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シナリオガイド

気をつけろ、奴らは自宅では最強だ
シナリオ名:デッドスペースが多い館 / 担当マスター: 高久 高久

――街から離れた郊外。人気が無い所にぽつりと立派な洋館が建っていました。
 無人であると思われるその館には『石村邸』という名がありました。
 『何で洋館なのに『石村』なんだよ』というツッコミを入れても、誰も知りません。
 それどころか、何時頃から建っていたのか、誰が住んでいたのか。それを知る者は誰一人として存在していません。
 そんなミステリアスな石村邸の存在が広まるにつれて、とある噂が流れ始めました。

――石村邸には、幽霊が出る。

 その噂が広まると、肝試しにとその館を探索する者まで現れていました。
 本当にその様な存在が要るのか、真相を知る者は居ません。何せ、館の中を探索した中で戻ってきたのは誰一人としていないのですから。
 噂が噂を呼び、真相を確かめようとする者が次々と失踪。
 流石に事態を重く見た為、本格的な調査隊が結成。石村邸へ調査へと向かいました。

「……どうやら撒いたみたい」
 扉に耳を押し付けた金元 ななな(かねもと・ななな)が、ほっと息を吐きながら言いました。
「……はぁ」
 その言葉を聞いたアゾート・ワルプルギス(あぞーと・わるぷるぎす)は、壁にもたれるとずるずると座り込んでしまいます。
「……ねぇ、アイツなんだと思う?」
「……わからない」
 なななの問いに、アゾートがただ首を横に振りました。

 なななとアゾート達は、依頼を受け石村邸へと調査に来ていました。
 彼女たちをまず迎えたのは、想像以上に大きく、綺麗な玄関ホール。
 住む者がいないにしては綺麗すぎる。そんな疑問を抱いた彼女らを、何者かが襲い掛かります。
 突然の襲撃に、調査隊は為す術がなく、散り散りになってしまいました。

「……そう言えば、ここって書斎か何かなのかな?」
 少し落ち着き、余裕ができたアゾートが部屋を見回すと、たくさんの蔵書が収められた本棚が並んでいました。
「そうだね……ん?」
「どうしたの?」
「……何かいる」
 なななが本棚を見て、警戒態勢を取ります。同じように伝わったのか、アゾートも身構えました。
「……これ、どっかであったように訓練とかってオチないよね?」
「そうあって……いや、それはそれで嫌だけど」
 そうこう言っていると、本棚から何者かが姿を現しました。
「「え゛!?」」
 二人が固まります。
 現れた人物は、長い金髪を後ろに括ったこの糞暑い時期にトレンチコートを身に纏った女性でした。
「おや、お久しぶりですね」
 その女性――愛の伝道師(自称)ことエルは、なななとアゾートを見て微笑みました。
「こんなところで何をしてるのですか? 何やら慌てているようですが」
 エルが首を傾げつつ問うと、硬直が解けた二人が口を開きます。
「な、ななな達は調査に来たんだよ」
「この館に幽霊が出るって噂があって失踪者も出てるから……さっきボク達も変な奴らに襲われたんだ」
「ああ、それは幽霊ではありません」
「……え? あれが何なのか知ってるの?」
 エルは顔を顰めつつ頷きます。
「ええ、幽霊よりも面倒ですね……あれは根暗モーフですよ
「「……何それ?」」

――根暗モーフ。
 それは元々は人間であったが、『社会に出たくない』『働きたくない』という欲求を抱え込み、年月を経て欲求は渇望へと変わり、やがて変異した存在。
 自分の安住の地を守る事、また自分のような存在を増やす事を本能的な目的としていました。


「どうやらここの住人は引きこもりがちだったようです」
「ああ……そう……」
 エルから『働きたくないでござる』と所々にびっしり書かれた日記のような物を見せられます。
「その者達を更生に来たんですが……どうやらこの館自体が結界のような物になっているらしく、うまく力が引き出せないんですよ」
 その言葉に、なななとアゾートがはっとします。そして、スキルが思うように発動できない、という事に気づきました。
「こちらの力を封じて弱体化させた上装備も不十分……圧倒的にボクらが不利な状況だね」
「けどどうしよう。このままこうやっていても何もならないよ」
「その通りです……先程この館の地図を見つけました。まずは館内を探索してみましょう。脱出方法か……さもなくば武器になるような物があるでしょう
「そうだね……この様子だと、失踪した人達もこの館に閉じ込められているかもしれないし
「見つけることができれば助けられるしれないね」
「ええ、一先ず別れて手段を探して……時間を決めて合流しましょう」
 エルがそう言うと、なななとアゾートが頷きました。

