聖戦のオラトリオ ~転生~ ―Apocalypse― 第2回 リアクション公開中! |
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シナリオ名:聖戦のオラトリオ ~転生~ ―Apocalypse― 第2回 / 担当マスター:
識上 蒼
* * * 極東新大陸研究所海京分所。 「ポータラカ……ふぅん」 罪の調律者と呼ばれる人形の少女は、不敵な笑みを浮かべました。 「ジール、ちょっといいかしら?」 「なんだ?」 「今って、シャンバラはポータラカと協力関係にあるのよね?」 「極めて限定的ではあるが、な」 「実に彼ららしいわ」 わずかに間を空けて、調律者は続けます。 「行くわよ――ポータラカに」 ポータラカ。 サロゲート・エイコーンの技術は、その国から伝えられたとされています。 イコンに携わる者としては、訪れることが出来るものなら、行っておきたい場所でもあります。 「だが、こちらからゲートをくぐるには、向こうの許可がいるのだろう?」 「策はあるわ。それに、彼らはわたしを拒むことは出来ない」 「……一万年前の真実か」 「この際だから、連中の前で言ってやろう思うのよ。せっかくだから、『技術研修』って名目で同校生徒を募ってみようかしらね」 「告知はしておこう。だが、プロジェクト参加者、とりわけ定例会に出席しているものは、そちらを優先してもらうがな」 会議に参加した生徒は、出来る限りそちらで話し合いを進めて欲しいと博士は考えているようです。 かくして、イコンの技術研修という名目での、ポータラカ行きの知らせが各校に届けられました。 * * * 一方、強化人間管理下では。 「これで三件目ですか」 管理課長の風間は、ある事件の報告を受けていました。 「事件現場の近くでは、決まって奇怪な仮面を被った人物が目撃されてる」 エキスパート部隊の管区長の一人、黒川が説明します。 「被害者は、学院上層部である役員会構成メンバー。ちなみに、全員契約者を護衛につけていたけど、その契約者が一切戦おうとした形跡がない。まあ、風間さんのことだから、この時点でもう犯人は分かってると思うけど……」 「サイオドロップ。彼らがついに動き始めましたか」 海京の暗部組織と噂されているのが、サイオドロップです。 表向きには海京の都市伝説の一つでしかないものですが、エキスパート部隊は何度か彼らと交戦していることもあり、「存在する組織」として認識しています。 「どうする?」 「こちらとしては、腐りきった上層部を狩ってくれるのは非常にありがたいのですが……まあ、どうするかは君達エキスパートにお任せしますよ。 どちらにせよ、いずれは始末しなければいけない方々に変わりありませんが」 風間は、不敵な笑みを浮かべました。 * * * その頃――。 「随分と静かだね」 白銀のイコン【ジズ】の肩に座り、風を浴びながら、ノヴァは空を見上げました。 「嵐の前の静けさ、というものです。ノヴァ様」 漆黒の衣装に身を包んだ男、ローゼンクロイツが応じました。 「間もなく世界は、『夜明けのための夜』を迎えることになります」 「相変わらず、君は妙な言い回しをするね。まるで、これから起こる全てを知っていながら、それを誰にも悟られないようにしているみたいだ」 「まさか……まだ私にも分かりませんよ。『この世界』の行く末は」 ただ静かに、ローゼンクロイツは水平線の彼方を見つめます。 「ねえ、ローゼンクロイツ。君は一体何者だい?」 「ただの『敗北者』ですよ」 「いつも通りの答えか」 ふ、と微笑を浮かべ、白銀の機体にノヴァは語りかけます。 「行こう、ジズ」 白銀の機体の向かう先がポータラカであることは、誰も知り得ないことでした―― ※マスターコメントの注意事項をよくお読み下さい 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
識上 蒼です。 ▼サンプルアクション ・引き続き第二世代機開発プロジェクトに参加する ・ポータラカへ ・エキスパート部隊に協力する。 ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2011年05月16日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2011年05月17日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2011年05月21日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2011年06月06日 |
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