百合園女学院

　こちらは【初心者向けシナリオ】となっております。
　始められて間もない方のご参加をお待ちしています！
　なお、追加参加になりましたらその限りではありませんので、皆様ふるってご参加下さい。


　今日の蒼空学園の中庭は、散歩にうってつけの麗らかな日和です。
「ふぁー、あったかいね〜」
「冬はどこに行ったんだ、冬は」
「あははっ。いいじゃない、いいお天気なんだから」
　冬季休業中もシャンバラに残った如月英一（きさらぎ・えいいち）は、そんなたわいもない会話を続けながらパートナーのシエラ・シェパードと学園内をぶらぶらしているようです。
「こう一日暇だとさ、もう新年だっていうのに、なんていうか……暇だよな」
「英一、それ意味わかんないよ」
「俺もだ」
　二人がベンチに腰掛けると、ちょうど向かいの掲示板に何やら新しい掲示が出されているところでした。
　全身をベンチに委ねてぽけーっと晴天を眺める英一とは対極的に、シエラは上半身をぴょこぴょこと跳ねさせて敏感に興味を示しています。
「アレ、何かな」
「何が」
「今張り出されたやつ」
「お前の留年掲示とか」
「あたしが留年だったら英一はもっと留年だね」
「確かに」
「見てくるねっ」
　そう言った時にはシエラはもう駆け出していました。
「……ほんとに留年だったらどうしよ」

「英一ーっ！　来て！　見て！」
「留年だったか？」
「全然違う！　３６０度違う！」
「それ一周してるからな」
「ダンスパーティーだって！」
　キラキラと目を輝かせるシエラに、英一は掲示へと目を向けます。
　そこにはおしゃれな文字でこう書かれていました。
「なになに、『謹賀新年ダンスパーティー』？」
「『新年を迎え、貴方とパートナーの絆を深めるダンスパーティーを催します。立食形式の食事もご用意していますので、ふるってご参加下さい。また、パーティーを盛り上げる運営メンバーも募集しています』！」
「絆を深めるダンスパーティー……ねぇ」

　皆さんがシャンバラの学生であるからにはパートナーがいるはずです。当然ながら皆さんは契約者。二人はどこかで出会う機会があって、そして契約に至るきっかけがありましたね。
　新たな年を迎えるのと同時にお互いの関係を深めるため、今一度、その当時を鮮明に思い出してみませんか？
　新しい発見があるかもしれないし、これからの冒険を共にするパートナーとの信頼関係はより良好なものにしておくべきです。

「そういえば、俺たちの出会いって……」
「う、うう〜……」
　詳細を読みながら英一がポツリと呟く傍で、シエラは赤面していました。
「何赤くなってんだ？」
「だ、だってあの時あたし……ほ、ほとんど裸だったじゃない……」
「あー、そういえば――」
「思い出さなくていいから！」

　さて、二人の話はさておき、貴方とパートナーとの出会いはどうだったのでしょう？
　素敵な出会いもあれば、ちょっぴり頬を赤らめるような話もあるかと思います。
　この大陸での冒険を始めるきっかけとなった思い出を胸に、パートナーと仲良く踊りましょう！

　初めまして。
　今回から新しくゲームマスターを担当させて頂くことになったとむです。よろしくお願いします。

　さて、今回のシナリオ「追憶のダンスパーティー」は【初心者向けシナリオ】です。
　新規で、またはまだ始めてから日の浅い方が、パートナーとの関係をはっきり認識させるため、そんな意図のあるシナリオでございます。
　というわけで初心者様優先ですが、追加参加になりましたらその制限なく参加して頂けます。

　アクションに関しては、二人の関係を考えれば出会いも定まってくるかと思います。

　現在、二人がラブラブならば運命的な出会いだったとか。はたまた偶然だったのか。成り行きなのか仕方なくなのか。
　どんな出会いにもドラマは潜んでいますので、契約した当時のことを思い出してみてください。
　こちらで、ドラマ性を付加させて頂きたいと思います。

　こういう形ですので、パーティー参加側はパートナーとの参加が原則的な条件となります。
　なおドレスアップが必要ですので、お好みの衣装があればご注文下さい。

　しかし運営側はその限りではありません。
　運営に回りたいという方は、盛り上げるための企画などを考えると動きやすいかと思います。
　参加している人たちのため、雰囲気を高めるイベントやサービスも大歓迎です。
　司会進行からピアノ演奏、裏方まで幅広くお待ちしております。
　ちなみに、運営メンバーには専用の制服が配られます。

　では、皆様のご参加と出会いのエピソードをお待ちしております。

・思い出を胸に踊る

・料理を囲み思い出を語らう

・運営として場を盛り上げる