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酷薄たる陥穽-シラギ編-(第2回/全2回)

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シナリオガイド

破壊された海辺の村!村人を助けるためパラミタ内海へ急げ!
シナリオ名:酷薄たる陥穽-シラギ編-(第2回/全2回) / 担当マスター: 寺岡 志乃

「危ない、シラギ!」

 それが、彼女の最期の言葉でした。
 海辺の小さな村を守り、敵・ドゥルジとの死闘を繰り広げ、大けがを負って倒れているシラギをかばい、
 剣の花嫁でありシラギの恋人でもあった女性は、ドゥルジの一撃を受けて地に叩きつけられたのです。

 激しい土砂降りの雨の中。
 シラギの前で、彼女はみるみるうちに泥と血に汚れていきました。

 骨が砕けた足を引きずりながら駆け寄った自分が何を叫んだのか、シラギは覚えていません。
 何も口にできなかったのかもしれません。
 腹部に大きな穴をあけて絶命している愛しい人。
 彼女を失った、四肢がちぎり取られるような痛みが生まれているのはどこからか――
 心か、それとも断ち切られた絆か。
 それすらも、シラギにとってはどうでもいいことだったのです。

 分かるのはただひとつ。
 ドゥルジをこのままにしておけないということだけ。

 あちこちで数々の悲劇を生み出してきた、そしてこれからも生み出すであろう
 ドゥルジという悪を野放しにはできないということ。

「うおおおおおおーーーーっ!!」

 シラギは宙で浮いたままのドゥルジを振り返り、村長から受け取っていた禁制の石を、彼に突き出しました。

 それは、持つ者の願いをかなえる石

 シラギは石に全身全霊、命を賭した願いをこめました。
 眼前の敵を吹き飛ばせ、と。

 石はシラギの願いをかなえました。
 石から放たれた巨大な力はドゥルジの胸から下を一瞬で吹き飛ばしたのです。


 バラバラにほどけて海に落ちていくドゥルジを見ることなく、シラギはその場に倒れました。


 その手に握られていたのは、力を失って2つに割れた石。
 ですが、その直前、彼の体内にめりこんだ石のかけらは彼にささやき続けます。

 恋人をよみがえらせたくはないか?

「黙れ、こざかしい石め」

 血流に乗って全身を巡る小さな石のかけらは、その後もずっと、彼をそそのかし続けたのでした。




 10年後――。
 ドゥルジは復活し、再び海辺の村を襲撃しました。

「石はどこだ? どこに隠した!
 あれは俺の物なんだぞ。強欲な人間どもめ…!
 返せ……返せ!!」

 両手に顔を伏し、ドゥルジは泣いていました。
 村を赤く炎に染め、焼き払ったのは彼なのに。
 まるで彼こそが被害者であるかのように、彼は泣きながら呟いています。
 あれは、俺と母さんの物なんだ、と…。

「――シラギ。これもきさまの仕業というわけか。
 俺はあの瞬間たしかに見た。
 おまえの中に石があるのは分かっているんだ。
 今も感じているぞ。おまえの中の石の波動を。
 あの時の借りも含めて、生きながらその身を引き裂き、取り出してやるからな…!」

 やがて涙の乾いたドゥルジの面では、ただただ赤い瞳がぎらついていました。



 その夜。
 海辺の村がドゥルジの襲撃にあい、消滅したとの連絡が{SFM0003961#緋桜 遙遠}によって入りました。
 かつて村があった場所の上空には、死龍がいまだとどまっているとも…。

担当マスターより

▼担当マスター

寺岡 志乃

▼マスターコメント

 こんにちは、または初めまして、寺岡 志乃といいます。

 「酷薄たる陥穽」後編です。
 こちらには前編から以下の内容が引き継がれています。

  ・ドゥルジを足止めすることはできなかったがエネルギーを3分の1程度そぎ落とすことに成功した。
  ・LCたちは目覚めた。
  ・蒼空学園の宝物室に石が保管されていないことが判明した。
  ・石は現在ヒラニプラのシャンバラ教導団で分析されている。
  ・シャンバラ教導団には力のある石が2つ、力をなくした石が1つある。
  ・如月正悟が力をなくした石を1つ持っている。

 今度の舞台はパラミタ内海付近にある海辺の村周辺、ジャタの森となります。
 時間軸は、蒼空学園が襲撃された翌日です。

 遙遠から直接連絡を受けた、あるいはその連絡を共通の友人から聞いた等々で、前編に参加していなかった方でも後編への参加は可能です。


 以下、PC情報です。

【海辺の村】
 『帰神祭へ行こう』で登場した人々が住んでいます。周辺地図はマスターページにアップしておきますのでそちらを参照してください。

【シラギさん】
 『激闘! 海開き』『帰神祭へ行こう』で登場しました。本名を白木降雪(しらぎ・こうせつ)といいます。しぼんだ柿のような、杖をついた白髪頭のおじいさんです。石を体内に入れているため外見は80代ですが、実は50代です。好々爺。
 10年前の戦い以降、パートナーは持ちませんでした。今は私設海水浴場の管理人をしています。

