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少年探偵 CASE OF ISHIN KAWAI 1/3

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シナリオガイド

もし、きみが僕の病気を治そうとするのなら、それは自動的に浮かび上がる
シナリオ名:少年探偵 CASE OF ISHIN KAWAI 1/3 / 担当マスター: かわい家



拷問じみた暑さが列島のそこかしこを炎上させている夏のある日。
日本のS県の自宅で映画をみたり、犯罪事件の捜査に協力したりしている、虚弱体質の少年探偵弓月くるとと、彼の隣の家に住む、くるとの遠い親戚にして、介助者兼伝記作者を自認する、ミステリ好きの女子高生古森あまねのところへ、パラミタの知り合いからメールが届きました。


<かわい維新からのメール>

一度、罪を犯した者は、二度と立ち直れないのかな。
本人はすっかり立ち直って、心身ともに健康なったつもりでも、ふとしたきっかけでドス黒い過去がよみがえってきてしまう。
過去のあやまちの際に、脳に刻まれた殺意、怒り、悲しみ、快楽の記憶が、いつまでも心を縛り続ける。
人生はやり直しができるって言う人がいるけど、それは違う。
できるのはやり直しではなくて、RETRY。
再挑戦だよ。
時間的余裕や状況が許せば、たいがいのことはRETRYできそうだけれども、例えそれが成功したとしても、過去のあやまちは自体は消えないよね。
都合よく脳みそを適量ぶちまけて、自分の記憶のいらない部分だけチャラにしたいって思いませんか?
ぼくは、たまにそう思うよ。


こんにちは。ごぶさたしてます。古森あまねです。
パラミタの契約者のみなさん、お元気ですか?
突然ですが、前にくるとくんが空京で調査した、かわい家連続殺人事件の犯人の一人というか、被害者の少女、かわい維新ちゃんから、メールが届きました。
その内容が、ちょっと……。

弓月くると。
自意識過剰で周囲に甘やかされているおまえは、まるで気づいていないだろうけど、実は、ぼくはおまえのことをまるで認めていないんだ。
あまねちゃんがいないと一人でトイレにも行けない、着替えもできない、食事はこぼす、そんな、おまえなんて、なんにもすごくないよ。
一部で天才少年探偵みたいに言われているようだけど、それは少年愛好家の人たちの好意的な偏見です。
おまえ自身、わかってるでしょ。


維新ちゃんは、くるとくんにいつも非常に攻撃的なんだけど、なぜだろう。

「あまねちゃん。これは事件への招待状みたいだよ」

あたしが声にだして読んであげている横で、くるとくんはすでに、この長文を最後まで読み終わってしまったみたい。
平然とした表情ですが、維新ちゃんからの誹謗中傷に精神的ダメージは受けてないのかしらん。
ウチの探偵小僧は、頭の回路が普通の人とはちょっと違うから、気にならないのかな。

だいたいくるとにメールを送るの自体、ぼくの本意に背く、己の心情に対する背信的な行為だから、本題を手短に語らせてもらうよ。
おまえと探偵連中の陰謀で、ぼくの家の事件の犯人に仕立て上げられた、ぼくの腹違い兄ちゃんの歩不くんが行方不明になった。
わざわざ探しにくるとか、事件の真相を調べるとか余計なことは一切しなくていいから、せめて、自分の愚行の責任を盛大に感じて、おまえは営業停止か自粛でもしてくれ。
以上。


あの、でも、この後もメールは続いています(苦笑)。
維新ちゃん、相変らずだなぁ。

ここから先は、ぼく個人のための事実確認のメモのようなものだから、くるとは読まなくていいからね。
けど、おまえは絶対、ここで読むのをやめない。
ぼくもそれはわかってる。
だって、人の秘密やプライヴァシーを暴くのが、なによりも大好きな探偵病の患者だから。
「○○○の動く城」って知ってるかい? 昔のアニメ映画。
おまえたちにハメられたぼくと歩不くんは、まさしく、そこに放りこまれたんだ。
更生の見込みのまったくない者だけを収容する特別移動刑務所(兼少年院)。
今日、この瞬間もパラミタのどこかを歩いている足のはえた監獄さ。
ある日、突然、やってきて、罪人を収監すると、どこへともなく去ってゆく。
冤罪で収監されたぼくは、例外的扱いの模範囚としてすぐに出所できたんだけど、歩不くんはあそこに残ったんだ。
歩不くんの中の別の歩不くんが、「ここにはボクが倒さなくちゃいけない敵がいるみたいだね」ってささやいてるから、とか言ってね。
Kolybel。コリィベル。
歩く監獄は、中の住人たちには、そう呼ばれてる。
Kolybelは、ロシア語で、ゆりかごの意味らしい。
誰かを収監する時以外は、歩みをとめないので、昼夜を問わずいつでもガタゴト揺れているんだ。
罪人たちを詰め込んだ、ゆりかご。
そこには、こんな連中がいる。


