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【神劇の旋律】旋律と戦慄と

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【神劇の旋律】旋律と戦慄と

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シナリオガイド

奪う者と唄う者――戦慄なる戦慄の為の序曲
シナリオ名:【神劇の旋律】旋律と戦慄と / 担当マスター: 藤乃 葉名

 ――ファウスト・ストラトス

 シャンバラに住むクラシックファンで、彼の名前を知る者は少なくありません。
 “ベートーヴェンの再来”と謳われた演奏家にして作曲家でした。
 30代半ばを過ぎてからクラシック界に彗星の如く現れた彼は、作曲と指揮で次々と人気を得ていったといいます。
 彼の作曲した曲の素晴らしさは、“神のために作られた旋律”と謳われ、いつの頃からか『神劇の旋律』と呼ばれるようになり、瞬く間にクラシックファンを魅了していきました。
 しかし、突然の事故により、『神劇の旋律』は10年という短い間に幕を下ろしてしまいました。

 彼が率いていたストラトス楽団は解散し、彼が演奏の時に必ず使用していた楽器と楽譜は楽団員に引き取られたり、好事家に買われたりするなどしてシャンバラ各地へと散っていきました。



 カフェ・ディオニウス――。

 店主であるトレーネ・ディオニウス(とれーね・でぃおにうす)はカウンターの中でグラスを拭きながら来客を待っていました。この日は珍しく訪れる客が少なく、随分と店は空いていました。

「いらっしゃ――」

 優雅に流れるクラシックの音色の中、扉についた鈴の音が店内に響き、彼女が口を開くと、しかし彼女の言葉はそこで止まります。

「何で貴方がついてくるのかしら。本当に面倒で邪魔な猫――。早々に息の根を止めておけば良かったわ」
「んだよ。俺だってダチがいなくなりゃあ心配だってすんだっての。思い当たる節は全部探して、それでもみつからねぇから此処にこうやってきたんだろ? 何もお前の後追いかけてなんかいやしねぇよ」

 口論をしながらやってきたのは、ラナロック・ランドロック(らなろっく・らんどろっく)ドゥング・ヴァン・レーベリヒでした。
開いているカウンター席に着いた二人が同時に口を開きます。

「ウォウルがどこにいるかわかるか?」
「ウォウルさん、こちらに伺いませんでした?」

 ほぼ同時に言ったので、トレーネは笑顔になって口を開きます。

「いっぺんに話しかけられても困りますわ。まあ――ウォウルさんはお見受けしませんでしたけどね」

 彼女の言葉を聞いた二人が返事をして項垂れ、それぞれ注文飲み物を注文しました。

「ウォウルさん、何かあったんですか?」
「それが――」

 トレーネの質問に答えようとしていたラナロックは、そこで来店を告げる鈴の音によって言葉を遮られます。

「姉さん! あの噂聞いた?」

 店に姿を現したのは、シェリエ・ディオニウス(しぇりえ・でぃおにうす)でした。慌てて帰ってきたのか、彼女は息を切らせながらカウンターに座っていた二人に軽く挨拶すると、トレーネの元にやってきます。

「あの噂……? ああ、何者かがわたくしたちの楽器を狙っていると言う……」
「そうそう! 今日ワタシも聞いたんだけど……」
「あらあら、それは大変ですわね」

 静かに話を聞いていたラナロックは、ぽんと手を叩いて二人に言いました。

「もし心配でしたら、私のお家で保存しますけど? どうせこの猫もいるでしょうし、他の方々をお呼びするとしても私の家ならば少しは動きも取りやすいでしょう?」
「そうね……でも、それじゃああなたに迷惑が――」
「迷惑だとは思いませんわ。困っている方がいれば助けて差し上げる、迷惑である筈はありませんもの」

 彼女の言葉を聞いたトレーネ、シェリエは思わず顔を見合わせました。暫く考えた後、トレーネはラナロックに注文された飲み物をだしながら言います。

「では……お願いしようかしら」
「ええ。喜んで」
「でも、いつ襲ってくるかもわからない様なもん、どうにも対処の使用がねぇだろ」
「そこは頭を使うんですわよ、馬鹿猫」

 ラナロックの言葉にむっとするドゥングと、その物言いを聞いて更に不思議そうな顔をするトレーネ、シェリエ。ラナロックは薄らと笑いながら、頼んだ紅茶を一口啜り、呟きました。

「餌を撒けば、大概は食いついてきますわ。正体がしれずとも、対峙すればわかる事――」



担当マスターより

▼担当マスター

藤乃 葉名

▼マスターコメント

 お世話になっております。藤乃です。当ガイドをお読みいただき、ありがとうございます。
前回シナリオ、『【神劇の旋律】其の調、変ハ長調』に次ぐ、【神劇の旋律】シナリオを今回も担当させていただきます。

 今回のシナリオは、皆様と三姉妹の彼女たちが集めた楽器を”正体の知れない何か”から防衛する。と言う趣旨のお話になっております。
皆様のお力で楽器たちを、そして三姉妹たちを護衛していただければ と思います。



 当シナリオでは、NPCが以下の様に動きます。アクションを掛ける際の参考までにお使いください。

三姉妹・・・
 役割分担をして楽器を護衛します。
 ○トレーネ  楽器周辺で敵を待ち構えます。敵が来た場合は迎撃態勢をとりますが、それ以外は自信から戦闘に参加する事はしません。

 ○シェリエ  パフュームと共に敵を攻撃しに行きます。敵が定まっている為、彼女たちは目的地を持ちます。防衛、と言うよりは攻め手になります。
 ○パフューム シェリエと共に敵を攻撃しに行きます。シェリエに随行し、二人は当シナリオでは原則的に離れません。

NPC・・・
 基本的には戦闘には参加しません。
 ○ラナロック トレーネと共に敵を迎撃しますが、どうやらウォウルが姿を晦ました事が気になって戦闘には参加しないようです。皆様が巻き込めばもしかすれば・・・
 ○ドゥング  トレーネと共に敵を迎撃しますが、基本的に込み入った事情が苦手なので、今回は傍観を考えています。ラナロック同様、もしかしたら力になるかもしれません。


また、参加者様がNPCと行動を共にせず、独自で敵を倒しに行く。や、楽器を奪い行く。と言う行動も可能です。
シナリオの進行に外れ過ぎなければ、ご自由にアクションをおかけください。



 なお、戦闘行動が伴う為、楽器と三姉妹はラナロック邸を借りています。
リアクション開始は既にNPCたちがバラバラになっているところから始まりますので、誰かと共に行動する際は、上記の動きを良くお読みの上アクションを書けていただければ幸いです。


 皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。



▼サンプルアクション

・楽器を奪われるが嫌だから

・何がなんだかわからないけど、とりあえず敵倒そうよ

・盗られるのは釈然としないけど、正直だるい

・もうね! 面倒だから敵の親玉を叩けばいいと思うの!

・何だか面白そうだから

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年06月28日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年06月29日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月03日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年07月18日


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