百合園女学院

　――シャンバラ教導団ブリーフィングルーム。

「レオン・ダンドリオン、入ります！」

　シャンバラ教導団の新入生レオン・ダンドリオンがノックをしてブリーフィングルームに入ると、先輩の李　梅琳（り・めいりん）が待っていました。

「レオン・ダンドリオン、あなたに任務を与えます。ヒラニプラの奥地で新たに発見された温泉の安全を確保し、湯治場として使用できるようにしてきなさい」
「温泉？　湯治場、ですか？」
「つい先日だけど、ヒラニプラの奥地に新しい温泉が湧いているのをエレーネ達偵察部隊が発見したの。団長は湯治を好まれるし、私も温泉は好きよ。それに湯治場はいくらあっても困ることはないわ」
（「エリュシオンとの戦いが近いってことか……」）

　ヒラニプラは高山でアトラスの傷跡に近いことから、温泉が湧くことがあります。
　シャンバラ教導団は自校の湯治場を持っており、保養施設として生徒達や他校に解放しています。
　レオンは「湯治場はいくらあっても困ることはない」という梅琳の言葉が、エリュシオンと一戦を交える日が近いことを暗示しているのではないかと捉えました。

「レオン・ダンドリオン、この任謹んでお受けいたします！」
「よろしく頼むわ。エレーネの報告では、近くにバグベアの集団が居たそうだから、必要に応じて排除しなさい」
「（バグベア……熊の身体で猪の頭のオーガだったな）了解です」
「なので、同行者は学校を問いません。あなたが必要と思われる人材を募集し、同行することを認めます。そうね、せっかくだから温泉の安全を確保した後、入ってくるだけではなく、同行者から保養施設のアイディアを聞くのもいいかも知れないわね」
「（確かに、俺だけだとパッと思いつくのはレストランくらいだしな）それでは早速同行者を募りたいと思います」
「それと、良ければエレーネを連れて行ってあげて。機晶姫も温泉に入ると調子が良くなるみたいだから」


　数時間後、レオン・ダンドリオンの名前で、教導団を始め、各学校の掲示板に「シャンバラ教導団の湯治場を造る人員募集」の依頼書が貼り出されました。
　そしてその頃、レオンは知り合いに電話を掛けまくり、人手を集めていました。

　初めまして、またはこんにちは、　はまもさき　です。

　最近、めっきり寒くなってきましたよね。
　秋めいてきました。
　つまり、これから温泉のシーズンが到来するわけです。

　温泉のシーズンに先駆けて、シャンバラ教導団で新しい湯治場を造ろう！　というのが今回の依頼です。
　新入生レオンが各学校に連絡を入れて依頼を出しましたので、学校に関係なく気軽に参加できます。
　また、ヒラニプラの奥地には温泉があるそうですから、そこに入りに来ていてばったり出会った、なんて参加の仕方もＯＫです。

　新しく発見された温泉ですが、大きさは100人位がゆうに入れる露天風呂です。
　手付かずの天然自然ですので、屋根や脱衣所もなければ、男湯と女湯の区切りも（今のところは）ありません。
　本当に一から造ることになります。

　後、忘れてはいけないのが、バグベアの集団です。
　熊の身体に猪の頭を持つオーガで、金棒やロングボウ、チェインメイルなどで武装しており、中堅レベルのコントラクターでも苦戦するかも知れません。
　数は10匹〜いるようです。
　バグベアの排除や温泉に入ってこないよう防護柵を作るといった作業も必要になります。

　温泉には入れるようにしたり、バグベアを倒して一段落したら、温泉でゆっくりして下さい。
　この温泉はゆくゆくは湯治場として教導団の保養施設になります。その際、どんな施設にしたり、設備が欲しいか（レストラン、レストハウス、カラオケボックス、ジャグジー等々）、同行するレオンやエレーネに要望を伝えるといいでしょう。
　資金は教導団持ちですから、ある程度大きな施設にすることも出来ます。
　ただし、施設を大きくしようとすると、その分完成が遅れますので、バランスが大切ですよ。

　それと、レオンとエレーネ以外のNPCは同行しませんので呼べません。ご注意ください。

・温泉に入れるよう設備を整える

・バグベアと戦う

・温泉でまったりしっぽり