シナリオガイド
魔法街ですることは 買い物? お茶? それとも……
シナリオ名:クロネコ通りでショッピング / 担当マスター:
桜月うさぎ
イルミンスールの森を歩いている時に、
洒落たベストを着たクロネコさんを見つけたら、大急ぎ。
クロネコさんが木々の間に飛び込んだら、こう唱えて一緒に飛び込むの。
「トラップ・トリック・トリップ」
言えなかったら、茂みに顔を引っかかれちゃうから気をつけて。
ちゃんと言えたあなただけ、クロネコ通りへご招待。
森を散歩していたフウリ・モリウタの目の前を、ちょっと頭が大きめの黒猫ゆる族、クロネコさんが横切りました。
「あ……『トラップ! トリック! トリップ!』」
急いで呪文を唱えると、フウリはパートナーのポーレットの手を取って、茂みの中に飛び込みました。
がさがさ、と耳元で木の葉や枝がこすれる音がしましたけれど、引っかかれることもなく、フウリは茂みを通り抜けました。するとそこには、さっきまでの森ではない街並みがありました。
振り返っても、そこにはもう抜け穴も茂みも見えません。そして、追いかけてきたはずのクロネコさんも、いつの間にか姿が見えなくなっています。
イルミンスールの森のどこかにありながら、直接他の場所とは繋がっていない通り。
それがクロネコ通りなのでした。
「へぇなるほどね」
面白がって見回しているフウリの横で、ポーレットは頬を膨らませました。
「なるほどじゃないわよ」
「あれ、ポーレットも来たんだ」
「フウリが手を引っ張ったんでしょ! あたしは別にこんなとこ来たくなかったのに」
「ああそうか。ごめんごめん、つい」
「つい、で巻き込まれたらたまらないわよ。っとに……」
ポーレットは腰を当てて周囲を見回しました。
2人がいるのは、両側に隙間無く店がびっしりと立ち並んだ通り。
試しに歩いてみば、ぐるっと回って元の場所に戻ってきてしまいます。通りはどこかに繋がっているのではなくて、ただいびつな輪っかになっているのです。
帰りの時が来れば、通りからはいやおうもなくぴょんと放り出されます。けれどそれまでは、外には出られないのがクロネコ通り。
その時をただ待つのも退屈だからと、フウリはポーレットを促しました。
「せっかくだから覗いていこう」
「ちょっと、フウリ……!」
さて、どのお店に入りましょう?
薬草毒草のお店は、いつもお店の人の姿が見えないのです。薬臭い店内から、これだろうと思うものを自分で取って、書いてある値段を籠に放り込んでお買い物。ごちゃごちゃしてるから、薬草と毒草を間違えないように気を付けて。
いわくつきの品物しか置いていないアンティークショップは、いつも小さな男の子が留守番をしているのです。品物の説明はたどたどしくて良く分からないから、とんでもないものを買ってしまう人が後を絶たないとか。
食材には見えない食材のお店は、やたらと押しの強いおばさんがいて、人の話は半分聞きで、どんどん食材を押し付けてくるのです。思ってたよりもどっさりと買わされて、荷物を手に途方にくれる人多数。
魔法実験道具を売る店は半分黒焦げで、まだ煙があがっているのです。店主のおじさんは火を消すのにおおわらわ。お客さんの相手どころではありません。
クロネコ通りにある店に置いてある品物が、本物偽物どちらなのかは店主さえ知らないこと。あたるも八卦あたらぬも八卦、あたった方がいいのかあたらぬ方がいいのか、それも誰も知らないこと。
ちょっとひと息入れたい方のためには、おしゃべり姉妹のやっている喫茶店があるのです。でもお喋りに夢中な姉妹はいつも注文を間違えて、作り方を間違えて、持って行くテーブルを間違えて。だから注文したものはぜったいに出て来ないのです。
しっかりお茶をしたい方のためには、こだわりのティールームがあるのです。どれくらいこだわっているかと言うと、お茶を頼むとその栽培から始めるというくらい。だからお客さんはクロネコ通りに来るたびに待って、結局飲めずに戻って、また来たらそのお店に寄って……と長く長く待たなければならないのです。
他にもお店はいろいろ。
きっとあなたを待っているお店があるはずです。
「おや、ここは……」
店に入ったはずなのに、そこにあるのは通路ばかり。興味を惹かれて進み出すフウリを、ポーレットが慌てて追いかけます。
「フウリ! 迷子になったらどうするのよ」
次の通路は右、左? そのまま直進、あるいは後退、それとも壁にかかっているはしごを上っていってみる?
ようこそ、クロネコ通りへ。
ようこそ、ひっくり返ったおもちゃ箱の中へ。
担当マスターより
▼担当マスター
桜月うさぎ
▼マスターコメント
初冬の1日を魔法街で過ごしてみませんか? のお誘いです。
イルミンスールのイメージかなと思ったので、抽選はイルミンスール所属の方が有利になってます。けれどもちろん、他の学校からの参加も大歓迎ですので、どうぞお気軽に〜。
魔法街に行く方法は、クロネコさんを見た時に呪文を唱えること。そうすれば、森の中にある秘密の入り口から、普段はイルミンスールの森の奥深くに隠されているクロネコ通りへと入れます。
1人ぐらいなら、手を引っ張って道付れにすることも可能です。3人以上なら、みんなで呪文を唱えて下さいね。
帰りのタイミングは、いつ来るか分かりません。本人の意思とは関係なく、不意にぴょーんとまた戻されます。ので、商品と代金はせーのっ、で同時交換。喫茶店等は先払いが基本です☆
こちらで購入したものは、他のシナリオには持ち込めません。その代わり、かなり幅広いものを購入していただくことができます〜。ただし、他のキャラクターに関するもの等はその方へご迷惑をかけてしまうのを避けるため、ご遠慮下さいませ。また、購入した物品が本物なのか偽物なのかは不明です〜。
アイテムの発行はありませんけれど、アクションの最初に『アイテム称号希望:クロネコさんストラップ』のように、希望するものを書いて下さった方にはアイテム名の称号を発行致します。あんまり長い名前とか問題のある名前だと発行できない場合もありますのでご注意下さいませ〜。
魔法の杖、本、使い魔、怪しい物品の買い物を楽しんでいただくもよし。
魔法街を歩き回ってみるもよし。
お買い物の合間に、不思議な喫茶店でお茶を楽しむもよし。
買い物デートをするもよし。
どんなお店でもと言われても漠然としすぎて思いつかない……という方のために、1つお店を紹介させていただきますね〜。よろしければこちらにご来店下さいませ。
店名『ムカシヤ』
店主は無表情で言葉少なな女の子。質問してもほとんど答えてはくれません。
店内には大小さまざまな箱が置いてありますけれど、開けられるのは1つだけ……というか、その中の1つの箱にだけ、あなたの目も気持ちも引き寄せられて、他の箱にはまったく興味が惹かれないのです。
その箱の中には、昔、あなたが大切にしていて、そして失ってしまった思い出のものが入っている……と言われています。
客の半数はその箱を買って帰り、残り半数はそのままにして帰るそうですが……あなたが開ける箱には何が入っていて、あなたはそれをどうするのでしょうか。
ではでは。それぞれの初冬の日を楽しく過ごして下さいね〜。
▼サンプルアクション
・クロネコ通りでショッピング
・ムカシヤに来店する
・クロネコ通りでティータイム
・クロネコ通りでデート
・その他、クロネコ通りを楽しむ
▼予約受付締切日
(既に締切を迎えました)
2010年10月30日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2010年10月31日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2010年11月04日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2010年12月01日