百合園女学院

　ドドォォーーーーン！☆
　西の夜空に大きな花火があがっています！！
　パラミタも夏を迎え、ツァンダでお祭りが開催されることとなりました。日本人の多いツァンダでは、日本古来の屋台や盆踊りなどを楽しむ風潮があり、もちろん、お祭り大好きな蒼空学園の学生もたくさん集まるみたいです。しかも、このお祭りには【蒼空学園理事長兼校長兼生徒会長】御神楽　環菜（みかぐら・かんな）と高根沢　理子（たかねざわ・りこ）もやってくるのです。
「うーん、これはお祭りを盛り上げなければ、お父様に申し訳が立たないわ！」
　シャンテ銀座にある創業八十年のクレープ屋の仕切るのは神崎家の三代目となる娘の神崎エリーザ。店の繁栄に身を焦がす彼女はお祭りを盛り上げるために、あるクーポン券を配り始めました。
「はーい、お二人様で参加すると、なんとわたあめや金魚すくいが１回無料になるクーポン券です！　どうぞ、お友達などをお誘い合わせのうえ、いらしてください！」
　自分の学校でもある蒼学や町の中で、エリーザはチケットをいっぱい配ります。

　しかし、その様子を意地悪そうに見ていた、エリーザのパートナーである剣の花嫁マシュー・ファウザーはこんな看板を立てました。
【一緒にお祭りに行く相手もいない、かわいそうな人たちの会】
「……マシュー、これは……いくら何でもひどくない？」
　いつも元気なエリーザは怪訝な顔をして、マシューに尋ねます。すると、マシューは笑顔で言い返したのです。
「別にいいじゃないですか。この会に入会すれば、お相手が見つかるんですよ。ちなみに僕はこの会の会長なので、貴女とはいきませんからね☆」
「ええぇぇぇっ！？」
「パートナーがいつも一緒に来てくれると思ったら大間違いです。花嫁は時には鬼嫁になるんですからね☆」
「そ、そんな……」
「アデュー☆！　僕の大事なパートナー☆！！　では、良いお祭りを☆！！」
　不倫は文化のようなパートナーの言葉に、エリーザの目玉が飛び出し、足はガクガク、思わず失禁しそうになってしまいました。

　ドドォォーーーーン！☆
「おぉ……？」
　一方、たまたまツァンダに来た薔薇の学舎の学生、シャルル・フランセーズは、辺りを見て、感動しました。辺りから漂う甘辛い匂い、奇妙な着物で踊る盆ダンスは薔薇の学舎ではありえない光景だったのです。
「こ、これはまさにコモンピープル（庶民）の商店街！　しかも、こんな所でカーニバル（祭り）が行われるとは！？　これは皆を誘わなければ！！！」
　シャルルは落ち込みながらクーポン券を配るエリーザから『２人組割引券』をたくさんもらい、薔薇の学舎に戻って行ったのです。

　さて、灼熱が予想されるツァンダのお祭りには、どのような花が咲くのでしょうか？

　蒼空学園＋薔薇の学舎のシナリオです。
　今回はテロとかはまったく起きないはずなので、お祭りをお気軽にお楽しみください。

　割引券は、恋人でも友達でも好きに使えます。
　お相手の名前を書くか、共通のグループ名とか付けて頂けるとありがたいです。
　誘う相手のいない方は、これを機会に交流して頂けるとうれしいです。

　また、かわいそうな人の会に参加する方は、好みのタイプとか書いて頂けると、勝手に一緒にお祭りを回ったりもします。
　エリーザもここに来ますし、環菜や理子と一緒にお祭りを回ることもできます。
　希望のNPCをお書き添えください。

　では、恋愛シナリオを存分に楽しんでくださいね！

・割引券をもらって●●を誘う！

・かわいそうな人の会に参加だ！

・お手伝いをする

・普通に屋台を回る

・ＮＰＣとお祭りを回る