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地獄の門

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シナリオガイド

この門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ。
シナリオ名:地獄の門 / 担当マスター: 東安曇

「お前、気合い入ってんな」
 とある繁華街。
 待ち合わせの定番の犬の像の前で待ち構えていた相手――仁科 耀助(にしな・ようすけ)を見るなり、キロス・コンモドゥス(きろす・こんもどぅす)は挨拶より先に呆れた声で言いました。
 自分がちゃらついて見られがちだと気づいているのか、ベストにストレートジーンズのスタイルというシンプルで清潔感溢れるコーディネートの耀助は、キロスの何時ものぼさぼさの赤髪がワックスか何かでしっかりと固められているのを見て、「そういうそっちもね」と返します。二人は、不敵に笑い合いました。
 そう、今日は戦いの日。目指す戦地の名は――

 合コン。

 主催者が可愛い女の子ばかりを集めたと豪語するその合コン、会場となるバイキング形式のスイーツショップへ向けて、二人は歩き出しました。
「たまにこういう人生のご褒美がないとやってらんないよな」
「ああ。主催のあいつ、何で来れなくなったんだか知らねーけど残念だったな」
 二人の会話を耳にして、通りすがりの男は一瞬にして蒼白な顔に変わり、満面の笑みで歩く二人の肩ごしに声を掛けました。
「……生き残れよ?」
「「へ?」」
 見も知らない男に生き残れとアドヴァイスされて、二人はその言葉の真意すら分からず顔を見合わせ、首を捻るばかりでした。



 同じ頃、蒼空学園近くの某所に200を越える数の軍人達が集められていました。
 彼等がアテンションの姿勢で注目する先には、この私設軍隊『プラヴダ』の隊長であるアレクサンダル四世・ミロシェヴィッチ(あれくさんだるちぇとゔるてぃ・みろしぇゔぃっち)が座っています。
 足を組み、肘をつきながら微動だにせずに何処かを見ている彼は朝から異様なオーラを纏っていました。
「今日は特にヤバいな」
「実は隊長殿が溺愛なさっている例の妹君、ジゼル・パルテノペー(じぜる・ぱるてのぺー)嬢が、御学友のカラミティサンダースこと雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)さんと合コンに誘われたそうなんだ」
「何ッ!? なんてことだ!! 相手はどんな命知ら――」「おい誰だ今俺に断りも無く口聞いた奴等は」地を這う低音に指摘された二人どころか全兵が萎縮で縮こまると、アレクは視線を流しつつも聞こえよがしに舌打ちをします。
 息をするのも憚れる空気に、アレクの相棒のトーヴァ・スヴェンソンだけが何事も無かったかのうように口を開きました。
「そんなに心配なら見に行けばいいじゃん」
「だってジゼルが!!
 ……「お兄ちゃんは男の人と仲良しするとすぐ怒るから今日はお迎えも来ちゃダメ」だと――」
 朝の出来事を思い出しショックに頭を抱えたアレクに、今度はキアラ・アルジェントが無責任に言い放ちます。
「そんなもんバレなきゃいいんスよバレなきゃぁ。そしてついでに不埒な男をコッソリ粛正してしまえばいいんスよ」
 思いきり私情に寄った男性嫌いのキアラの提案に数十秒思案していたアレクでしたが、それですっかりと何時ものペースを取り戻すと、酷く歪んだ笑みを浮かべた口で話し出します。
「キアラ・アルジェント、貴様ダンテを読んだ事は――?
 『我を過ぐれば憂ひの都あり、我を過ぐれば永遠の苦患あり、我を過ぐれば滅亡の民あり
 義は尊き我が造り主を動かし、聖なる威力、比類なき智慧、第一の愛、我を造れり
 永遠の物の他物として我より先に造られしは無し、而して我永遠に立つ、
 汝等こゝに入るもの 一切の望みを棄てよ
 パーフェクト。……まさに奴等に与えるに相応しい銘文じゃねぇか……」
 そうしてアレクは徐に立ち上がり、声を張り上げます。
「All hands,Notification!
 This order from commander!!(総員通達、隊長命令である!!)
 We will start ’’Operation blow one’s top’’ from this.(我々はこれより『ガン切れ作戦』を開始する)
 合コンに参加する身の程知らずの男共を警戒し、下心丸だしの糞野郎を直ちに粛正せよ!」
「い……イエス・サー!」
「声が小さいぞ!! 貴様等タマついてんのか!!!」
イエス・サー!!
「宜しい。
 ――今宵我々が奴等に用意するのは『La Porte de l’enfer(地獄の門)』である。

 さあ、俺の愛する兵士諸君。憂いと苦患と滅亡の戦場を作るぞ!!!
 全兵による咆哮を受け取って、アレクはブツブツを独り言を言いながらコートを翻し、目標に向かって直線に進み出しました。

「精々夜を楽しみに待っているんだな馬鹿共が。
 『L’Ultima Cena(最後の晩餐)』……。楽しい宴の始まりだぜ」

担当マスターより

▼担当マスター

東安曇

▼マスターコメント

 死亡フラグのバーゲンセールだー。という訳で皆様こんにちは、東です。
 今回妹が心配で心配で仕様が無い危ないニーサンは、合コン会場となる店をまるっと買い取り、店員と客の全てを自分の兵士と取り替えてしまいました。
 つまりスイーツバイキングのお店は敵地で有り、要塞です。
 勇気ある男性諸君、楽しい戦そ……合コンに参加して下さい。雅羅とジゼルに絡んだら即死亡フラグがたち、絡まなくても死んでしまう。そんなシナリオです。目的は生き残る事。因にここで死亡しても、シナリオが終われば何事も無かったかのように復活出来ます。安心して下さい。
 女性キャラクターの皆様は普通にフリーな合コンとして参加してみて下さいね。
 *合コン参加の方は出来ればアクションに自己紹介を入れて下さい。

【スイーツバイキングショップ】
 客席数150席程度
 ケーキやお菓子が豊富に用意されたファンシーな内装のどちらかというと女性向けのお店です。
 合コンはこのお店で5時から7時半まで行われます。

【登場NPC情報】
ジゼル :「合コンって、皆でご飯食べたりゲームして、新しいお友達を作るんだよね」
     つまり何のこっちゃ分かっていません。
雅羅  :「私が居て、ジゼルが居る。何が起こるかは大体想像がつくわ」
     諦めの境地です。悟っています。
耀助  :「雅羅ちゃんに……ジ、ジゼルちゃん!?」
     という事は奴が居る。絶対居る。普通に振る舞っていますが内心穏やかではありません。
キロス :「あの二人に絡まなきゃどーにかなるだろ。俺は今度こそリア充になってみせるぜ!」
     普通に参加する気満々です。
アレク :「諦めて、散れ」
     バックルームのモニターで全てを見ています。怒りが沸点まで達すると(というかもう達してますが)自ら出てくるかもしれません。

プラヴダ:キアラ・アルジェント :ウエイトレスの振りをしています。苦手というか嫌いな「男」をやっつけられる機会を得て、やるきまんまんです。
     トーヴァ・スヴェンソン:客の振りをして……というか普通にケーキ食ってるだけです。フリーのボーイズはハントされるかもしれません。気をつけて下さい。
     トゥリン・ユンサル  :興味が無いのでお持ち帰りのケーキを貰ってとっとと帰りました。登場しません。

▼サンプルアクション

・百戦錬磨!?

・合コン参加!

・ヤバい!

・ジゼルを守る!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年05月13日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月14日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月18日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年05月31日


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