鴉 赤紫(からす せきし)…パラミタ実業高校出身の鉄拳少女 

「あたしのコブシで赤紫の泡を吹きませ」

「高名な善人道化師? パンツ収集家の博愛主義者? 存じませんね。
あたしがここにいる間に入学してきた新参者さんじゃ、ございませんこと」

「元祖スタイリッシュ不良アクション、心骨に叩きこませていただきます!」

「コブシとは愛。暴力はあたしの哲学」


赤紫は、不良グループ「カラス」の元リーダーでばりばりの武闘派。
他グループとの抗争は当然として、無関係な一般住民の老若男女にまで手をだし、暴行、略奪、放火と暴れまくったんだ。
金髪のショートカットで白い学ランを着てて、外見は少女というよりも美少年だね。わざとだろうけど、すごく目つきが悪いんだ。
得意技はサンスポーからの見えない左ストレートだってさ。
彼女は、Kolybe内でも暴力による統一を狙ってる。




剣山 梅齋(けんざん うめさい)…葦原明倫館出身の孤底の剣士

「こうして底から見上げれば、世間はまだまだ広いでござるよ」

「剣は己、己は剣でござる。志半ばで剣が折れれば、己の人生が折れたも同様でござる」

「群れたら、男は弱くなる。そんなことも知らぬのか」


梅齋は、他の囚人たちから、ウメさんって呼ばれて慕われてる。
いつもぼうっとしてる天然系の隻眼の少年です。
暗殺剣の達人にはとてもみえないんだけど、伝説の流派の継承者で、地球でもパラミタでも要人たちを次々と殺しまくったらしい。
いまは紙で作った模造刀を腰に下げてて、虫も殺さない雰囲気だけどね。
けど、しごくたまに一瞬だけ、別人みたいにコワい表情になる時があるんだ。




ジョゼフィン・L・レイヤーズ…百合園女学院出身の超霊媒体質? 少女

「お姉さま。お姉さま。どこにいるの?
神様よりも強くて、胸の大きなお姉さま。姉さまがいないとLはさみしくて頭がおかしくなってしまいそう。
そういえば、わたしのお金、お金はどこに消えてしまったの。
わたしが各地で冒険して稼いだお金、それを奪うようなやつらは許さないわッ! ひゅどどどどーん」


Lは、かっては天才少女魔法使いとして、仲間たちと一緒に冒険の日々を送っていたんだって。
でも、いまは仲間を失い、L自身も自分を見失って、いつもイマージナルフレンド(みえないお友達)のお姉さまに話しかけてる。
Lは、自分の胸が小さいのを気にしてて、それをバカにしたりすると、ところかまわず超強力魔法で攻撃してくるから、注意しないといけない。
あと、お金にも細かいから、お金に関する話題もLのいるところでは、厳禁さ。
世界の秘密を知ってるって噂だけど、いろいろ危なくてうかつに近寄れないよ。




Mrシュリンプ…薔薇の学舎出身の英国演劇界のプリンス 

「このような場所にいる事態に陥ってしまったのは、すべて、自分の身からでた錆。
不徳のいたすところであります。
立派に更生して、再び舞台に立つことで応援してくださっている皆様にご恩返しをしたいと思っております」


シュリンプは英国の芸能一家の生まれで、演劇界の期待の星として脚光を浴びていた俳優なんだ。
普段は、芸の道にまじめに生きているナルシスト気味の美形のお兄ちゃんなんだけど、お酒がはいると性格が一変して、ご乱行しちゃうんだって。
酔っぱらった彼が飲み屋で自分からストリートギャングにからんでいって、あげく、かえりうちにあって、全身の骨を折られ、意識不明の重体になり、しかも、相手になったギャングのメンバーからも暴行傷害で訴えられるってスキャンダルを起こしたのは、一部で報道されて話題になった事件だよね。
舞台上と同じく、実生活の恋愛でも男役も女役もこなす自在にこなすらしい。
いまは自戒だとかでスキンヘッドにしてる。撫で肩で背筋もしゃんとしてて、たしかに外見や物腰はカッコイイよ。
将来、世界的な名優を目指してるシュリンプを鍛えなおすために 彼の父親の超大物俳優さんがここへ送り込んだって噂。




