募り、ある程度の人数で行くべきだ。空賊と冒険家だけでは、それこそ裸でアマゾン川を泳ぐようなものだ。それに、未開の地であれば生徒たちにとって刺激にも、勉強にもなるだろう」
「何でもいいさ。そこに、危険とロマンがあるならね!」
 早速旅支度に夢中なメジャーに溜め息を吐きながら、アクリトは各学校に知らせを出すのでした。

 場面は変わり、タシガン空峡にある、空賊たちの溜まり場、密楽酒家(みつらくしゅか)
 そこで団員たちと酒を飲んでいたのは、先日大学を訪れた機晶姫、アグリ・ハーヴェスター(あぐり・はーう゛ぇすたー)の契約者であり、かつて生徒たちと共に行動したこともある空賊キャプテン・ヨサーク(きゃぷてん・よさーく)です。
「久しぶりだなおめえら、こらあ!」
 酒を飲むのが久しぶりなようで、ヨサークはテンションが初めから高めです。そんな彼の元へ、新たな冒険への招待状が届きました。言うまでもなくそれは、シボラ探検に協力してほしいというメジャーからの文書です。
「お頭、どうします? 俺らが大学なんてアカデミックなところとつるむのも……」
 団員のひとりが言います。しかしヨサークの目は、手紙に書かれた単語を見逃しませんでした。
「シボラには、秘宝や珍獣がわんさか眠ってるだと……?」
 ヨサークはそれを見た瞬間、閃きました。
 秘宝を手に入れ、売りさばけば大金を手に入れることもできる。珍獣を見つけ、第一発見者になれば名を挙げることもできる。即ち、金と地位が同時に手に入るチャンスだと。
「ようしおめえら、団員集合させて、シボラに行くぞこらあ! 久しぶりに気合い入れるから、ついてこい!」
 そう言うと彼は、ヨサーク空賊団特有の決まり文句を叫びました。
「Yosark working on kill!」
「Hey,Hey,Ho!」

 そして、時間は今へと進み、カナンとシボラの国境付近。
 メジャー教授とヨサーク、アグリ、そして彼らについてきた生徒たちはある遺跡の前にいました。
「一度の探検で、すべてを欲張って手に入れることは出来ない。だから、まず今回は秘宝にターゲットを絞ろう。珍獣はまた次回のお楽しみだ」
 メジャーが生徒たちに言い聞かせます。彼の調べによると、この遺跡に山ほど秘宝が眠っているそうです。当然、それを守る罠や仕掛けも。
「言っとくが、俺らの本来の畑は空だ。今回は特別に遺跡を耕しに来てやっただけだからな」
「オーケー、探索の補助や障害の排除さえ手伝ってくれれば、何も文句はないよ」
 ヨサークの言葉に、メジャーが親指を立てて答えた時でした。
「お頭! 悪い知らせです! どうやら、俺らの後を追ってきた空賊が、ここに近づいてきてるらしいです!」
「あぁ? お宝の匂いを嗅ぎ付けやがったか……危ねえのを承知でカナンを越えてくるとは、さすがは同じ空賊か」
 匂いというよりも、酒場で彼らがお宝お宝と騒いでいたのが原因なのですが、ヨサークにはまったく自覚なしです。目撃した団員の話によると、その空賊の名は「デンタル」と言うそうです。
「仕方ねえ。さっさと遺跡に入って、やつらより先にお宝を見つけんぞ! もし途中で出くわした時は、俺らが耕してやるよ! なあアグリ!」
 隣のアグリも、ブイイーンとモーター音を動かし返事します。どうやら今回は戦う気満々なようです。
「まさかこんな予想外の客人まで連れ込んでくれるとはね……これは予想以上に危険になりそうだ。面白いじゃないか!」
 こんな状況でも、メジャー教授は子供のようにはしゃいでいます。
「さあ行こうか! シボラ探検の第一歩だ!」

担当マスターより

▼担当マスター

萩栄一

▼マスターコメント

マスターの萩栄一です。
過去のシナリオのことに少しだけ触れていますが、
判定に大きく影響を及ぼすものではないので参加していない方、内容を知らない方でも全く問題ありません。
空京大学が探検活動の資金を出しているスポンサーである関係で空京大学の生徒は受かりやすいですが、
同行の告知は全校に出していますので学校の制限はありません。
所属学校関係なくどこに所属している方でも遠慮なくご参加ください。