【ドゥルジ】
 全身がエネルギー体で、強いサイコキネシスの持ち主。バリアを張り、エネルギー弾を放って攻撃してきます。中・近接戦闘用として生み出されたため、格闘もできます。砕かれれば石になりますが、頭を砕かれても胸を砕かれても死にません。自己修復機能あり。
 無駄な殺戮は好みませんが、殺すことに躊躇はありません。

【小石・石】
 ドゥルジが探索・収集している謎の石です。外見はその辺に転がっている石と変わりません。
 持つ者の心に作用し、暗い欲望をそそのかします。誘惑に負けて心のたががはずれた者は石に執着し、欲望を満たそうとします。
 直接肌に触れなければ影響はありませんが、一度でも接触した者は精神的に道ができてしまうため、以後、そばにいるだけで誘惑されます。
 能力は石の大きさと、持ち主の願いの強さに比例します。



 以下はPL情報として受け取ってください。

【村人たち】
 海辺の村はドゥルジの襲撃を受けて壊滅しましたが、村人たちの大半は、襲撃を体内の石によって感知したシラギの指示で事前に森の中に隠れており、無事です。
 ただし、携帯等はドゥルジに気づかれる可能性をおそれて切っていますので連絡はつきません。

【死龍】
 ドゥルジに殺され、石を埋め込まれてドゥルジの支配下にある、死んだ龍です。
 右前足の鉤爪に握った龍珠の中に蓄えられた力によって動いています。龍珠が切り離されればただの死体に戻ります。
 今回、上半身しかない風龍(全長8メートル程・下半身および左前足欠損)と、水の力を使う水龍(全長20メートル程)がいます。
 水龍は氷の弾や水槍を撃ちます。防御は滞流する水の壁です。風龍は風刃を飛ばし、小型の竜巻を起こします。防御は強風です。

【その他】
 ドゥルジは石のある場所を大まかに感知することができますので、シラギのことも「この周辺から離れていない」程度に感知して、森の中を探しています。シラギの方もドゥルジの居場所はうすうす「あの辺りかな?」程度に感知できています。
 また、森の中には、ドゥルジに発見され、石を埋め込まれた村人が数人います。
 彼らからは石を取り出すことが可能です。ただし、手で取り出したら今度はそのMCあるいはLCが操られてしまいますので、取り出すのであれば手で触れないようにしてください。彼らは本体が気絶しても石を媒体としてドゥルジに操られます。気絶させるのはあまり意味がないかも。


 そして肝心なことですが【前編で石を打ち込まれたLCには道ができているため、石に操られやすい】状態にあります。


 道のない人間は触れなければ大丈夫ですが、道のできた者は、石の魅力に逆らうには相当の精神力が必要とされます。
 どのくらい魅力的かというと、生きた人間の中からえぐり出して自分の物にしたくなるくらいです。村人の石はドゥルジの石なので、触れた途端ドゥルジの支配下におちてしまいます。
 そして手にしたが最後、暴走です。「ドゥルジさまのために!」「シラギを見つけ出す」「邪魔者はぶっ殺す!」です。それ以外は頓着しなくなります。
 石の性質については前編の中でも触れていましたので、全PCが知っています。その上で、連れて行くか行かないか、どういったアクションにするかを決めてください。(村人に絡むアクションでなければ大丈夫です)


 あと。
 海辺の村へ行く手段は、地上経路は乗合馬車+徒歩です。連絡を夜のうちにもらった者は朝イチの乗合馬車で到着できますが、朝もらった者は昼の到着です。飛行系のアイテム・スキルのある者は好きな時刻に到着してください。
 持って行く物についてですが、前回は不意打ちでしたが今回は、戦闘のため・救出のために向かいます。ドゥルジや死龍ががどういう者かも把握できています。何が有効か、考えて持ち寄って構いませんが【一般人が手に入れることができる物・人力で運べる物】です。
 極端な話「コンテナいっぱいのドライアイスの山をドゥルジに向かって倒壊させ、固めてやっつける」とかいうのは失敗アクションになります。

 今回も判定はきつめでいきます。できないものはできない。失敗・没アクションになりますので気をつけてください。


 まとめ&今回の位置設定。
 ・ドゥルジはシラギさんを殺したがっている
 ・村の石は、シラギさんがどこかに隠したと思っている
 ・ドゥルジはジャタの森のどこかにいる
 ・村人+シラギさんもジャタの森のどこかにいる
 ・死龍2頭はジャタの森の上空にいる
 ・村は焼け野原状態になっている
 ・ジャタの森には操られた村人(ほとんど老人)がいる


 最後に。
 サンプルアクションの例ですが、あれはあくまでサンプルでして、それが正しい方法・最適というわけではありません。
 ここでネタバレしてもいけないと思うし、わたしが方向性をつけるのもどうかと思っていますので、あれは本当にただの参考と思ってください。
 サンプルアクション以外のアクションも全然OKです。
 皆さんの個性あふれるアクションを、楽しみにお待ちしておりますね。


 あ。忘れるとこでした。
 ヒラニプラに行くアクションは、バトルはありません。ぞろぞろ集団で行くのもアレなので、掲示板で話し合って小チームにしてください。

▼サンプルアクション

・ドゥルジと戦う

・村人を救助する

・水龍と戦う

・風龍と戦う

・シラギを守る

・ヒラニプラに行く

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年11月29日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年11月30日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年12月21日


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