アリー・セレマ・ベヨベヨ・ウイッチクラフト…イルミンスール魔法学校出身の人気者の魔法少女

ベヨは、いつも信者たちに囲まれてて、ぼくは話したことがないんだ。
イルミンの制服を着てる、ピンクの髪の女の子だよ。
ペットらしいしろいネコみたいなのを連れてる。
ベヨは(ぼくはベヨって呼んでるけど、信者はアリーって呼ぶみたい)世界の因果律を正すための魔法の実験に取り組んでる、と言われてる。
彼女に関しては、大勢いる男性囚人信者たちのガードがきつくて、あんまり情報がない。
別にたいしてかわいくもない普通の子なのにね。テクニックがすごいのかな。
ベヨは実験のために生まれた世にもおそろしい魔物と戦ったり、友達の魂を犠牲にしたり、ヤバイことをたくさんしてるみたい。
「ああいう、おとなしそうな子が裏ではスゴいのよ」を地でいくタイプかもしれないね。
ごめん。ぼくはあんまりどころか、全然、ベヨには興味ないんだよ。




ヨン・ウェズリィ…シャンバラ教導団出身の元教官

「私は命を大切にしている。それだけさ。死に急ぐのは軍人の仕事じゃない」


ヨンの異名は、不敗の悪魔。
彼は無精ヒゲをはやした書生風の青年で、だいたいいつも部屋の隅で、一人で本を読んでる。
どこかから入手した缶ビールを飲みながらね。
地球では、紛争地帯にある母国の軍の士官として、シャンバラ教導団にきてからは教官として、何度も戦場で部隊の指揮をとってきた。
どんなに不利な状況からでも彼の部隊だけは常に生還する。
それは彼の卓越した状況判断力、指揮能力のたまものではあるのだけれど、問題はその方法で、ヨンは自分と配下の部隊が生き残るためなら、手段を選ばない。
自軍の別の部隊、自国の民間人を盾や囮にするくらいは朝飯前。
自分もふくめ、部隊全員で死体のフリをして危機を脱したなんていうトリッキーな作戦をとったこともあるみたい。
電波障害を起こしての情報霍乱や、病院、学校等の公共施設破壊によるパニックを自作自演して、混乱に乗じて逃げだす。
周囲にどれだけ被害を与えてもお構えなし、あくまで、自分が生き残るためにあらゆる策を用いる。
能力はあるんだろうけど、使いみちを間違えてる人だよね。
教導団でも彼はその調子だったんけど、実戦訓練中にめずらしく負傷しちゃって、意識が戻った時にはKolybelにいたんだって。
やっぱり、これまでの行いでたくさんの人にうらまれてるからね、そういうめにあっても仕方ないんじゃないかな。
本人はまったく気にする素振りをみせずに、優雅に読書生活を送ってるよ。




ビックブラザー(通称)…空京大学出身の痩身のっぽ、メガネの知的ハンサムなお兄さん(見た目は)

「はあはあはあ。アリーたんは俺の嫁っス。
一年と三ヶ月と四日、観察を続けた結果、俺はここにいる誰よりもアリーたんを理解シタッ。
いまや、俺とアリーたんに必要なのは、生物的接触のみ。
俺たちの出会いは新しい世界を生みだせるっス」


空大でも指折りの秀才だったらしいけど、小さな女の子が大好きで、しかも、女の子たちの盗撮写真を壁一面にはりまくった下宿の自室のバスタブを、フリークスを自動製造する、新生物創造プラントに改造しちゃうような危ないやつなんだ。
いつもテンション最高で、一人でブツブツ言ってて危ない感じなんで、みんな彼には話しかけなくて、誰もビックブラザーの本名を知らない。
いまは、ベヨに運命を感じてるらしい。
ベヨの方は絶対、感じてないよね。愛の名のもとになにをされるか、本当にわかったもんじゃないからね。
こいつら、二人揃って爆発してくんないかな。




天ヶ原 明(あまがはら めい)…天御柱学園出身(自称)の年齢性別不明の怪しいやつ

「ここでおもしろそうなことが起きるってきいたんだけど、なかなか始まらないね。
おっと、二番蒸気機関の様子をみにいかないと」


腰まである髪と、涼しげな緑の瞳のさわやかルックス、誰にでも気さくな態度、しかも整備士としての腕は超一流で、ベヨとは全然違う意味での人気者なんだけど、こいつ、すっごく怪しいんだ。
だいいち、囚人なのか、Kolybelのスタッフなのかもはっきりしない。
いつの間にかKolybelに入り込んでいたらしい。
メカニック系のスタッフからは、整備の神様なんて呼ばれてる。
こいつ、普通なら絶対に直らないような故障まで修理しちゃうんだってさ。
あれだけの腕があればイコンもつくれるんじゃね、とかささやかれてる。
実際、イコンのパイロットらしいけど、なんの目的でここにいるのかな。



