シャンバラ教導団

　各学校の生徒諸君、エキサイトしてるかぃ？　イルミンスール魔法学校のベルバトス・ノーム（べるばとす・のーむ）だ。
　ここに一冊の「報告書」がある。事件後に提出された「報告書」だよ。
　「あの時、ガラクの村やトカール村、イルミンスールの学内で一体何が起ころうとしていたのか」を振り返ってみようと思ってるんだけど……　君も聞くかぃ？　くっくっくっ、構わないよ、聞いてゆきたまぇ。


　十二星華の一人、パッフェル・シャウラ（ぱっふぇる・しゃうら）によって水晶化された村、ガラクは、水没の危機を迎えているようだねぇ。
　村は丸ごと壁に囲まれているのに、岩山から滝水は落ちている……　くっくっくっ、更に、既に溜った少量の水はパッフェルが毒水に変えてしまったようだねぇ。毒されれば皮膚は焼き落ちるような痛みに苛まれるようだから、気をつけたまぇよ。
　女王候補のミルザム・ツァンダ（みるざむ・つぁんだ）はと言うと、水晶化したヴァルキリーと生徒たちの避難をさせようとしている……　これは時間との勝負になるねぇ。
　外壁の中には大量の三槍蠍も居るみたいだし、毒泉が完成して女王像の胸部を沈められれば、胸像には誰も手が出せなくなる。とは言っても、青龍鱗の力を引き出せる誰かさんが赴けば良いんだろうけどねぇ、彼女の思惑通りに、くっくっくっ。

　猛毒に侵されていたトカール村は、なるほど、集まり来た炎毛狼の撃退には成功したようだ。
　アリシアを含め、多くの生徒がヴァルキリーたちの治療に当たってるみたいだけど……　なかなか難しいようだねぇ。
　理由は蔓延した三槍蠍の毒かな？
　三槍蠍の毒は、蠍の状態によって成分が変わる。厄介なのは、それらの幾つかが混ざっているという事、つまり組み合わせが多数存在するため、一度に解毒したり無毒化する薬を調合する事は、難しい。
　でも♪　初めは皆同じ症状であった事、再発症者が現れた事、そしてその症状が多岐にわたると言う事を順に考えてゆけば……？

　話すぎたようだ。
　かく言う私も、鏖殺寺院のフラッドボルグと対峙していてねぇ。全身を水晶化されたままのユイード・リントワーグを護らなければならない。
　研究室は破壊されるわ、フラッドに操られた生徒たちが現れるわで、意外と追いつめられていてね。いや、追いつめていた、が正しいのかねぇ、くっくっくっ。

　他にも、青龍鱗を奪い、逃走した生徒たちも居るようだけど、クイーン・ヴァンガードやパッフェル側と連絡を取れる生徒も同行してるようだから、それぞれに追うことも不可能ではないようだけど。

　報告書からの抜粋はここまでにしよう。
　もちろん、この報告書には事態の結末も記載されてはいるが……。
　くっくっくっ、君たちの行動が紡ぐ驚きの結末を、期待しているよ。

　
　おはようございます、古戝正規です。
　「【十二の星の華】狂楽の末に在る景色（全３回）」の最終話になります。

　新規の方は「その地で」「何をしていた」のかを記述して下さい。「その地点に居て、〜していた」ものとして執筆しますので、ぜひとも、奮ってご参加下さい。

　パッフェルとユイードは　「【十二の星の華】剣の花嫁・抹殺計画！（全３回）」　からの登場、
　フラッドボルグは　「水中での戦い！人魚と魚人の協奏歌」（全２回）」　に登場しております。

　また、今回は「フラッドボルグに操られている生徒」も募集します。
　「女性である、とフラッドボルグが判断できる」ことを条件としますが、ＭＣ、ＬＣのどちらでも構いません。また、首に「鈴」の付いたチョーカーを巻かれた状態でのスタートになります。
　「ユイードを破壊せよ」という命令を遂行するべく、大いに暴れて頂ければと思います。　本人に自我はありますが、命令に背く様な行動や思考をする事はありませんので、ご注意下さい。
　また、この洗脳魔術は「その鈴に操られている者が大切に思っている人がキスをする」ことで解くことが出来ます。その特性ゆえに、本人に接近する必要があることを考慮してのアクション作成をお願い致します。

　さて、それぞれの地で状況は混沌と化しております。
　狂楽の末にどのような景色が待っているのか。最後まで、一緒に楽しみましょう♪　

・パッフェルと戦う。

・パッフェルに協力する。

・ガラクの村へ救援にゆく。

・青龍鱗を奪い返す。

・フラッドボルグに操られる。