空京

校長室

【十二星華SP】決戦! マ・メール・ロア!!

リアクション公開中!

【十二星華SP】決戦! マ・メール・ロア!!

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る

シナリオガイド

女王候補ミルザムと十二星華ティセラが雌雄を決する時迫る!!
シナリオ名:【十二星華SP】決戦! マ・メール・ロア!! / 担当マスター: 梅村象山

 ――蒼空学園校長室。
 ソファーに深く腰を下ろす御神楽 環菜(みかぐら・かんな)と、その対面にちょこんと座るミルザム・ツァンダ(みるざむ・つぁんだ)の姿がありました。
 二人が囲むテーブルの上には、かつてシャンバラ女王が使用していたと言われる五獣の女王器のうち、『朱雀鉞』・『青龍鱗』・『白虎牙』・『麒麟の鬣』が置かれています。白虎牙は女空賊フリューネ・ロスヴァイセ(ふりゅーね・ろすう゛ぁいせ)より、麒麟の鬣はジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)よりミルザムの許にもたらされました。
 また、これらを祀るシャンバラ女王を象った像の砕けた部位うち、頭部・腹部・右腕・下半身もミルザムの許にあります。

「よくこれだけ集めたものね。後『玄武甲』と、女王像の胸部と左腕を手に入れれば、あなたがシャンバラ女王に即位できるわよ」
「ご冗談を。私が女王候補止まりなのは、環菜様もご存知ではありませんか」
「そう? 過去にシャンバラ王国が滅んだように、シャンバラ女王だって十全ではないと思うわ。自分の血が通う星剣と十二星華を秘密裏に造ったように、女王のスペアとしての女王候補は必要だわ」

 環菜は、はっきりとミルザムのことをシャンバラ女王のスペアだと言い切りました。

「それに、あなたは女王候補として、『シャンバラ建国』がどういうものか、一つの道筋を見出したもの。それだけでも女王候補としての価値はあったと思うわ」
「ホント、笑えない冗談ね。その凡骨女王候補ならまだしも、そこまで言われるとあたし達にも嫌味にしか聞こえないんだけど」
「……ミルザムに関しては、あながち冗談ではないと思うわ。……ホイップが玄武甲を手に入れれば、……あの娘の性格なら事が済めばミルザムに渡すと思う」

 校長室には2人の他に珍客がいました。十二星華の獅子座(アルギエバ)のセイニィ・アルギエバ(せいにぃ・あるぎえば)と蠍座(シャウラ)のパッフェル・シャウラ(ぱっふぇる・しゃうら)です。
 用意周到な環菜からすれば、万一に備えてミルザムを女王候補として控えさせておきたいのでしょう。
 しかし、その発言は、シャンバラ女王の血を引くセイニィ達十二星華の嫌味にも聞こえたようです。

「事が済めば、か……」

 セイニィは寂しそうに自分の身体を抱き締めながらパッフェルの言葉を反すうしました。
 パッフェルが知るには、玄武甲は既に牡羊座(アルデバラン)のホイップが手に入れています。
 青龍鱗にあらゆる毒を浄化する能力が備わっているように、玄武甲にはあらゆる精神異常を正常にする能力があります。ホイップはその能力を使って天秤座(リーブラ)のティセラ・リーブラ(てぃせら・りーぶら)を正気に戻したいと考えているようです。

「女王になるべき御方が現れたのでしたら、私は喜んでお仕えいたします。それに五獣の女王器と女王像は元々女王のもの。ならば最後まで女王候補としてティセラから取り戻し、女王にお返しいたします」
マ・メール・ロアは、ティセラには過ぎた玩具よ。今、8学園が総掛かりで闇龍に当たっているけど、各学園の疲弊は避けられないわ。ティセラが女王になる野望を未だ抱き続けているとしたら、浮遊要塞で五獣の女王器を奪いに来ることも目に見えているわね」

 ミルザムは女王候補としての務めを果たそうと決意を固めていました。
 浮遊要塞マ・メール・ロアは、闇龍ほど脅威的な力はないものの、ステルス機能が備わっているようで通常のレーダーでは発見できず、しかも移動するので厄介な代物といえます。
 環菜もそうですが、各学園は浮遊要塞に手勢を避ける余裕はありません。

「ティセラでしたら闇龍に当たっている最中を狙ってくることも考えられます。ですから、私とフリューネさんで出鼻を挫きたいと思います」
「ルミナスヴァルキリーの出航準備は整っているわ。マ・メール・ロアの座標も、リフルの飛空艇から送ってきてもらっているわ」

 山羊座(カプリコーン)のリフル・シルヴェリア(りふる・しるう゛ぇりあ)が生徒達と発掘した飛空艇に、十二星華の現在地を示すレーダーが付いており、それによりティセラの居場所――マ・メール・ロア――が判明したのです。
 ミルザムは、リフルの飛空艇と、ミルザムに協力しているフリューネが所有する古代戦艦『ルミナスヴァルキリー』の2隻で、マ・メール・ロアに突撃を掛けるつもりです。

