ご無沙汰しております。瑞山真茂と申します。
過日の東北地方太平洋沖大地震の被災者の方々への心よりのお見舞いを申し上げます。
本シナリオは全ての学校の生徒が参加できます。
本シナリオは「空京暴走疾風録」の続編及び「【DD】『死にゆくものの眼差し』」の番外編ではありますが、以前のシナリオに参加していなくとも楽しめます。
シナリオ種別を「ミステリー」としたのは、本シナリオが「警察もの」「刑事もの」を意識しているから、とご理解下さい。
本シナリオへの参加のやり方には、以下のような方法があります。
●1.“環七”を巡回、“バースト”発現等に備える
ガイドの通り、「火術」「爆炎破」ならともかく「ファイアーストーム」までの使用により、“バースト”による人的・物的被害は既に出ています。
“バースト”を発見した(あるいは通報を受けた)場合は、
・現場に急行
・“バースト”発言者を鎮静化(打撃による昏倒、睡眠系スキルによる無力化等)、及び「保護」(警察病院への搬送)
・被害状況の確認、けが人がいた場合可能なら回復系スキルによる対処
等の対応が求められるでしょう。
また、“バースト”に限らなかったとしても、周囲から分かる形で巡回をする事で犯罪抑止効果を高める事ができます。
●2.ドラッグ本体、及びその使用者や密売人の調査と確保
“環七”界隈を蝕みつつある“ザラメ”“アズキ”流通ルートの解明・潰滅は急務です。
情報収集に関しては、ウェブのアングラ系サイトを見たり、非行少年&少女達に訊く等様々な方法があるでしょう。後者の場合、相手は警察や「オトナ」達を嫌ってはいますが、正面から敵対する者も稀です。しかるべき威厳と最低限の礼節を以って話をすれば、それなりの情報は得られるでしょう。ですが、彼らに捜査活動への協力を警察協力者から依頼するのは八街警部があまりいい顔をしないかも知れません(「警察に貸しを作った」と思われたくないからです)。
また、“ザラメ”“アズキ”の密売や使用があったと思しき現場でスキル「サイコメトリー」を使うのも有効でしょう。「証拠」にはなりませんが「手がかり」にはなります。
「サイコメトリー」で得られた手がかりを絵に描いたり「ソートグラフィー」等で仲間に伝えられれば、情報の共有はより効率的・効果的にできるでしょう。
ドラッグ密売の現場を押さえたり、証拠を固めた上での密売人や使用者の確保・逮捕の際には、多少の追跡劇や戦闘の場面もあるかも知れません。が、その際にも被疑者や参考人に過剰な力を振るうのは避けるべきでしょう。対象を絞っての「睡眠」系のスキル使用が無難ですが、“ザラメ”や“アズキ”の効果には心身能力の著しい向上や精神作用系スキルへの抵抗力を高める、などの噂もあります。「畏怖」系スキルはあまりに強力すぎると対象がパニックを起こした挙げ句自殺する可能性もあり得るので注意が必要です。
●3.各種当事者・被疑者・参考人の治療
警察病院に待機する等して、担ぎ込まれた人(“バースト”発現者等)の治療をします。
自傷行為による肉体的ダメージは「ヒール」等各種回復スキルが有効です。担ぎ込まれた人が恐慌を起こしていた場合は、「睡眠」系スキルで鎮静化できるかも知れません。
場合によってはドラッグ常用者・中毒者が担ぎ込まれる事もあるでしょう。常習者の精神や肉体に刻み込まれた高い依存性を完全に拭い去るのは、外部から他人がスキルを用いるだけでは非常に難しいです。が、禁断症状やそれにまつわる幻覚症状・被害妄想のたぐいをしばらく落ち着けるのに、ある程度経験を積んだ「契約者」による「キュアポイゾン」「ナーシング」等の「解毒」系スキルは有効かも知れません。「龍玉の癒し」はかなりの効果を期待できます。
治癒が成功した場合、精神状態が落ち着いた「“バースト”発現者」「ドラッグ常用者・中毒者」は有用な情報源と成りうる事でしょう。また、血液検査をした結果も「証拠」となりえます。
※※以下のアクションはシナリオ「【DD】『死にゆくものの眼差し』」に参加した方推奨のアクションです※※
上記「解毒」系スキルでも禁断症状が治まらなかった場合、最終手段として他人の夢の中に人の心を送り込む女王器「夢門の鍵杖(ゆめとのかぎづえ)」と、他人の見ている夢を水面に映し出す「遊夢酔鏡盤(ゆうむすいきょうばん)」という女王器を用いてサイコダイブを敢行、常用者の精神に直接アクセスして幻覚症状・被害妄想を叩き潰すという方法があります。夢の中の風景は相当に現実離れしたものとなるでしょうが、万が一その環境で戦闘が発生した場合には「吸精幻夜」というスキルが有効という報告もあります(副作用や反動も極めて大きいですが)。
なお、サイコダイブを行っても、ダイブした相手の記憶をきちんと探れるという保証はありません。眠っている人間の精神は相当混沌としているものです。
●4.被疑者、容疑者、参考人を尋問する
様々な手段で捕まえたり、警察機関に来てもらった人などに色々質問して、知っている事を話してもらいます。
ドラッグ常用者や密売人から、密売ネットワークの正しい情報を聞き出すのは難しいでしょう。ですが、八街警部曰く「暴力、拷問を用いた取調べは後々色々面倒なので禁止」です(アクション判定としては没となる可能性が極めて高いです)。精神に影響を及ぼすスキルは、正しい情報を得られなくなるかも知れません。
「サイコメトリー」の使用は有用な情報を得られるでしょうが、「証拠」としての能力は低いです。ただし、尋問相手との会話時にトピックとして使えます。
このアクションはキャラクターの交渉能力が問われます。故郷の話やカツ丼をご馳走するというベタなものから、「君はクスリに溺れるために『契約者』になったのか云々」などと話しかけるなどして、まずは尋問相手の精神的ガードを崩すのが課題でしょう。強い口調で威嚇するのもひとつの手段ではありますが、「白状しなきゃおまえは死ぬ」等の脅迫じみた台詞や実力行使は避けて下さい。
この他、「入手したドラッグの成分を解析する」等、様々なアクションがあると思います。
今回のシナリオのリアクションは、明るさや笑い所、華やかさに著しく欠けたものになるでしょう。
シナリオに参加される皆様の義憤や執念、そしてクレバーさに満ちたアクションをお待ちしております。
※本シナリオは、上記に例示したアクションで得られた手がかりをさらに調査して真相に迫る、という構成になります。
※アクションが重複した等の場合、同じアクションで別な人が見つけ出した情報を手がかりとして別な調査に当たる等の可能性があります。
※あらかじめご了承下さい。
・空京“環七”北部を巡回、“バースト”発現者を警戒
・“ザラメ”“アズキ”等が取引or使用されたらしい所に行き、現場の記憶を「サイコメトリー」で調査
・ドラッグ使用者の知り合い、関係者、パートナーに聞き込みをする
・“バースト”発現者やドラッグ中毒者が鎮静化しなかった場合、サイコダイブをかけて鎮静化を図る
・“バースト”発現者やドラッグ中毒者を尋問し、何があったのかを話してもらう