シャンバラ教導団

「よーし。２個中隊、これで各校の志願者全員揃ったな」
　シャンバラ教導団の教官が満足げに怒鳴ります。もっとも、あれが地声なのでしょうか。
「諸君らには簡単な雪山踏破をやってもらう。無論、食料も燃料も充分あるし、危険はま〜ったくない」
　上官のウソはすぐバレます。
「しかも君たちにはこの新型防寒具を貸与しよう。これでパーフェクトだ」
　要するに実験台ってコトですね♪
「ではしゅっぱーつ。アルファ中隊はＡルート。ベータ中隊はＢルートだ」
　かくして、私たちの素敵なハイキングははじまったのです。
　なにがまってるのかなっ。どきどき、わくわくです。
　そして、事態は一変します。
　視界をゼロメートルにする猛吹雪、
　たちまち体力を奪っていく氷点下の極寒、
　柔らかな雪に隠された断崖絶壁、
　突然襲い来る雪崩、
　そしてどこからともおそいくるやも知れぬイエティーやサーベルタイガー。
　火器は凍てつき、近接兵器は使うものの体力を奪います。
　魔法の詠唱も肺に大量の冷気を吸い込むため出力が下がります。
　やがて尽きてゆく燃料と食料……。
　このミッションの到達目標はズバリ『生き残ること』です。
　そのカギになるのはレベルでもなく武器でもなく、協力と信頼、そして時には裏切り……。知能戦が全てを決します。皆さんの生存本能、見せてください。

　今回が初シナリオです。よろしくお願いします。
　シャンバラ教導団の方々でなくても気楽に参加できます。難易度は恐ろしげなコト書いてありますけどそんなに高くないです。でも怖がって読んでくださいっ　（^^;
『雪山登山』ということは知らされているので、多少の準備はしてきてもＯＫです。ただ、それが「地獄のサバイバルになるとは思いも寄らなかった」としたほうがプレイングは楽しめるとおもいます。ＴＲＰＧマスターしてた頃もダイスや能力値よりもその場の巧みな話術と機転でゲームをひっくり返すプレイヤーが好きでした。そんなプレイングお待ちしております。
※尚、アルファ中隊、ベータ中隊どちらに配属されるかはマスターが決めさせて頂きます。ご了承を。

・万が一を考えて食料を多めに持ち込み、少なめに食べる。

・・武器の持ち手の鉄の部分に布をまいておく。

・かまくらを作るとき、絶対に換気用の穴を空ける。