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リリー・ペラドンナの戦い

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シナリオガイド

炎の奈落人、リリー・ペラドンナの運命はいかに
シナリオ名:リリー・ペラドンナの戦い / 担当マスター: 藤松 明

「例外を認めろだと!」
 石造りの部屋に大きな声が響きました。
リリーを連れ帰ったゴワンはドグマ教の拠点に帰還しました。
ゴワンはリリーを許してほしいと教団のトップのウェスペル・ブリッツに頼み続けています。

「知ってるだろ?リリーは奈落人。地上じゃ生きていけねえ種族なんだ。
奈落人は俺たちみたいに丈夫じゃねえ。だから首飾りがねえと地上で生きていけねえ。頼む、今回だけは大目に見てくれ」
「駄目だ。リリーは契約者共と関わりを持っていたのだ。ドグマ教の一員と認めぬ。認められぬ」
「カーッ!こんだけ頭下げても駄目ってか。相変わらず頭が硬いぜ」
 ゴワンの傍らに立つリリーは不安そうに2人の口論を見ていました。
 いいか。俺とウェスペルの話には絶対口を挟むなよ。
 リリーは予めゴワンに口止めをされていました。
彼はウェスペルがリリーの言葉を聞き入れないことを分かっていたのでしょう。
 ゴワンとウェスペルの声に混じって、カチャカチャと金属の擦れ合う音が聞こえます。
部屋の片隅の柱に寄りかかったレーゲン・ブリッツは1人カチャカチャと知恵の輪を解いています。

「前から思ってたんだがよウェスペル。お前ドグマ教の教えに厳しすぎるぜ]
「背教者共に情けなど無用だ。戒律を破ることはドグマ教の裏切りだ。
それはつまりネフェルティティ様の冒涜。許すことなど出来ぬ」
「……なあ聞いてくれや。今日、リリーのパートナーに会ったぜ。
細い体の女だった。だが見た目に似合わず無茶する奴でな、体張ってリリーを助けようとしたぜ」
「――だから何だ。何が言いたい」
「思ったんだ似てるってな。オレと似てるって思ったぜ。
性別だって違う。見た目だって岩石みたいなオレと、もやしみてえなアイツじゃ全然違う。なのによ。そっくりだと思ったぜ。
なあウェスペルよ。あまりでかい声じゃ言えねえが、契約者はよ……実はよ……本当は……」

 突如ゴワンが壁まで吹き飛びました。
壁に寄り掛かったまま彼はへたりこみました。胸に大きな傷跡が出来ています。
ウェスペルの攻撃でした。彼は腰に携えた剣を素早く抜いてワゴンを斬りつけたのです。
 レーゲンの手が止まりました。
彼はため息をつくと、解き終わった1つの輪を無造作に投げ捨てました。
「契約者の擁護に回るか!仲間だと思っていた私が甘かった。……失望したぞゴワン!
お前ほどの力の持ち主だ。まさかとは思うが反逆を企てているのではあるまいな!」
 ウェスペルは一歩一歩ゴワンに近づいていきます。
「待って!」
 いてもたってもいられなくなったのでしょう。リリーが2人の間に割って入りました。
「退け。背教者」
「待ってウェスペル!悪いのは全部私よ。ゴワンは悪気があったわけじゃないわ。
ちょーっと口がすべっちゃっただけなの。裏切るようなことはしないわ!」
ウェスペルはじっとリリーを見つめています。
「ゴワンは許してちょうだい。斬るなら私を斬って!」
「……ほう。見上げた心意気だ」
 ウェスペルはリリーに剣の切っ先を向けました。
リリーは動かないでいます。ただじっと剣の先を見つめています。

「大変です!」
 そのとき、重い空気の中へ割って入ったのはドグマ教の兵士でした。
「た、大変です!契約者が、契約者たちが現れました」
「契約者だと!居場所を突き止められたか。奴等め、報復にきたか。ペステを投入し守りを固めろ!進入を許すな!」
 兵士は敬礼をすると、素早く部屋から出て行きました。
 ウェスペルはリリーの背後のゴワンを見つめました。
「ゴワンを牢に放り込め!」
 ウェスペルの命令に従い、数名の兵士が現れて、倒れたゴワンの体を引きずっていきました。
「リリー!」
 ウェスペルがリリーを睨みます。
「契約者共を討て。ドグマ教の一員であるというなら証明してみせろ。
契約者共を倒したそのとき――再び仲間として迎えてやる!」

担当マスターより

▼担当マスター

藤松 明

▼マスターコメント

 ドグマ教の拠点を突き止めた契約者たちは渡辺優理と共に内部に進入しました。
今回はリリー・ペラドンナとの戦いとなります。

■拠点について
 石造りの建物が多く立ち並んでいます。
そこはドグマ教の信者たちの住んでいた民家です。現在はほとんどが空き家となっています。

■敵について
・リリー・ペラドンナ
 彼女は剣と魔法で戦います。
剣は西洋風の剣を使います。腕は一流です。
魔法は炎の魔法を使います。一発一発の威力はどれも強力です。

・リリーの戦い方
 接近戦では剣で戦い、長距離では魔法で戦います。
 また、彼女は奈落人です。
誰かがとり憑かれてしまう可能性がありますので、十分注意してください。

・マージペステ
 魔法を使うペステです。
身長は2メートル近くあります。頭蓋骨はカラスで頭部にオレンジ色の炎を纏っています。
 また、長い杖を持ちローブを羽織っています。
 同じタイプのペステは拠点内に複数います。
彼らは魔法で契約者を攻撃したり、回復魔法や補助魔法でリリーの戦闘サポートをしたりします。
 強力な相手ですがリリーほど強くはありません。

▼サンプルアクション

・盾で仲間たち守る

・ツインスラッシュでペステを倒す!

・契約者たちを落とし穴へ落とす

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年04月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年04月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年04月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年05月13日


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