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ハロー、シボラ!(第2回/全3回)

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ハロー、シボラ!(第2回/全3回)

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シナリオガイド

踏み込んだジャングルは珍獣の巣! 次々と遭遇する未確認生物、ゴリラも出るのか!?
シナリオ名:ハロー、シボラ!(第2回/全3回) / 担当マスター: 萩栄一

 シボラの遺跡からシャンバラへ無事帰ったメジャー・ジョーンズ教授たち。
 大学へ戻るや否や、彼は遺跡から持ち帰った美少女のミイラを嬉々とした表情で他の職員たちに見せていました。
「どうだい、これは僕の冒険人生の中でも相当な秘宝だよ!」
 が、どうも職員らの表情は良くありません。その理由は、大学技術職員、アクリト・シーカー(あくりと・しーかー)から告げられました。
「仮に遺跡が本当に墓であったとするならば……このミイラは、付近の部族にとって大事なものなのではないか?」
 確かに彼の言う通り、遺跡の規模からミイラが相当な権力を持っていたことは推測できますし、ごく一部の生徒が遺跡付近で部族を目撃したという証言もありました。
「もしかしたら、持ち出してはいけないものを持ってきてしまったのかもしれないな」
「これがシボラの国家神なんて可能性は?」
「いや、一説では世界樹アウタナにいるという話もあるが、その存在は不明だというのが現在有力な説だ。こんな簡単に持ち出せてしまうようなものが国家神のはずがない」
 推測を次々打ち出していく教授たち。そして彼らは協議の結果、ミイラを遺跡に戻しに行くべきだと判断しました。
「確かに資料としては貴重かもしれないが、原住民にとってもしこれが大事なものなら後々問題になりかねんからな」
 生徒から聞いた原住民の話、そして目の前にあるミイラを見比べながら、アクリトが言います。その脳裏には、微かな違和感が漂っていました。その正体が何なのかは、彼にもまだ分かりません。
「うーん……分かった、仕方ない。僕がもう一度行って戻してくるよ!」
 周囲の話を聞き、メジャーはそう決意しました。危険や冒険は大好きですが、彼とて人に迷惑をかけるのが好きなわけではないのです。
 ただもちろん、彼だけでは不安だと感じたアクリトたちは生徒たち、そして前回も同行し勝手が分かっているだろうという判断から、空賊キャプテン・ヨサーク(きゃぷてん・よさーく)とそのパートナー、アグリ・ハーヴェスター(あぐり・はーう゛ぇすたー)も同行させます。
 通知はすぐさま各学校、そしてヨサークの元へと届き、ここに再びシボラ探検隊が結成されることとなったのです。
「ようし、待っててくれよシボラ! また僕は、会いに行くからね!」
 よほどシボラに行きたかったのでしょうか、メジャーのそんな明るい声に、アクリトが先程抱いた違和感も形を成さないまま、姿を潜めてしまいました。

 そうして集まった面々は、遺跡を目指しシボラへと旅立ちました。
 シボラ国境付近の遺跡は前回行ったばかりですし、そう複雑な道でもないため、用事はすぐ終わるはずでした。しかし遺跡はなかなか見えてきません。痺れを切らしたヨサークがメジャーに問いかけます。
「おい、こんなとこ前通ったか?」
「こっちの方がなんとなく近道な気がしたんだけれど、おかしいなあ……」
 そう、極度の方向音痴であったメジャー教授がここでまた問題を起こしてしまったのでした。
 遺跡の近くに到着する予定が、そこからやや離れたジャングルへとなぜかやって来てしまったのです。
「教授……これってまた迷子じゃ……」
 心配に思った生徒のひとりがそう言うと、メジャーは親指を立てて答えます。
「まあ、結果オーライさ! ノープロブレム! どのみち次回シボラを探検する時は、珍獣を探すつもりだったからね!」
 メジャーは持っていた古文書を取り出し、「ほら」と一行にそれを見せます。そこに書いてあったのは、シボラにあると言われている「珍獣の森」についてでした。
「きっとここがその森に違いない! なぜなら、僕の勘がそう主張しているからね!」
「そう都合良くそんな場所に着いたなんて……」
 が、幸か不幸かメジャーの言葉通り、今彼らがいる森はまさしくその、世にも珍しい生物で溢れている「珍獣の森」だったのです。彼の勘は、こういう時だけ冴えているようです。
「古文書によれば、特殊な交配をした生物なんかもいるそうだよ」
 目を輝かせて言うメジャー。こうして生徒たちは、珍獣を探すというふたつ目の目的に付き合うことになったのです。