「ティセラに、あんな玩具は必要ないわ。マ・メール・ロアの破壊と女王像の破片の奪回、それがあなたの女王候補としての仕事だと思いなさい」
「承知いたしました」
「……私も行くわ。ティセラを取り戻すために」
「ふん、環菜の言うことを聞くのは癪だけど、あたしもティセラのために行くわ」
「マ・メール・ロアは現在タシガン空峡にいるわ。ここからならそう掛からないわよ」

 環菜、ミルザム、セイニィ、パッフェル、そしてフリューネ。それぞれの想いを胸に、蒼空学園より2隻の飛空艇が飛び立ちました。



 ――浮遊要塞マ・メール・ロア最深部。

「気分はどう、ティセラ?」
「すっきりいたしましたわ」

 ティセラは液体で満たされた透明な筒状のカプセルの中で眠りに付いていました。
 カプセルの中から出て一糸纏わぬ彼女の身体を、蛇遣い座(サビク)のシャムシエル・サビク(しゃむしえる・さびく)がタオルで拭いていきます。

「夢を見ておりましたの」
「へぇ、どんな夢かな?」
「昔のように十二星華みんなで集まって、お茶を飲んでおりましたわ。パッフェルの作ったクッキーで舌鼓を打ちながら他愛ないおしゃべりをして、セイニィがわたくしやパッフェルに楽しそうな笑顔を向けているのを、ザクロが少し離れたところで扇を扇ぎながら見ていて、アルディミアクジャレイラ赫夜が警備の在り方を真面目に議論している……そんな楽しい夢でしたわ」

 ティセラが見た夢は在りし日の十二星華の姿かも知れません。

「ザクロは残念だったね」
「ええ。わたくしはザクロのことを好いておりましたのに。あのように想われているとは……。もっと彼女に親身に接するべきでしたわ。ジャレイラもアルディミアクも連絡はございませんし、赫夜はよりにもよってミルザムに寝返るなんて……」
「ジャレイラもアルディミアクもツァンダ攻めには使えないか。何なら、ジャレイラとか新しく造ろうか?」
「遠慮しておきますわ。たとえ姿形は十二星華でも、本人ではございませんもの」
「確かにそうだね。そもそも新しく造っても、星剣の能力は再現できないし、性格がまったく別物になっちゃうなら意味ないしね。そうそう、2つ良い事があったよ。1つ目は、はいこれ」

 シャムシエルはティセラに服を着せていき、最後にケープを羽織らせました。

「これは?」
エメネアがゴアドー島の地下の施設で作った、キミ用の装備だよ。ほら、ビックディッパーだけだと近接戦闘しか出来ないでしょ。このケープからは光線が発射されるから、遠距離攻撃も可能になるよ」
「それは頼もしいですわ」
「2つ目は、ジィグラ研究所から大量のキメラが届いたよ。今、エメネアに世話をさせてる。海賊達はアテにならないけど、これだけの数のキメラとマ・メール・ロアがあれば、ツァンダを落とすのは簡単だよ」

 ティセラの許には五獣の女王器はなく、女王像の破片も胸部と左腕しかありません。
 しかも、セイニィとパッフェルの離反に乙女座(ヴァルゴ)のザクロと蟹座(セルバトイラ)の赫夜が加わり、黒羊郷に行った牡羊座(シェルタン)ジャレイラと、海賊との繋ぎ役の双子座(ミトゥナ)のアルディミアクもマ・メール・ロアに戻ってこられません。
 そこでティセラとシャムシエルはマ・メール・ロアでツァンダを陥落させて五獣の女王器と女王像を奪取し、本物のシャンバラ女王が決まる前に、ティセラが女王に就いてしまうという強硬手段に打って出ようとしていました。

「キミが女王になれば、セイニィもパッフェルもきっとキミの許に戻ってくるよ。それにキミの目的は強いシャンバラ王国を復興させることなんだから、女王が自分の力を誇示しないで強いシャンバラとは言えないよね」
「その通りですわ。エリュシオンとの良好な関係を築くためにも、わたくしが強いシャンバラ王国を作らなくては!」
「その意気その意気。ボクは友達だからね。キミがシャンバラ女王になりたいなら喜んで手を貸すよ」
「ありがとうございます。全ての準備が整いましたら、マ・メール・ロアをツァンダへ。総攻撃を仕掛けますわ」


 斯くして女王候補ミルザムとティセラの、半年に及ぶ女王候補を巡る戦いに終止符が打たれようとしていました。



 ――タシガン空峡
 そして、決戦の舞台となるタシガン空峡では、楽しい空を取り戻し自由に飛び回っているはずのキャプテン・ヨサーク(きゃぷてん・よさーく)が、不機嫌そうな顔でマ・メール・ロアを遠目から眺めていました。

