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理不尽世界のキリングタイム ―トラブルシューティング―

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シナリオガイド

――容疑者諸君、任務を始めましょう
シナリオ名:理不尽世界のキリングタイム ―トラブルシューティング― / 担当マスター: 高久 高久

――目を覚ますと、契約者である『貴方』は自分が見知らぬ場所に居る事に気付きました。
 昨日までは何時もの日常であった筈。勿論、眠りに陥るまでそれは変わる事はありませんでした。
 薄暗い中周囲を見回すと、どうやらここは大きめの部屋であることがわかります。
 そして『貴方』の他にも同じ契約者である者達が目を覚まし始めていました。皆この状況に戸惑っているようです。
「う……何だっていうんだ……一体?」
 小暮 秀幸(こぐれ・ひでゆき)も目を覚まし、戸惑いながら辺りを見渡しています。どうやら彼も皆と同じ境遇であるようです。
「何処なんだここは? 閉じ込められた、ってわけじゃなさそうだが……」
 小暮の視線を追うと、そこには何の変哲もない扉がありました。
「とにかく一度外へ出てみよう。ここが何処なのかを知らなくては」
 そう言って小暮はドアへ駆け寄り、ノブを捻りました。直後、

「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

 突如、何の脈絡も無く爆発が起こりました。
 爆風に飲まれ、そこに残ったのは黒焦げの炭となったかつて小暮と呼ばれた者です。その無残な姿から、無事であるとは思えません。

「――彼は外に出ようとしました。即ち、奴は反逆者だったのです!」

 声が響き、何処からかスポットライトが当てられます。ライトに当てられ、姿を現したのは金元 ななな(かねもと・ななな)
 しかし外見こそなななですが、纏う雰囲気はいつもの彼女ではないと一目でわかる物でした。
 冷たい視線に無機質な表情……何と表現していいか難しいですが、友好的な物ではないことは確かです。
「さて、貴方達は今この世界に仇を為す最も罪深い反逆者――契約者であるという容疑がかけられています
 小暮の犠牲に戸惑う『貴方』達に、なななが冷たく言い放ちます。
「契約者は処刑されねばなりません。この世界の平和の為にも――貴方達は契約者ですか?
 なななの言葉に、皆否定の言葉を口にします。もし肯定したら、どのような目に遭うかが容易に想像できたからです。しかし、
「――証拠は? 違うという事を証明できますか?」
この言葉に、皆口を噤みます。証明できる手段などあるわけがありません。
「ふむ、本来であるならば疑わしき者は皆処刑――ですが、チャンスをあげましょう」
 なななはそう言うと、笑みを浮かべます
「――今、とある研究所が占拠されています」

 なななが語ったのは、次のような事でした。

・その研究所は武器等の研究を行っている
・研究所内には武装している者達がいる
・更に研究所は様々なトラップが仕掛けてある
・中央部にはボスが居る


「任務中貴方達を監視させてもらいます。疑わしき行為を行った場合処罰を与えます……ああ、反逆者を見逃した者も反逆者、ということをお忘れなく」
 説明を終えたなななが、『貴方』達に向き直ります。
「反逆者ではないというのならこのような任務、簡単に解決できるでしょう?」
 そう言いますが、皆戸惑いの表情は隠せません。
 所持している武装やスキル等を使用したら契約者とばれてしまうこの状況では、生身でこの任務に挑まねばなりません。
「安心なさい、今回の任務の為に貴方達には残機を与えましょう。あれを見なさい」
 そんな戸惑いう『貴方』達を見て、なななが指さした先は、かつて小暮であった炭。
 その炭はいきなり揺らいだと思った瞬間消え、代わりに現れたのは――
「あれ? 確か、爆発に巻き込まれて……」
何事か、と首を傾げる小暮でした。
「御覧の通り、残機がある内は何があっても貴方達はあのように何事も無く復活する事が出来ます
 そう言うと、なななは笑みを浮かべます。

「さあ、愉しいキリングタイムを始めましょう」

担当マスターより

▼担当マスター

高久 高久

▼マスターコメント

※本シナリオは

「任務(トラブルシューティング)編」の前編
 今回の結果から行われる「状況報告(デブリーフィング)編」の後編

から構成される前後編となっており、合わせて1本のシナリオとなる予定です。 
 前編に参加していないPLは後編に参加できません。
 また、内容も一種のパラレルのようになっており、特殊な点が多々あります。
 よくマスターコメントを御覧になって御参加を検討してください。


 初めましての方は初めまして。そうでない方はまたお遭いしましたね。高久高久です。
 今回もよろしくお願いいたします。

 今回は特殊なシチュエーションに加え、ルールも特殊なためマスターコメントはよく御覧になってください。
 大事な事なので二回言っています。

■目的
 生き残る事、です。
 今皆様はどういうわけかわかりませんが、よく解らない世界に迷い込んでいます。
 この世界では契約者である、というだけで反逆者扱いされ、処刑されてしまうという契約者の皆様にとって、非常に危険な場所です。
 今回処刑を免れる為に任務を行うわけですが、この目的が最優先事項である事を忘れないように。

