シナリオガイド
迎撃か、退路を開くか――戦闘訓練の最中、森奥から思わぬ来襲。
シャンバラ教導団への入学を果たした生徒達。
更なる実戦演習として、近隣地方を荒らす魔物・オークの屯する森へと出かけています。
演習は午後いっぱいを使って行われ、すでに夕刻に近い時間となりました。
今回生徒達の統轄には、小さな背に長柄のナギナタをかかえた言葉少ななナイト・騎凛 セイカ(きりん・‐)が就いています。
「騎凛様。各グループ、ほぼ損害なく、オークの掃討に入っているもようです」
騎凛のパートナー、黒羊のゆる族・アンテロウムが報告に来ます。
「……わかりました。あと30分もすれば、浅森の宿泊施設に引き上げができそうですね」
そのとき。
森奥の方角から駆けてきた一生徒が、倒れざま、ただならぬ形相で言い放ちます。
「騎凛教官! オーク・キングが突然……!」
深手の傷を負ったその生徒が言うには、森奥で掃討にあたっていた一小隊を、突如、新手のオーク団が襲ったそうです。豪壮な装備を身に纏った一団を見て、その隊の長はすぐ危険を悟り、「オーク・キングだ! すぐに退避する。誰か先に行って隊長に知らせろ」との指示を出しました。が、オークのなかにあって一際巨躯な、王冠を被った者が部隊長を一撃で弾き飛ばすと、たちまち隊は混乱し、一部は取り囲まれ、一部は闇雲に逃げ散ったと。
生徒は、かろうじて包囲を抜けて逃げてきたとのことでした。
血に塗れ、息も絶え絶えの生徒を見て、周囲には怯む者すらありました。
オーク・キングとは本来、奥地にしか生息しない手強い魔物で、いわばこれは非常事態。
「話は聞きましたぞ。南西方面の掃討を終えてまいった部隊長のレーヂエであります。
ははは、厄介なことになりましたな。生徒に死なれては貴方の面目はないですからな。しかしここは、このレーヂエめにお任せあれ。わたくしの氷の技と、パートナー・マッゴゥの光条兵器がありますれば、オーク・キングなどたちどころに片付けてご覧にいれましょう! 女である貴官は待っているがよろしい」
「レ、レーヂエ、待て。勝手な行動は許されん。それに、上官に向かってその言葉……」
「黒羊は黙っていろ。おい、二、三名来い。新入りどもはさっさと逃げろ」
レーヂエは颯爽とマントを翻し、森奥へ去っていきました。
「アンテロウム。彼も心配ですが、任せる他ないようです。ほら……」
オーク・キングの来襲を察知したのか、今まで掃討を受けて森に散っていたオーク達が、戦意を取り戻し、赤い目を怒りに滾らせ、周囲を取り囲み始めています。
施設までの道は、数キロメートル。防壁もあるため、そこへ辿り着ければ、まず安全です。
しかし、生徒達はまだ、広い森に散らばっており、情報が行き届いていない者もいるはず。
「私はしばらく、ここを動かずに、奥の一隊の帰還を待ちつつ、全体が浅森の施設へ退避する殿(しんがり)となります。
皆さんは、どうか各々が教導団員として相応しい行動をとりつつ、施設への活路を開いてください」
担当マスターより
▼担当マスター
今唯ケンタロウ
▼マスターコメント
初めまして。シャンバラ教導団のイマユイです。
今回、戦闘系の科目を担当させて頂きます。
基本シャンバラ教導団のシナリオですが、他校の選択科目として、あるいはその場に居合わせた者として、どの学校からも参加可能です。
思う存分、戦ってください。
アクションの留意事項
・ MC・LCで出撃されている方は、基本的にペアで動くように指令が出されています。
・ オーク・キングは、部隊長の一人が倒されているくらいですから、現在の新入生のレベルですと、まともに打ち合っても勝利は難しいので、御注意ください。
・ 騎凛教官らNPC達も、オーク・キングの力を計り切っているわけではないので、彼女らのとっている作戦・行動もおそらく万全ではありません。
▼サンプルアクション
・周囲のオークを蹴散らし、施設までの退路を確保
・森奥の一隊の救援に向かう
・殿を志願し、騎凛教官とその場に残る
▼予約受付締切日
(既に締切を迎えました)
2009年07月04日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2009年07月05日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2009年07月09日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2009年07月22日