ここからはシナリオ内の設定についての捕捉です。よくお読みの上アクションをかけてください。

【メジャー教授について】
メジャー・ジョーンズ。47歳。男性。考古学などを専門とする大学教授です。
もっともその活動は、壇上での講義より現地調査をメインとしており、長期間大学を空けることもザラです。
危険というフレーズが大好きで、自ら危険な環境にどんどん身を置きます。
ただし戦闘能力はそこまで高くなく、武器も拳とムチくらいなため、ちょくちょく命を落としそうになります。
主に秘宝の発掘関連での出番となります。

【ヨサーク空賊団について】
元農家から成り上がった空賊です。以前のシナリオで船が大破したため、現在飛空船はありません。
船長のヨサークは男性にはフレンドリーですが、女性にはやや乱暴な振る舞いをする癖があります。
ヨサークと絡むアクションをかける場合、外見性別が女性だとひどい扱いを受ける可能性がありますのでご了承ください。

【デンタル空賊団について】
かつてヨサーク同様、タシガン空峡を中心に活動していた空賊で、「歯肉炎のデンタル」の通り名で呼ばれています。
彼らは飛空艇「隠し兵船親不知」という迷彩効果のある船でまだ情勢が不安定なカナンを強攻横断したようです。
しかし空賊団としての規模は小さく、その数は20人前後です。
ただし船長のデンタルは、「自身の歯痛があまりにも強烈なため、その他の痛みを感じづらい」という特性があります。
通常のダメージ程度では、彼の歯痛の方が勝るため彼を屈服させることは出来ません。主にアグリの出番です。

【遺跡について】
神殿のような形をした遺跡です。地下4階まであるとのことです。
中は相当広く、遺跡内で一泊過ごすことを余儀なくされるため野宿の作業が発生します。主にヨサークの出番です。
モンスターなどの目撃報告はありませんが、道中には色々と仕掛けがあります。
これを解かないと、先へと進むことは出来ません。メジャー教授の知る限り、大きな関門は3つあります。
「この道歩くべからず」
「パラミタ一長い言葉を書け」
「壁画に描かれたトラをくくれ」
このすべてをクリアしないと、最深部にある秘宝には辿り着けません(挑める仕掛けは1PLにつきひとつです)。
実際のとんちとほぼ同じ出題ですが、答えはひとつではありません。面白そうならどんどん採用します。
なお、まだここは未開の地であるため、トラップ解除やトレジャーセンスなどのスキルはほぼ役に立たないようです。

【秘宝アクションについて】
今回、特別に「秘宝アクション」というものを設けさせていただきます。
端的に説明すると、「秘宝を皆様から募集し、面白そうなものから採用していく」というアクションです。
ただしこれには、何点かルールがあります。
・秘宝アクションは必ずLC欄を使用してください。アクション欄に記入するのはアイテム名や効能、形状などです。
・アクション欄に【秘宝アクション】と明記してください。【】も含めこのまま記入してください。
 この通りに明記されていない場合、申し訳ありませんがたとえどんな良い秘宝アクションでも没となります。
・秘宝アクションは、必ず採用されるとは限りません。反則じみたものや世界観を無視した設定はもちろん、
 基本的に役立つアイテムは没とお考えください。要するに「しょうもない」もの限定です。
 リアクションが盛り上がりそうなものを優先的に採用し、残りは没とさせていただきます。
・採用されればリアクション中に登場し、さらに、その中から数個は実際にアイテム化され、購買に並びます。
・秘宝アクションを記入するLC欄には、秘宝アクション以外のことは書かないでください(私信などは大丈夫です)
・秘宝アクションにアクション欄を使用したLCとは別のLCであれば、通常通りそのLCを参加させることも可能です。

なお一例として、メジャー教授が持ち帰ったシボラアイテムの一部をご紹介します。
ヘーデタース……おならが出た数秒後に、「おなら出たよ!」と音声で伝えてくれます。スピーカーのような形状です。
ロロママン錠……これを飲むと、ロマンチックなセリフを言うようになります。副作用として滑舌が悪くなります。

今回はキャンペーンでジャンルも冒険となっていますが、全体的にコメディ要素を含んだテイストでいこうと思います。
皆様の予想外なアイディアを楽しみにしております。

▼サンプルアクション

・メジャー教授と秘宝を探す

・アグリと追っ手の空賊を相手する

・ヨサークと野宿の手伝いをする

・秘宝アクション

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年05月10日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月11日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月15日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年05月28日


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