シャンバラ教導団

　
「こんなところで寝ていたんですか？　ミナさん」
　ニルミナスの村の外れにある丘。そこにある木の影で気持ちよさそうに寝ている粛清の魔女と呼ばれていた女性に藤崎　穂波（ふじさき・ほなみ）はそう声をかけて起こします。
「んーー？　穂波じゃない。人がせっかく気持ちよく寝てるのに…………」
　眠そうな声でミナはそう言います。
「今後のミナさんの仕事とか相談したいからってミナホお姉さんが呼んでいますよ」
「えー……仕事？　私こうして日がな寝てるのがいいんだけど……」
「…………素のミナさんってこんな人だったんですね」
　ミナホ・リリィ（みなほ・りりぃ）とはまた全く別の方向で残念な人だと穂波は言います。
「私の残念さなんて姉さん……ミナスに比べたら大したことないわよ」
「……とにかく、早くミナホお姉さんのところに行ってください」
　ミナスの話を聞いたら今以上に残念な気持ちになりそうだと思った穂波はそう言って話を打ち切ります。
「仕方ないわね…………穂波はこの後どうするの？」
「それが特には何も予定がないんです。三日後の私の転生と恵みの儀式を終わらせるための準備はもう終わらせましたし……」
　ネコミナスの手伝いをすることくらいでしょうかと穂波は言います。
「そ……なら、暇つぶしにこれをあげるわ」
　そう言ってミナは穂波に一つのペンダントを渡します。
「これはもしかして……」
「『ミナスのペンダント』。あの男が死ぬ前に私に渡したもの。……それをどう使うのか。残りの二つを探すのか。あなたの自由にしなさい」
　ミナの言いたいことを理解して穂波は考えます。
「これ一つだけでも十分ですが…………残りの二つも探してみようと思います」
　ミナホのため。三つのペンダントを集めてみようと穂波は決意します。
「それと…………ペンダントは終わったらちゃんとミナさんに返しますから」
「そ……なら、さっさと見つけて終わらせてきなさい」

　ミナの見送りを受けながら穂波は『将のペンダント』と『ミナホのペンダント』を探してニルミナスの村を探して回り始めるのでした。

初めての方は始めまして。前回参加していただいた方はお久しぶりです。河上　誤停です。
今回はハッピーエンドを迎えたニルミナスのその後のお話になります。
といっても大きなイベントは何もなくゆっくりとハッピーエンドを迎えたニルミナスでやり残したこと、やりたいことをするだけのお話になります。


■登場NPCについて
公式NPCは瑛菜・アテナ・アーデルハイトの三名になります。
ニルミナスのNPCは基本的にアクション次第で全員登場します。

■イベントについて
基本的には休日シナリオとして契約者が自由にするだけのシナリオですが、一応以下のイベントがあります。またそのイベントのアクションによる結果の判定があるかないかも記載します。

穂波のペンダント探し（判定あり）
穂波の転生（判定なし）
恵みの儀式の終了（判定なし）


■アクションの締め切りについて
本シナリオのアクション締切日は、10月10日となります。

またリアクション公開予定日は10月23日となります。

・ゆっくりと村の温泉に浸かる

・森を調べる