■残機
 今回の任務の為に皆様には残機システムを用意しました。
 皆様には数機、残機を与えられます。ランダムで。

※参加者は挨拶掲示板にて一言コメントを残してください。
 その際のサイコロによって残機が変動します。

 2:クリティカル、5機
 3〜5:4機
 6〜8:3機
 9〜11:2機
 12:ファンブル、1機

 尚この残機数はLCにも適用されます。


 残機数はその数だけ死んでも問題なし、という内容です。
 つまり3機与えられた場合、3回までは問題ありませんが、その次死んだらゲームオーバーです。

 ※尚本シナリオは一種のパラレルに近い物となっております。
  死んだ場合でもパートナーロスト等の影響は一切ございません。安心して逝ってください。


■研究所に関して
 研究所はそこそこ大きな施設となっております。
 出入り口を通り、研究所内を通ってからボスのいる中央部を目指しましょう。

 リアクションは【出入り口→研究所内→中央部】という順番で進行します。
 それぞれの場所でどう行動するか、をアクションで御記入ください。


●出入り口
 侵入できる出入り口は1つしかありません。扉は鍵などは無く、出入りは簡単です。
 しかし出入り口には銃で武装した兵士のような者が4〜8名います。
 兵士自体は契約者の皆様なら問題なく倒せるレベルの雑魚ですが、近づいたらあっという間に蜂の巣にされるでしょう。
 尚爆発音等の大きな音がしたからと言って、増援が来ることはありません。

●研究所内
 研究所にはいくつか通路があり、中央部に向かう事が出来ます。
・通路1:他の通路と違い、通路入口と出口に扉がある一本道です。入口出口以外に扉はありません。内側には網状の焦げた様な痕がついています。
・通路2:プレートが薄汚れており、「ブ……ル」と書いてあるのが読めます。それ以外は普通の道です。
・通路3:清掃用ロボットが1体うろついています。塵1つない綺麗な道です。
・通路4:プレートに「14」と書いてあります。

 また、研究所内にはこんな部屋もあります。中央部の部屋とつながってはいないので、ここから中央部へ向かう事はできません。
・研究室:研究員達が研究に使っている頑丈な部屋です。研究内容は兵器に関してです。中には研究員達がせっせと研究しています。
・武器庫:兵士達が扱うような武器や研究の成果である武器や火薬が大量に置いてあります。
・コンピュータルーム:研究員が扱うコンピュータが置いてあります。
・モニタールーム:研究所を監視するカメラ等が置かれた部屋です。大体の施設内の様子が映されています。
・休憩室:兵士達が待機している場所の様です。兵士達が休んでいます。

※研究所内では何処へ行くかを選んでください。
 部屋に行ってから通路へ、というような行動も可能ですが、1ヶ所ずつしか行けません。
 またMC、LCが別行動を取ることはできません。御了承下さい。


●中央部
 ボスが居る中央部の部屋には鍵がかかっています。
 その横にはドアホンらしきスイッチがあります。
 中にいるボスは追い詰められると自爆するスイッチを持っているので気をつけましょう。

※尚誰も解決策が無く詰んだ場合は皆残機が1減る代わりに先に進めます。

■スキル、武装に関して
 スキルや武装に関しては他のシナリオ通り、使用するは可能です。
 しかし皆様は今契約者である容疑がかけられています。普通に使用した場合契約者であることがばれ、すぐに処刑されてしまいます。
 使用する場合は何かしらばれないようにすることが必要です。例えば、こっそりと皆の最後尾に回ってから使用する、といったような。
 逆に武装以外に何か所持している、支給されるといったことはありません。

■NPCに関して
 小暮 秀幸:皆様と任務を同行しています。残機数は4、でしたが最初に死んだので3となっています。
       皆様同様、突然の事態に戸惑っているのであまり過役に立つとは思わない方がいいかもしれません。使い道はありそうですが。

 金元 ななな:今回任務を与えた側として、何処かでどうにかして監視を行っているようです。
        普段とは口調も雰囲気も全く違っており、この事態を何処か楽しんでいるようにも思われます。

■ヒント
・全ての問題を自力で解決する必要はありません。残機に不安があるのであれば、誰かに任せてしまうのも1つの手です。
 しかし何もかも他人任せ、というのは消極的として反逆者扱いされかねないので注意しましょう。

・常識に囚われてはいけません。奇抜な発想が道を切り開く事もあります。
 例えばスイッチがあったとして、それが押すものとは限りません。押したことにより事態が悪化する可能性があります。
 何が採用されるかわからないので、思いついたら何でも試してみるのもいいでしょう。
 具体的にどうしたい、というのがあれば採用されるかもしれません。契約者は度胸。何でも試してみるもんさ。

・常識に囚われないのも重要ですが、流石に「それは無理だろ常識的に考えて」というのもあるので注意しましょう。
 後メタい発言も注意しましょう。PL情報とPC情報は違います。

・なななは何処かおかしい状態ですが、それを何とかするのは不可能です。
 彼女をどうにかするよりは、素直に任務を遂行した方がいいでしょう。

■難易度に関して
 今回の内容は『キミを殺しにかかるRPG』です。
 はっきり言います。生き残らせる気あんまり無い状況です。理不尽な展開てんこ盛りです。
 残機システムも要するに「それだけ(難易度高くて)死ねる」ということです。
 ですが百戦錬磨の皆様であれば、この私が思いもよらないような方法で生き残ってくれると信じています。

■マスターから一言
 なに? ネタ切れで発狂したマスターが殺しにかかってきている?
 それは無理矢理生き残ろうとするからだよ。
 逆に考えるんだ。
「殺されちゃってもいいさ」
と考えるんだ。

 というわけで、タイトル通り理不尽な展開が多々発生すると思われます。
 しかしそれに腹を立てるのではなく、逆に「こいつはひでぇ」と残機なんて気にせず死にっぷりを笑い飛ばすくらいの気持ちで挑んでください。
 それでは皆様の御参加をお待ちしております。

▼サンプルアクション

・任務遂行1

・任務遂行2

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年05月06日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月07日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月11日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年05月22日


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