シナリオガイド
学園生活の華、部活動! あなたもしてみませんか?
シナリオ名:幽霊部員、誕生!? / 担当マスター:
瑞島郁
「頼む! みんな、力を貸してくれないか」
放課後の教室で、山葉涼司(やまは・りょうじ)はクラスメートたちに向かって頭を下げました。その後ろには、パートナーの花音・アームルート(かのん・-)の姿があるのですが……少し、様子がおかしいようです。いつも明朗快活な彼女が、暗く沈んだ、うつろな表情をしているのです。
「実は、花音に幽霊が取りついちまったんだ!」
花音は『鑑定部』という部に、名前だけ所属しています。遺跡から発見されたものをクリーニングして鑑定するという地味な部で、いつか大発見をするぞ!という情熱はあるのですが、部員は部として認められるぎりぎりの人数しか居ません。花音は鑑定部の部長から、名前だけで良いので部員になって欲しいと頼まれて、たまに部室に顔を出しているのですが……。
『すみません……どうしてこんなことになったのか、わたしにも良くわからないんです……』
花音が話し出しました。か細い鬱々とした声は、ふだんの花音の声ではありません。確かに少女の声ではあるのですが、まったく違う声です。
『わたし、エリサって言います。死んだはずなのに……気がついたらこの体が私の身体になっていて。遠くから楽しそうな声がして、うらやましいなあ、わたしも仲間に入れてもらいたいなあ、って思ったのは、何となく覚えているんですけど……どうして、どうやって花音さんの体の中に入ってしまったのか、ぜんぜんわからないんです』
「部活中にこの腕輪をはめたら、ふっと気が遠くなって。気がついた時には、彼女が自分の中にいたんです」
いつもの声と表情に戻って、花音が自分の腕を見下ろしました。手首に、金属製の腕輪がはまっています。
「しかも、腕輪が外れなくなってしまうし……」
言われてみると、ただの金属の輪なのに、手首にぴったりとはまっています。手の先から通したのなら、手首の太さより輪が大きくなければいけないはずなのですが。
「腕輪がずっとこのまま外れないのは、ちょっと困るし……それに、こんなことが起きたって先生たちにばれたら、鑑定部は活動禁止にされてしまうかも知れません。エリサは、部活中の私たちがうらやましいと言っていました。明日の部活動紹介日に、彼女と一緒に校内を回って、部活の雰囲気を味わってもらえば、無念な気持ちが消えるんじゃないかと思うのですが」
『部活動紹介日』と言うのは、新入生に対して各部活の紹介と、入部の勧誘を行うイベントです。模擬試合や体験入部、活動発表などが校内のあちこちで行われ、さながら『小文化祭』といった雰囲気になります。
「エリサは、あたしたちよりも年下みたいなんです。たぶん、楽しい学園生活なんて経験したことないと思う……。あたしは、彼女を喜ばせてあげたいんです。お願いします、協力してください!」
花音が頭を下げます。
「俺は、エリサが先生に見つからないようにガードするから、ずっと一緒には居られないと思うんだ。エリサと一緒に校内を回ってくれる奴も必要だし、先生の目をそらす手伝いもしてもらえたらありがたいな」
涼司がクラスメートたちを見回しました。
花音の話によると、エリサは引っ込み思案で大人しい性格なので、積極的に話しかけたり、誘ったりして欲しいそうです。
『わたしも、できるなら花音さんにご迷惑はかけたくないです……。よろしく、お願いします……』
泣き出しそうな声で、エリサは頼みます。
担当マスターより
▼担当マスター
瑞島郁
▼マスターコメント
蒼空学園にようこそ!
このシナリオでは、各部の勧誘を見て回る他に、入部の勧誘もできます。
勧誘をしたい方は、自分がどの部に所属しているかを明確にしてください。普通の学校にありそうな部はたいていありますし、ちょっと変わった部活を作ってしまってもOKです。ただし、犯罪的な活動内容の部は学校から認められないので作れません。
部活動紹介日を、思い切り楽しみましょう!
▼サンプルアクション
・エリサをエスコートして、一緒に部活動紹介を楽しむ
・エリサが先生に見つからないように警戒する
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2009年06月17日06:00まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2009年06月18日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2009年06月22日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2009年07月02日