 一方、玄関ホールにて。
「……見失ったか」
「ああ、随分とすばしっこい奴らだ」
 根暗モーフ達が集結し、侵入者達について話し合っていました。
 会話内容はまだまともですが、根暗モーフ達は何処ぞの特殊部隊の格好をしている者も居れば、パンツ一丁の格好も居たりと近寄りがたい集団でした。
「外に出た可能性は?」
リーダーらしきパンツ一丁の男が言うと、皆が首を横に振ります。
「いや、今の所それは無い」
「確かか?」
「ああ、玄関はいじったら警報が鳴る様にしてあるし、他の出入り口も基本的に鍵が無いと出られないようにしてあるだろ?」
「そうか……万が一何かあった場合はわかっているな?」
「ああ、HDDの全消去は任せておけ」
「お前らの嫁(二次元)の事なら心配するな。俺が責任持って大切にしてやるよ」
「おいおい、お前だけにいい格好させてたまるかよ」

 会話の内容もまともじゃなくなってきました。
 その様子を見て、リーダーであろうパンツ一丁の男が満足げに頷きました。
「……いいか、外に俺たちの存在が知られたら面倒だ。生かして出すんじゃないぞ!」
『おう!』
 根暗モーフ達の声が、広い玄関ホールに響きわたりました。

担当マスターより

▼担当マスター

高久 高久

▼マスターコメント

※今回マスターコメントをよく読んでくださいねー

 初めましての方は初めまして。そうでない方はまたお遭いしましたね。高久高久でございます。
 今回はホラー(の皮を被ったコメディっぽい)シナリオをお届けします。以下詳細です。

■目的
 目的は謎の屋敷石村邸から生きて脱出する事です。
 しかし石村邸の中には根暗モーフと呼ばれる自宅警備員達が貴方を逃がすまいと徘徊しております。そう簡単には脱出はできません。
 大きく分けて『脱出手段』『根暗モーフと戦う為の物』を探すのが目的となります。

1、脱出手段探し
 この館から脱出するための手立てを探します。有効な手段が見つかれば、スムーズに逃げる事が出来ます。
 また、複数脱出の手段があれば、その分生き残りが増えるかもしれません。

2、戦う手段探し
 根暗モーフに立ち向かう道具や手段を探します。手立てがあれば対抗でき、脱出する者達の時間を稼ぐことが可能です。
 また、戦う人数が多ければ逆に返り討ちにできるかもしれません。

■探索
 上記二つの目的でどちらを主に探索するか、どういう物を探すか、をアクションで記入してください。
 探索場所が同じであっても、目的によって手に入る物が変わる事があります。
 探索可能な場所は1PLにつき2ヶ所となります。後述の館内部の中から選んでください。
 2ヶ所探索終了後、残っている者達で集まり『脱出』『戦闘』と別れて行動を開始します。
 これまでの探索で得た物や情報で結果が決まりますので頑張ってください。

■逃走
 探索中、館内を徘徊している根暗モーフ達と鉢合わせた場合逃走が始まります。
 根暗モーフ達は貴方達を見失うまで追跡を続けます。ただ走って振り切るのは不可能でしょう。
 何処か別の部屋に隠れる、何か備品を使って足止めをする、という手段が必要になります。
 また別フロアへ逃走も可能ですが、逃げ込む部屋が距離がある場合、追いつかれる可能性が高くなります。
 成功すればそのまま探索続行となりますが、油断は禁物です。別の探索者が追われて逃げ込んでくる、という場合もあります。
 失敗した場合根暗モーフに捕獲されてしまいます。あ、捕獲されたからと言ってエロい展開にはなりません。薄い本みたいに。

■館内部
 館は玄関ホール、東館、西館、中庭が存在します。
 皆様はNPCが手に入れた地図から情報を得た、という事で内部にどのような部屋があるかは把握している、という事になっています。