「せっかくあの凶暴な女どもがいなくなったと思ったら、今度は何の騒ぎだこれは、あぁ? あの雲海に隠れていやがったキノコも、十二星華とかいう一味の乗りもんか? これ以上あいつらに空を荒らされたらたまんねえぞこらあ!」

 憤ったヨサークは、後先も考えず要塞に向けて船を飛ばし始めました。

担当マスターより

▼担当マスター

梅村象山

▼マスターコメント

 本シナリオはペリフェラルエピソード【十二の星の華】のシナリオそれぞれの結果の集大成であり、最後を飾るシナリオガイドです。

 以下のように担当を分けてマスタリングさせていただきます。
 アクションの目的欄に、【1】や【3】などの行動に応じた番号を、下記から選んで記入してください。
 無記入や番号違いの場合は判定で不利になりますのでご注意ください。
 また、複数の番号をまたいだ行動はご遠慮頂きますようお願いいたします。

【1】飛弥新:フリューネ、リフルによるマ・メール・ロアへの突撃。
 フリューネ、リフル、パッフェル

【2】萩栄一:マ・メール・ロア内攻防戦。
 キャプテン・ヨサーク、エメネア

【3】梅村象山:マ・メール・ロア内決戦。
 ミルザム、ティセラ、セイニィ、シャムシエル、ホイップ(+薬屋のおやじ)

 【1】はフリューネのルミナスヴァルキリーとリフルの飛空艇で、ミルザム達をマ・メール・ロア内まで送り届けるパートです。
 マ・メール・ロアには対艦・対空装備の他に光条砲も搭載されており、飛行型キメラを放って迎撃してくることが予想されます。
 ルミナスヴァルキリーの武装はラムアタックしかありません。その分、装甲が強化されており、盾艦としても使えます。
 リフルの飛空艇には主砲一門と対艦ビーム砲台が複数搭載されていますが、装甲はルミナスヴァルキリーに比べると弱いです。
 皆さんはどちらかに搭乗し、飛行型キメラを倒しながらマ・メール・ロアへ取りついてください。
 なお、艦載機もありませんので、小型飛空艇や空飛ぶ箒といった飛行能力のある乗り物をお持ちでない場合は、パッフェルと一緒に甲板で飛行型キメラを迎え撃つか、リフルの飛空艇の場合は砲撃手になることもできます。

 【2】はマ・メール・ロア内での戦いになります。
 マ・メール・ロアはいくつかの階層に分かれており、それぞれキメラが配置されています。
 代表的なキメラは以下の通りです。

 第一階層:ライオリン
 ライオンの頭と尻尾に、キリンの体を持ちます。炎を吐きますが首が長いのでさほど使い勝手はよくないらしく、あまり怖くはありません。
 第二階層:チンパンコ
 チンパンジーの体にインコの顔を持ちます。とてもよく喋り、心理的な攻撃をちくちくしてきます。略して呼ばれると機嫌が悪くなります。
 第三階層:ネコクイーン
 猫の遺伝子からつくった甘い声と、レースクイーンの遺伝子からつくった抜群のプロポーションを持ちます。外見は普通の女性で、誘惑が得意です。

 各階層を突破するには、「ここは俺らに任せて先に行け」的なノリのアクションだといいでしょう。
 なお、第三階層にはキメラを指揮するエメネアもいます。
 シナリオガイドにあります通り、キャプテン・ヨサークも参戦する予定です。

 【3】はマ・メール・ロア最深部での、ミルザムとティセラとの五獣の女王器と女王像を賭けた決戦になります。
 ティセラはシャムシエルによって武装を強化されており、距離を問わず戦闘が可能になっています。
 なお、ホイップが人知れずこっそり参戦しており、玄武甲でティセラを正気に戻そうと機会を窺っています。
 また、ティセララブの薬屋のおやじシャガ・コチョウもティセラ側で参加するようですが、彼自身は戦力外と見なしても問題ないでしょう。

 ティセラ側に付いたPCも、基本的には番号を選んで、その場でミルザム達を迎撃してください。
 【1】に関しては騎乗可能な飛行型キメラが、【2】に関してはキメラ数匹の指揮権が与えられます。
 それぞれ、乗りたいキメラや指揮したいキメラをデザインしてください。ただし、強力なキメラをデザインしてもアクション判定で有利になることはありませんのでご注意ください。

 それと、同日に連動キャラクタークエスト『捜索マ・メール・ロア』が公開されます。
 こちらに参加されて得られた称号をアクション投稿時に表示されている方は、アクションを判定の際に「マ・メール・ロア内を一度捜索している」と見なされ、捜索していない人より若干アドバンテージを得られます。

 ご参加の方全員にアイテムプレゼントもございます。
 奮ってご参加ください。

▼サンプルアクション

・【1】マ・メール・ロアへ突撃する

・【2】キメラと戦う

・【3】ティセラと戦う

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年06月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年07月13日


イラストを設定する 設定イラストを編集/解除する

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る