「さあ、せっかくここに来たからには、珍獣を思う存分見つけないとね!」
 メジャーが張り切って言います。とはいえ、ジャングルは獣道ばかりで、思うように歩くこともなかなか困難でした。
 そこで活躍したのは、コンバイン型機晶姫であるアグリです。彼は、自身の特性を活かし、周囲を耕しながら道を切り開き、先導していったのです。
「なんてすごいコンバインなんだ!」
 メジャーもこれには驚いています。しかし、調子に乗ってしまったアグリは、思わぬトラブルに遭います。
 ずぼっ、と突然アグリのボディが斜めに傾きました。どうやら、深いぬかるみにハマってしまったようです。
 ブイイン、ブイイン、とアグリは困った様子でモーター音を鳴らします。自力で脱出できないのでしょうか。彼がいなくても最悪道を進むことは出来ますが、相当な時間を要してしまうでしょう。
 何より、ヨサークの機嫌が今回はあまり良くなかったので、長時間の旅となると問題が起きないかが心配です。
 彼が不機嫌な理由は、アグリのピンチだけではありませんでした。メジャーの古文書に記してあった珍獣、その説明書きを見た彼はこう文句を言っていました。
「バタコってのとドクモってのは大抵がメスなんだって? ったく……珍獣捕まえて名を挙げようと思ったのによ、メスなんて捕まえられっか!」
 機嫌を損ねたまま、アグリを助けるためのものをヨサークは探しています。どうやら、適当な橋を見つけ、そこから木材や水を調達しようとしているようです。不満そうな彼をなだめるのも、この探検を無事終えるには必要でしょう。
「さっさとアグリ助けて、ミイラ戻して、空に戻んぞおめえら!」

 トラブルの気配が濃くにおう中、一行は無事遺跡まで辿り着くことができるのでしょうか?

担当マスターより

▼担当マスター

萩栄一

▼マスターコメント

マスターの萩栄一です。
タイトルは続き物になっていますが、前回参加していない方、内容を知らない方でも全く問題ありません。
ちなみにこちらが前回のガイドとなっておりますので、時間に余裕のある方はおさらいしておくと良いかもしれません。
「ハロー、シボラ!(第1回/全3回)」
今回の注意点として、今回の目的は遺跡まで無事着くことですので、遺跡内は舞台とはなりません。
また、ガイドでシボラの世界樹アウタナという言葉が出ていますが、本シナリオはアウタナ近辺が舞台ではないため、
そこへ行くことも出来ません。
空京大学が探検活動の資金を出しているスポンサーである関係で空京大学の生徒は受かりやすいですが、
同行の告知は全校に出していますので学校の制限はありません。
所属学校関係なくどこに所属している方でも遠慮なくご参加ください。

なお今回のシナリオは梅村象山マスターのシナリオ、
『ハロー、ゴリラ!(第1回/全1回)』と連動しています。
両シナリオに参加した場合、場所や時間が矛盾したアクションはとれませんので、お気をつけください。

【両シナリオに参加した方への注意点です】
同時参加者はそれぞれのシナリオで、どういう行動を取りたいのか明確にして下さい。
(萩マスター側では○○する、梅村マスター側では××する、というように)
また、ふたつのシナリオを移動出来るのは1回だけです。
例えば、萩側でヨサークと会話した後、梅村マスター側でアゲハに会いに行く、というアクションは可能です。
しかしその後、ヨサークの元に(萩側に)戻るというアクションは、2回シナリオ移動する事になるので出来ません。
今回時間軸は以下の流れになります。同時参加者の方は時間軸に注意してアクションを組み立ててください。

1.珍獣バタコと接触&ヨサークをなだめる(シ)
2.ジャングル・ジャンボヘッド救出(ゴ)
3.珍獣オラウンコと接触&アグリ救出(シ)
4.パシリアクション&アゲハと吊り橋で遊ぶ(ゴ)
5.珍獣ドクモと接触(シ)
6.森ガール・コミュニティを襲撃(ゴ)