◎玄関ホール
 貴方達が入ってきた玄関がある広いホールです。玄関には鍵がかかっており、こじ開けようとしたりすると警報が鳴り響き根暗モーフ達が集まってきます。

◎東館
○1階
・居間:暖炉が置かれた洋室となっております。暖炉は大きなものですが、暖炉として使われている形跡はありません。

・物置部屋:日用品や工具など様々な物が仕舞われている部屋です。

・個人部屋:館の住人の個人部屋なようです。私物が色々と置かれています。

○2階
・寝室:ベッド、タンス等が置かれている洋風の部屋です。

・子供部屋:館の住人の部屋となります。寝室同様、洋風の部屋です。

・和室:畳が敷かれた和風の部屋です。この時期だというのに何故か炬燵が置かれています。

○3階
・バルコニー:周囲を一望できるバルコニーとなっています。

・トイレ:何故か一室丸々トイレとなっています。学校などの様に男性用の便器と奥の方に個室が存在します。

◎西館
○1階
・書斎:NPC達が最初に逃げ込んだ先です。様々な種類の蔵書が並んだ本棚が置かれています。また、館の見取り図などもありました。

・食堂:厨房が隣接した食堂です。置いてある食器や調理器具、食材はまだ新しい物です。

・浴場:そこそこ大きめの浴場。更衣室と洗面所が隣接しています。また洗濯機や洗剤も置いてあります。

○2階
・音楽室:要するにオーディオルーム。大音量のオーディオや防音が完備されてあり、趣味の部屋だと思われます。

・美術室:色々なコレクションが置いてあります。ええ、色々と。

・仕事部屋:コンピューターが置かれています。置いてある物は最新型のようです。

○3階
・おへや:何故か地図にはひらがなで「おへや」と書かれている部屋。詳細は不明。

・あかずの間:といいつつ鍵などはかかっていません。どうやら誰かの部屋のようですが……?

※東館、西館の1階、2階はそれぞれ玄関ホールと渡り廊下から行き来が可能です。

◎中庭
・納屋:中庭の手入れをするような物が置いてあります。

・車庫:自動車整備をするための物と、乗用車が一台置いてあります。乗用車は古い物ではなく、まだ走ることが可能なようです。車が出入りするシャッターは閉まっていますが、車庫に入ることは可能です。

■館について
 基本的にどの部屋も扉に鍵はかかっていません。また、中から閉める事も可能です。
 館の作りは特殊な作りではなく、窓ガラスは閉められていますが叩けば割れます。ただ割れれば大きな音がします。ご注意ください。
 廊下にも窓はありますが全て中庭側に設置してあり、飛び降りても中庭にしか行けません。
 また、上記の部屋には所謂スカ部屋、罠部屋も存在します。スカ部屋は行動が無駄に終わってしまうだけですが、罠部屋に入ると高確率で一発アウトになってしまう事があります。
 出入り口は玄関以外に東館、西館にそれぞれ裏口が存在しますが、どれも鍵がかかっております。
 鍵は住人がもっている以外は、何処かにスペアを置いてあるそうです。

■失踪者に関して
 恐らく館の何処かにいると思われます。
 地図を見ると、館の地下に無駄な空間があるそうですが入り口に関しては特に書かれていなかったようです。

■根暗モーフについて
 色んなものを拗らせたニーt自宅警備員達です。
 館内を徘徊する者は基本的に何処ぞの特殊部隊のような恰好をしており、ハンドガン、マシンガン、ショットガンやナイフといった物で武装しています。
 パンツ一丁の方は遠距離攻撃こそできませんが、普段から壁を殴って鍛えている己の肉体を用いて襲い掛かってきます。
 自宅警備員と言えども決して弱くはありません。その上自宅という舞台にいる為能力が強化されています。
 正面から挑むのは得策とは言えません。こちらが何かで武装するか、相手を弱体化させる方法が必要です。
 また徘徊せず、館内のある場所に留まっているタイプの特殊な存在もいたりします。気を付けてください。

■スキル、武装について
 現在館内は貴方達を弱体化させる結界のような物となっています。その為使用できるスキルや装備が制限されています。
 その為今回使用できる装備、スキルは『「武装1」「スキル1」に装備しているものしか使えない』という制限になります。
 それ以外の装備、スキルを使用した場合はNGとなりますのでご注意ください。

 特技に関しては特に制限はありませんが、こちらも若干有利になる程度だと思ってください。
 館内で手に入れたものはこの限りではありません。
 また普段より攻撃系スキルや武装の力が弱体化しており、これだけで根暗モーフに立ち向かうのは無謀かもしれません。
 具体的にどのくらい弱体化しているかというと、逃げる時に使用しても目くらまし程度にしかならないくらい弱体化しています。

■NPCについて
 今回登場するNPCはアゾート、ななな、エルの3名です。
 彼女達はそれぞれ独自に館内の探索を行っております。その為呼び出す事はできません。場合によっては登場しないこともあります。御了承下さい。
 ちなみに一応全員味方ですので、誤って攻撃などしないように。するなよ? 絶対するなよ?

 長ったらしい説明となりまして申し訳ございません。
 小難しい内容ですが、いつもの私らしい所もあると思いますので捕獲を恐れずがんばってください。
 あ、ちなみに今回一応『君を殺しにかかるRPG』ということで難易度高めです。※兵器のRPGは出ません、多分。
 死亡フラグなんて建てよう物なら真っ先に殺りにかかるので心してかかってください。

▼サンプルアクション

・脱出手段を探す

・武器になるような物を探す

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年07月07日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月08日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月12日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年07月25日


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