シャンバラ教導団

「アーアー！　我々はー！　『ブライドパンツァーズ』である！」
　葦原島。
　打ち捨てられた古城から、くだらないことを要求する雰囲気がぷんぷんする覆面男の叫びが、
　動画投稿サイトを通じ、シャンバラ各地に届けられていました。
「私たちは、こよなく！　女性用下着を愛している！　結婚しても構わないとさえ考えている！」
　やたらと通りの良い声で、とんでもないことを言い散らすリーダー格の男。
　その周りでは手下と見られる部下たちも「そうだそうだ！」と言って捲くし立てています。
「しかーし！　ただの下着では我慢できない！　だからこそ！
　我々は入手困難と思われる、各学校にいる女生徒及び女教師の下着を要求する！　無論、装着済みの下着をだ！
　その中でも必須で欲しいものはハイナ・ウィルソンの下着だ！
　ただのパンティーならそれもよし……ふんどしならばなおの事よしだ！」
　ハイナからも、女生徒たちからも顰蹙喝采たることでしょう。
「もしこの要求が飲まれなかった場合、我々は実力行使をしなければならない！
　要求が飲まれない場合、各学校の空中から我々が愛用していた下着を降らせる！
　……全学校に惜しげもなく降らせるだけの量は所持している！」
　テロリストたちは自分たちが所持している愛用下着の山を、これでもかと言わんばかりに見せ付けます。
「用意もあるだろうから、明日までは待とう。賢明な判断を期待している。以上だ！」
　もう少しまともな目的と実力行使があったのではないかと、突っ込みが各地から飛び交いました。

「悪質極まりないでありんす！」
　この卑劣（かつくだらない）行いに真っ先に反応したのは葦原明倫館総奉行、ハイナ・ウィルソン（はいな・うぃるそん）。
「わっちや女性の下着、それも着用済みを要求し、あまつさえ自分たちの下着を降らせる等言語道断！」
　改めて字面にすると、何と間抜けなことでしょうか。
　しかし迷惑さで言えば、他の事案に比べてズバ抜けて高いため、無視するわけにもいきません。
「……と言うわけで、今回二人を呼んだのでありんす」
「呼ばれた、であります」
「呼ばれたようだな」
　ハイナの前には葛城　吹雪（かつらぎ・ふぶき）と紫月　唯斗（しづき・ゆいと）がいました。
　吹雪と唯斗はハイナに呼び出されていました。その腕を信頼されて。
「唯斗。この事件、任されてはくれないかや？」
「一応訊くが、俺に『断る』という選択肢は用意されてるのだろうか？」
　唯斗の問いかけに、ハイナはニンマリと微笑みました。
「今回は後輩の生徒達も作戦に参加するでありんす。彼らを任せられる者はそう多くないでありんすよ」
「ま、こんな“とんでもない”テロ行為、見逃すわけにゃいかんしな。で、詳細は？」
「奴らが根城にしている城には地下道があるでありんす。ここを通過して城へ潜入後、奴らの下着を焼却した後敵を無力化してもらいたいのでありんすよ」
「ふむ。潜入ミッションも必要、ということでありますか」
ハイナは、呟いた吹雪の方を見やりました。
「教導団に問い合わせたところ、“ある意味”教導団屈指の潜入のプロフェッショナルと聞いているでありんす」
「なるほど、それで自分が。しかし、状況は厳しいと言わざるを得ないであります」
「もちろん、潜入に必要なダンボールは幾らでも用意するでありんすよ」
「フッ、分かってるでありますね」
　
　そして、潜入作戦は開始されることになったのでした。
　協力要請は彼らだけではなく、他の契約者たちにも出されています。
　果たして無事に敵を無力化することはできるでしょうか。

大変お待たせしました。
こちらは、「蒼フロ総選挙２０２４！」の特典シナリオとなります。

このシナリオでは、主に

・テロリスト達のアジトへ潜入を行う
・城の外で陽動を行う

といったことなどができます。

なお、葛城　吹雪さん、紫月　唯斗さんはシナリオにご招待しております。
※ガイド内では特命を受けていますが、自由に行動いただいて問題ございません。

■特別ルール
・このシナリオでは、武装欄にダンボールがなくてもダンボールを利用することが可能です！
　また、ダンボール類には正式に隠れ身の効果がつきます。※見つかる時は見つかります。

・このシナリオに限り、クラス「マスターニンジャ」かつ明倫館生徒のＰＣは、部下（後輩忍者　ＯＲ　後輩くノ一）3名を率いることが可能です。※１アカウントにつき、3名となります。
　ただし、部下を分散したり、派遣させたりすることはできません。
　あくまで自身の行動のサポートとしてのみ扱えます。
　部下の能力は、総合レベル32となり、クラスレベル16までの忍者のスキルを使用可能です。（マニュアルページに記載されているものに限ります）

■状況について
テロリストは、葦原島にある古い城に陣取っています。
※日本の古城に酷似していますが非常に大きく、迷路のようになっており、様々な仕掛けもあります。

彼らの要求は『各学校にいる女生徒の下着を手に入れること』
要求が飲まれなかった場合は『各学校の空中からテロリスト（男）たちが愛用していた下着を降らせる』と宣言しています。

このテロ行為を阻止し、テロリストたちを無力化する必要があります。

■陽動について
城へ潜入する仲間のため、
城の外を固めているテロリスト達と派手に戦うなどして
彼らの気を外に誘導します。

ゴブリンやオーク、大荒野の荒くれなどの他、
エリュシオンの従龍騎士崩れといった雇われの傭兵もおり、
彼らは比較的強敵となります。

ハイナ・ウィルソンも陽動に参加します。

■潜入について
テロリスト達が陽動に引きつけられている間に、
地下道より、城内部に潜入します。

城内部でも多くのテロリスト達が警備についており、罠も存在しています。
極力、敵に発見されて騒ぎを大きくすることなく、
城の何処かにあるテロ用男性下着の山を探し出し、焼却する必要があります。

敵に多く発見されるなど一定以上、騒ぎが大きくなってしまうと
男性下着が積まれた特製ミサイルが発射されてしまう可能性が非常に高くなります。

・城の外で派手に戦う『陽動』

・城へと『潜入』