(シ)…シボラサイドの出来事(ゴ)…ゴリラサイドの出来事
※珍獣アクションはどこでかけても構いません。

【ここからは全体へ向けての注意点です】
・この連動シナリオにおいては、原則MCとLCの別行動禁止とさせていただきます。
・ダブルアクションについて、改めて説明します。
 MCとLCの目的が別のアクション(MCが珍獣と触れ合い、LCがヨサークをなだめるなど)
 目的が複数あるアクション(珍獣と触れ合ったあと、ヨサークをなだめるなど)
 これらはダブルアクションになります。この場合、アクションが一部しか採用されませんので、ご注意ください。
・片方のシナリオにだけLCを参加させ、もう片方のシナリオにLCを連れてくる行為、
 片方のみの参加者が、MCやLCを同時参加者と共に行動させ、もう片方に連れていく行為は禁止とさせていただきます。
・プレイヤーの持っている情報とキャラの持っている情報を混ぜないようにしてください。
 知るはずのない情報を元に行動している場合、没になる可能性もありますので、ご注意ください。
・ゴリラ側とシボラ側で出来る事を確認して下さい。
 例えば、アゲハに絡むようなアクションは、本来はゴリラサイドで行うのがベストなアクションですので、
 シボラサイドで行った場合、描写出来ません。

ここからはシナリオ内の設定についての捕捉です。よくお読みの上アクションをかけてください。

【メジャー教授について】
メジャー・ジョーンズ。47歳。男性。考古学などを専門とする大学教授です。
もっともその活動は、壇上での講義より現地調査をメインとしており、長期間大学を空けることもザラです。
危険というフレーズが大好きで、自ら危険な環境にどんどん身を置きます。
ただし戦闘能力はそこまで高くなく、武器も拳とムチくらいなため、ちょくちょく命を落としそうになります。
主にバタコ関連での出番となります。

【ヨサーク空賊団について】
元農家から成り上がった空賊です。以前のシナリオで船が大破したため、現在飛空船はありません。
船長のヨサークは男性にはフレンドリーですが、女性にはやや乱暴な振る舞いをする癖があります。
ヨサークと絡むアクションをかける場合、外見性別が女性だとひどい扱いを受ける可能性がありますのでご了承ください。

【珍獣について】
ジャングルにはたくさんの珍獣がいます。現時点でメジャー教授が知っているのは、次の3種です。
バタコ……バタフライとラッコの遺伝子が組み合わさった生物です。とても穏やかで、人畜無害です。
オラウンコ……オランウータンとインコの遺伝子が組み合わさった生物です。口が悪く、陰湿です。
ドクモ……読者モデルとクモの遺伝子が組み合わさった生物です。姿形は人間で、スタイル抜群です。
遺跡に辿り着くためには、これらの珍獣を手なずけるか倒すかする必要があります。
(ただし絡める珍獣は1PLにつき1種類です)
マスターページにイラストがありますので、アクションをかける際の参考にしていただければと思います。
なお、未確認生物や未開の地であることから、適者生存やトレジャーセンスなどのスキルはほぼ役に立たないようです。

【珍獣アクションについて】
今回、特別に「珍獣アクション」というものを設けさせていただきます。
端的に説明すると、「珍獣を皆様から募集し、面白そうなものから採用していく」というアクションです。
ただしこれには、何点かルールがあります。
・珍獣アクションは必ずLC欄を使用してください。アクション欄に記入するのは珍獣名や容姿、特徴などです。
・アクション欄に【珍獣アクション】と明記してください。【】も含めこのまま記入してください。
 この通りに明記されていない場合、申し訳ありませんがたとえどんな良い珍獣アクションでも没となります。
・珍獣アクションは、必ず採用されるとは限りません。反則じみたものや世界観を無視した設定はもちろん、
 基本的にまともな獣は没とお考えください。要するに「しょうもない」生物限定です。
 リアクションが盛り上がりそうなものを優先的に採用し、残りは没とさせていただきます。
・採用されればリアクション中に登場し、さらに、その中から数個は実際にアイテム化され、購買に並びます。
・珍獣アクションを記入するLC欄には、珍獣アクション以外のことは書かないでください(私信などは大丈夫です)
・珍獣アクションにアクション欄を使用したLCとは別のLCであれば、通常通りそのLCを参加させることも可能です。
・ただし、珍獣アクションを送った場合、MC、他LCは自分が考えた珍獣と絡むこととします。
・珍獣アクションが没になった時のため、MCのアクション欄には上の3つの珍獣と絡むアクションもご記入ください。
 (この場合に限り、ダブルアクションとはみなさないこととします。ただし当然文章量は相応に減ります)

今回はキャンペーンでジャンルも冒険となっていますが、全体的にコメディ要素を含んだテイストでいこうと思います。
皆様の予想外なアイディアを楽しみにしております。
なお、前回アイテム化されるとコメントで書いた秘宝が先日各学校の購買に並びました。
ヘーデタース、全自動みかんの皮剥き機、熱狂のヘッドセットの3点です。

▼サンプルアクション

・珍獣を手なずける

・アグリを助ける

・ヨサークをなだめる

・珍獣アクション

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年06月06日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月07日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月11日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年07月02日


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