いまあげたのは、囚人の中でも特に目立つ連中さ。
他にもヤバい人は大勢いるよ。
このゆりかごの中で、歩不くんは、数日前から消息不明になっている。
ぼくは歩不くんを探しに、Kolybelに戻るつもり。
Kolybelのスタッフには協力してくれる人もいる。ぼくのファンなんだ。
じゃあね。
このメールは、くるとに応援や協力をお願いするために書いたわけじゃないから、くれぐれもカン違いしてしゃしゃりでてくるなよ。
Kolybel内で一部のスタッフと囚人たちが一触即発状態で、犯罪事件の一つや二ついつ起きてもおかしくない雰囲気だからって、おまえら探偵はお呼びじゃないんだからな。
さよなら。




「維新ちゃんは、本当は、どこで迷って、なににとらわれているんだろう」

「それは、彼女のこのメールが全部ウソで、現実は、維新ちゃん自身がどこかで、ひどいめにあっているって意味なの」

「精神障害者の囚人だけを収容した刑務所で捜査する刑事。
母親に愛されたいが故に、他の女性までもが自分の母親にみえてしまう少年。
地下の国の王女に戻るために、羊の角を持つ異形の者がだす三つの試練に立ちむかう少女。
映画にはよくある現実の障害を空想上のなにかに置き換えて、夢や妄想の中でそれとたたかうお話」

「維新ちゃんの話がそれなら、なら、あたしたちが助けにいっても、あんまり意味がないんじゃ。冷たい言い方かもしれないけど、彼女自身の心の問題だったら、最終的には自分でなんとかしないと」

「特別移動刑務所も、要注意人物たちが過去に起こしたという事件も、本当の話。
ボクはパラミタの犯罪にも興味があるから、いろいろ調べていて、そのどちらも前にみたこと、読んだことがある」

「つまり、維新ちゃんのメールは、何割かは事実らしいのね」

「あまねちゃん。ボクは、もう一度、パラミタへ行くよ」

「各地をまわって更生の可能性ゼロの人だけを収容する移動刑務所へ?」

「うん。前のかわい家事件でボクは失敗した。
真相が見通せなくて、やたらに事件を長引かせた。
維新ちゃんや歩不くんが犯罪者になってしまったのは、ボクにも責任があると思う」

「メールの内容はあんまり気にしない方がいいって。
維新ちゃんの虚言癖はやっぱり直ってない気がするし、あの子、本心ではくるとくんに助けて欲しいって思ってるんじゃないのかな。
でなきゃ、わざわざこんなメールを送ってきたりはしないよね」

というわけで、あたしとくるとくんは、またパラミタへと行くことになりました。
今回の目的地は、特別移動刑務所(兼少年院)Kolybelです。
そこでなにが待っているのか、そもそもそこまでたどりつけるのか、あたしにはまだわかりません。
親愛なるパラミタの名探偵のみなさん、もしよろしければ、またあたしたちと、そして維新ちゃんに力を貸してください。
あたしは不安に怯えながらも、みなさんと再会できるのを楽しみにしています。
それでは、失礼します。


特別移動刑務所(兼少年院)Kolybelでは、囚人たちに対して、人格が崩壊しかねない過度の治療が行われているという噂があります。
また、囚人たちはみな本当に罪を犯してしまっているのでしょうか? なにか違う目的でKolybelに潜入した者もいるのかも。
罪人たちの乗るゆりかごを穏やかに揺らし続けるのも、ひっくり返して壊してしまうのも、すべてはあなたの活躍しだいです!


