百合園女学院

「房姫〜４月じゃ、桜でありんす！」
「いかがいたしましたか、騒々しいですね」

　春爛漫、うららかなる昼下がり。
　ハイナ・ウィルソン（はいな・うぃるそん）が、校長室へと走りこんできました。
　食後のお茶をいただきながら、葦原房姫（あしはらの・ふさひめ）は応えます。
　表情を崩さないパートナーに、総奉行はちょっとご不満？

「桜を見ておらぬのか、学校を囲む満開の桜を！？」
「はぁ……今朝、眼にいたしましたが？」
「なら話が早いでありんす、花見をするぞえ！」

　葦原明倫館には、学校の敷地を囲むように数十本の桜が植えられております。
　また隠密科の中庭にも、小ぶりな桜の樹が１本。
　お分かりでしょうが……敷地を桜で埋め尽くしたのは、ハイナの趣味です。

「ところで、具体的にはどのような計画で？」
「ん、今回はちゃんとプランも考えておる……ほれ！」

　見学会にて、房姫が詳細を訊ねてくることを学んだハイナ。
　１枚の紙を差し出し、隣へ座り込みました。

「ふむ……まぁ大丈夫でしょう、よくお１人で考えましたね」

　紙からハイナへと視線を移し、房姫は口元を緩めます。
　時系列に１日の流れが細かく記されている計画書は、なかなかのできばえで。

「じゃろう、これなら他校生もたくさん来てくれるじゃろう？
　午前中は調理、各学科棟にある家庭科室を貸し出すえ。
　そしてできた料理やお菓子を持って、正午から夕方にかけて桜を楽しむのじゃ。
　あとこの日は授業もすべて休みにして、学校体験も受け付けるかのう」

　我ながら素晴らしい計画でありんす〜と、ハイナは今回も嬉しそうに鼻歌を奏でます。

「しかし……これだけの規模で開催する企画、道具や材料は揃えておいでなのでしょうね？」
「……これから、揃えるでありんす……」
「えぇ、間に合うようによろしくお願いいたしますね」

　ハイナの反応に、房姫はにっこりと笑いました。

「前回の企画のように、いろいろな人が参加してくれるとよいのう」
「この出逢いもまた、のちの戦いに……シャンバラの復興に繋がっていくのでしょう」

　はてさて。
　ハイナの提案により、葦原明倫館にてお花見が開催されることとなりました。
　校庭や中庭にはござを敷き、大人数でわいわいと。
　陽射しを避けたい方や静かに楽しみたい方は、教室からも桜を愛でることができます。
　ちなみに花見よりも葦原明倫館に興味のある方へは、午後からに限って学校の見学も可能なようです。
　素晴らしき和風な春の１日を、葦原明倫間にてお過ごしください。

このシナリオには、学校を問わずどなたでも参加が可能です。
目的は『桜と料理を満喫』もしくは『葦原明倫館の見学』です。

当日の天候は晴れ。
開始は太陽も充分に昇った頃、終了は日没前です。

皆様には、『調理』『花見』『見学』のなかから行動を１つ選択していただきます。
ＭＣとＬＣの希望は、同じものでも異なるものでも構いません。
それぞれにおいてどのように立ち回るかは、皆様の自由です。
キャラクターらしさの出る行動をお取りください。
料理やお菓子、飲料その他材料など持参をしたい方は、アクションにてお知らせください。

＊必須項目＊
『調理』の場合：つくりたい料理・お菓子名、家庭科室を使いたい学科。
『花見』の場合：花見をする場所。
『見学』の場合：見学したい学科名もしくは共同施設名。

それでは、皆様のご参加とアクション、お待ちしております。

・いろいろな味のおにぎりをつくる。

・午前中につくったお弁当を広げて、花見を楽しみたい。

・士道科の授業を見学して、武士道を学ぶ。