百合園女学院

　夕暮れに赤く染まる百合園女学園の校長室で、桜井静香（さくらい・しずか）は呆然と立ち尽くしていました。
　目の前には血だまりができていて、その中心にはラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）の無残な姿があったのです。

「どうして……ラズィーヤさんが……」

　静香は激しく頭を振ります。
　そのとき、場違いな音楽が鳴り響きました。
　静香のケータイの呼び出し音です。
　震える手を押さえつけるようにして、静香はケータイを取りました。


　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆

　気がつくと、静香は自分のベッドに寝ていました。

「あれは、夢か……いやな夢だったな」

　枕は寝汗でじっとりと濡れていました。
　しかし夢と片付けるには、あまりに鮮明な記憶です。

　昼食時、胸のあたりに重いものを感じて、静香はため息をつきました。

「元気がないわね、静香さん」

　ラズィーヤが死んだ夢をみた、そんな話を本人にはできません。

「な、なんでもないよ」

　そういって静香は席を立ちました。


「どうしたの？」

　静香を追って尋ねてきたのは、百合園の生徒である西川亜美でした。

　思い切って、静香は夢のことを打ち明けました。
　それは夢だから心配ない、そういう答えを期待して。
　けれども、亜美の回答はまったく予想外のものでした。

「それは静香の願望かもしれないわね。
　静香はいつも、ラズィーヤのオモチャにされているじゃない。
　ひょっとしたら、自由になりたいんじゃないのかしら？」

「そんなはず……」
　否定しようとして、静香は一瞬ためらいました。
「……そんなはずないよ。
　少なくとも、ラズィーヤさんに死んでなんか欲しくない」

　その日の夕方。

　夕暮れに赤く染まる百合園女学園の校長室で、桜井静香は呆然と立ち尽くしていました。
　目の前には血だまりができていて、その中心にはラズィーヤ・ヴァイシャリーの無残な姿があったのです。

「どうして……あれは正夢……」

　静香は激しく頭を振ります。
　そのとき、場違いな音楽が鳴り響きました。
　静香のケータイの呼び出し音です。
　震える手を押さえつけるようにして、静香はケータイを取りました。


　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆　★　☆

　気がつくと、静香は自分のベッドに寝ていました。

「あれは、夢か……いやな夢だったな」

　枕は寝汗でじっとりと濡れていました。
　夢？
　えも言われぬ気味の悪さが、静香を襲います。

「この夢……何回目なんだ！？
　……ううん、変な夢のせいで不安になってるだけだ」

　昼食時。

「元気がないわね、静香さん」

　夢のとおりに、ラズィーヤが声をかけてきました。

「な、なんでもないよ」

　夢のとおりに、静香は席を立ちました。


「どうしたの？」

　静香を追って尋ねてきたのは、百合園の生徒である西川亜美でした。

　亜美になんと答えるべきか、静香は動揺を隠せませんでした……

百合園女学院のキャンペーンシナリオとなります。
抽選では百合園が有利になっております。

ここまでのガイドをお読みいただければおわかりいただけると思いますが、静香たちは不可解なループに捕らわれてしまっています。
ここのループからの脱出を目指してください。


今回のキャンペーンでは特別に次のルールを用います。


●ルール１『ループに気付く！』

掲示板の「あいさつ」スレッドに書き込みを行ったキャラクターは、どこかのタイミングでループに気付くことができます。
異常に気付いたという前提でアクションを書いてください。


●ルール２『静香様のために！』

「あいさつ」スレッドに書き込みを行わなかった人は、ループに気付くことができません。
そのかわり、「静香様のために」特別なアクションを実行できます。

第１話では「静香様のために」『ラズィーヤを殺害する』ことができます。


もちろん、どちらのルールも使わなくても構いません。この場合、ループに気付かず同じ行為を繰り返すことになります。

なおＮＰＣに対するアクションですが、ガイドに登場したキャラクター以外にも、以下のＮＰＣへのアクションをかけても構いません。

・高原　瀬蓮
・アイリス・ブルーエアリアル
・桜谷　鈴子
・ミルミ・ルリマーレン
・ライナ・クラッキル
・村上　琴理
・セレスティアーナ・アジュア
・泉美緒
・伊藤春佳

今回、シナリオの舞台は百合園校舎内となっています。
校外に出るアクションは成功率が下がりますのでご注意ください。

また関連キャラクタークエストも近日中に公開予定となっています。

それでは皆さんのご参加をお待ちしております。

・ループを抜け出したい

・亜美を調べる

・気にせず日常を楽しみたい

・静香様のために！