担当マスターより

▼担当マスター

かわい家

▼マスターコメント

本シナリオは全三回の第一回めです。
ですので、お話は途中で終り、(すべての)事件は解決しませんのでご了承ください。

ごきげんよう。かわい家です。
このシナリオのジャンルはミステリーです。
犯人を当てるためのクイズ大会ではなく、参加PLさん全員でミステリな雰囲気を楽しむのが目的のシナリオです。
これまで、「ぶーとれぐ」「少年探偵」両シリーズのシナリオに参加されたことのある方はもちろん、「わたし、ミステリとかサスペンス好きだよ」という方、「かわい家のシナリオってどんな感じ?」という方も歓迎いたしますので、興味をもたれた方は、ガイドとマスターコメントをお読みのうえ、ぜひ、ご参加ください。

さて、長大なシナリオガイドをお読みいただいてありがとうございました。
ポイントをまとめますと、

一 パラミタを日夜移動している特別刑務所(兼少年院)コリィベルがある。

二 そこにはクセのある囚人たちがいる。

三 以前の事件(シナリオ「少年探偵の失敗」)で、コリィベルに収容された、多重人格少年かわい歩不が行方不明になったらしい。

四 歩不の妹のかわい維新は、歩不を探しにコリィベルに戻るつもりだ。

五 少年探偵弓月くるとと介助者兼伝記作者の古森あまねは、維新を手伝うために再びパラミタを訪れることにした。

六 あまねは、パラミタの契約者たちに応援を求めている。

七 コリィベルで、なにかが起きようとしている。

となります。

参加PCの行動としては、まず、コリィベルに潜入するか、否かを決めていただきたいと思います。

潜入される方の場合、潜入方法を考える必要がでてきます。
コリィベルとどこで接触するか? どんな立場で入所するのか?
場合によっては、潜入に失敗するかもしれません。
そして、中に入れたら、どう行動するかも決めてください。
ガイドに登場したNPCの囚人たちをマークする場合は、誰か一人に的を絞ってください。

はじめから、コリィベルに入らない場合は、ガイドに登場したNPCたちの過去の犯罪、コリィベルの存在についての情報収集などの調査をパラミタ各地で行うことができます。
ターゲットを一つに絞って、どこで、誰の、なにを、どんな目的で調査するのかを決めてください。

今回は全三回の第一回めなので、今回はコリィベル中で、次回(第二回)は外とか、アクション次第でそんな行動もできると思います。ただ、一つのシナリオ内では、中か外かのどちらか一方を活躍の舞台として選択していただく形になりますので、ご了承ください。

どちらを選んだPCも、当然、そこで発生する(かもしれない)事件に巻き込まれる可能性があります。

次に、私のシナリオの特徴として、推理や情報(噂もふくむ)の創作があります。
今回も、コリィベル、囚人たち、シナリオ世界のすべてについてどんどん創作してくださって結構です。
あなたの推理や情報(創作)がシナリオ世界をつくります。

また、今回は、コリィベルにいるオリジナル囚人(NPC)を創作してくださってもOKです。
アクションへの書き方としては、「コリィベルには、○○事件の犯人のXXが収監されてるらしい。XXは、凶暴な性格で〜」等々。あなたのPCの知り合いや家族! が収監されてるなんてのもアリです。
なお、私のシナリオ「ぶーとれぐ」シリーズに参加されたことのあるPCの場合、「ぶーとれぐ」に登場するNPCのセリーヌは、古森あまねとメル友ですので、セリーヌの紹介でくるとあまねの応援にきた、というのもアリです

PLのみなさんの創作は、基本的に積極採用ですが、あまりに無意味&過度の犯罪、残虐行為はNGとなりますのでご注意ください。

ミステリの探偵や刑事になりきって調査するもよし、犯罪者や怪人としてたくらみをめぐらせるもよし、他にも過去の事件の被害者になったり、なぜか自分のPCがすでにコリィベルに収容されていた! なんてのもアリです。
PLさんの思いつく限りの御自分のPCらしいアクションで、自由にミステリしていただければうれしいです。

あと、アクションの書き方なのですが、これまで私のシナリオに参加してくださったPLのみなさんのアクションを私は、どれも楽しく、興味深く読ませていただいてきていて、それはそれでまったく問題はないのですけれども、中には「かわい家のシナリオはアクションをどう書けばいいのか、わかんないよ」という方もいらっしゃられるようなので、参考になればと思いまして、今回は、サンプルアクションをわかりやすく書いたつもりです。
ただ、繰り返しますが、これまで頂いたアクションに私は、なんの不満も感じておりませんで、私のシナリオの常連さんが急に書き方を変えたりする必要はありません。
書き方に迷っている方、かわい家シナリオ初参加の方は、よろしければサンプルを参考してみてください。

それでは、今日もパラミタのどこかを歩いているはずのゆりかごで、くるとあまねと一緒に、みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。
失礼します。

▼サンプルアクション

・コリィベルに潜入して、かわい歩不を探す。

・コリィベルで殺人事件を起こす。

・くると、あまねと連携して行動する。

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年08月04日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年08月05日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年08月09日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月23日


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