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【神劇の旋律】其の音色、変ハ長調

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【神劇の旋律】其の音色、変ハ長調

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シナリオガイド

凛として弾きたれ 竪琴が調べ
シナリオ名:【神劇の旋律】其の音色、変ハ長調 / 担当マスター: 藤乃 葉名

 ――ファウスト・ストラトス

 シャンバラに住むクラシックファンで、彼の名前を知る者は少なくありません。
 “ベートーヴェンの再来”と謳われた演奏家にして作曲家でした。
 30代半ばを過ぎてからクラシック界に彗星の如く現れた彼は、作曲と指揮で次々と人気を得ていったといいます。
 彼の作曲した曲の素晴らしさは、“神のために作られた旋律”と謳われ、いつの頃からか『神劇の旋律』と呼ばれるようになり、瞬く間にクラシックファンを魅了していきました。
 しかし、突然の事故により、『神劇の旋律』は10年という短い間に幕を下ろしてしまいました。

 彼が率いていたストラトス楽団は解散し、彼が演奏の時に必ず使用していた楽器と楽譜は楽団員に引き取られたり、好事家に買われたりするなどしてシャンバラ各地へと散っていきました。






 辺りがすっかりと群青に彩られる中。
周囲の暗色を余所に煌々と光を灯しているカフェ・ディオニウスの中で、彼の三姉妹が真剣な顔を突き合わせています。

「漸く見つかった様ですわね、ストラトス・ハープ……それで? 今度はどこにありますの?」

 長女、トレーネ・ディオニウス(とれーね・でぃおにうす)がグラスを拭きながら、カウンターの向かいに座る次女、シェリエ・ディオニウス(しぇりえ・でぃおにうす)と三女のパフューム・ディオニウス(ぱふゅーむ・でぃおにうす)に尋ねました。

「それがねぇ……意外な場所だったのよ」

 困った様子を浮かべてそう答えるシェリエに、トレーネとパフュームは首を傾げます。

「ほら、愛好家とか音楽家とか、そう言う立場や関係の人を絞ってたでしょ? まあ当然、多方面にも視野は向けてた訳だけどさ」
「そうですわね」
「シェリエ姉、何が言いたいのさ?」
「いや、それじゃあ今まで見つからなかったのも、無理ないかなぁって」

 どうにも煮え切らない様子のシェリエの言葉に、二人はただただ言葉を待ちました。

「ストラトス・ハープがあるかも、って言う場所ね。ごくごく平凡な学生さんのお家なんですって」
「学生さんの、お家……?」
「変なのぉー! って言うか無理じゃない!? それ絶対ガセネタだって!」
「何でそう思うの?」
「だってさー、学生が買える様な値段じゃないんだよ!? まさか誰かから貰ったり、拾ったりしない限りは買うなんて事絶対に無理ー!」
「確かにそうですわね。ストラトス・チェロの時の事もありますし、或いは誰かが――」
「でも、あげるかしら? ワタシだったら売っちゃうけどなぁ。そういう呪いのアイテム、みたいなものはさ」
「シェリエ姉……売らないでよ」
「ち、違うわよ! 別にそう言う意味で言ったわけじゃ……!」
「とーにーかーく」

 話が脇道に逸れると思ったのでしょう。トレーネが区切りを入れる為、磨いていたグラスを食器棚にしまうと手を叩きながら言いました。

「真偽の程は、その学生さんのお宅に行ってから。嘘であるならダイエットくらいに思っておけばいいのですわ」
「……骨の折れるダイエットね」
「もし本当ならめっけもんだもんね!」
「そう言う事、ですわ」

 にこやかな笑みを浮かべるトレーネは、さっと手を拭いてからエプロンを外しました。

「決行は明日の夜」
「そうね。ワタシは今晩にでも下見に行ってくるわ」
「よーし! んじゃああたしは寝る! お休み!」

 元気にそう言い放ったパフュームは、二人を残してその場を去って行きます。見送る二人は若干ですが苦笑を浮かべて彼女を見送るのでした。

「そういう事だから、トレース姉さん、行ってくるわね」
「ええ、いってらっしゃい。お気をつけて」

 今度は穏やかな笑顔でシェリエを見送ったトレースは、立ち上がると音楽を流し始めました。

「明日の夜にお会いしましょう――、ストラトス・ハープ」 





担当マスターより

▼担当マスター

藤乃 葉名

▼マスターコメント

 お世話になっております。藤乃です。初めましての方は初めまして、初めましてではない方、お久しぶりです。

今回は【神劇の旋律】のお話と言う事で、ディオニウス三姉妹のお話ですね。無論、ニヤニヤの彼、ご機嫌な彼女たちも出てきます。
比較的バトルの色をメインにはやっていきますが、流石に本筋がただ殴り合えば解決するお話ではないので、少し落とします。


 今回の大まかな流れとしては、『ラナロック・ランドロックの家に置いてあるストラトス・ハープを奪う三姉妹』と言う流れになります。
その為、参加者様は大まかに分ければ三姉妹に協力するか、もしくは妨害する為にウォウル・クラウンとラナロックに協力するか、独自でハープを手に入れるか、の三通りがメインになると
思います。以下、大体の指針としますので、ご参考になれれば幸いです。また、挙げている選択肢だけ、という事はありませんので、極端すぎない限りは頑張って素敵なアクションを活かして行きたいと思っています。

【指針として】
 三姉妹に協力する。
  ●ラナロック邸にてハープを奪いに行く。【パフューム】
バトルの中核を担う方たちです。但し、結構大々的な動きになってしまうので、バトルになります。と言う事は、ハープを見つける事がきわめて困難です。
ハープの場所を知る為には、この選択肢だけでは可能性が薄くなります。

  ●情報を活用し、いち早くハープの在りかを伝える。【シェリエ】
バトルをする選択肢の方、そして三姉妹と、ハープを探す人たちの架け橋になる人たちです。彼等がいて初めて、三姉妹たちをハープに導く事が出来ます。
なお、ハープが見つかり次第、シェリエはハープの元へと向かいます。

  ●三姉妹とは別に動き、ハープを探す。【トレーネ】
なるべく戦闘を避け、ハープ探索に専念します。現状報告と敵拠点視察(ラナロック邸の構造の把握)を担当し、ハープを奪いに行く皆さんへとその情報を伝えます。
ハープに最も近い選択肢ですが、その分罠や敵が出現しやすくなります。戦闘は最小限にして早く見つける為に、どう戦闘を回避するかが重要なポジションです。

 ウォウルたちの協力をする
  ●事情を理解したうえで、三姉妹の妨害を企む。
ウォウルとラナロックたちとは別行動なのですが、三姉妹を妨害します。何故妨害したいのか、と言う意味がなくとも妨害出来ますが、ウォウル、ラナロックたちに見つかると敵と認識されて攻撃される危険性があります。

  ●ウォウルと共に三姉妹を迎え撃つ(戦闘少なめ、会話多め)
ウォウルと共に三姉妹を迎え撃ちます。戦闘よりも心理的な物、主に言葉の戦争です。面倒な場合は武力行使に移行しても構いませんが、ウォウルは攻撃をしない様です。

  ●ラナロックと共に三姉妹を迎え撃つ(会話少な目、戦闘多め)
ラナロックと共に三姉妹を迎え撃ちます。言葉のやりとり云々ではなく、真っ向からの殴り合いです。此処で理論を述べても、多分銃声と剣撃の音でかき消される危険性大です。

 その他
  ●三姉妹を捕まえる
「盗みに入ってる段階で犯罪だから、とりあえず検挙してみる」というニュアンスの選択です。事情を説明すれば、上手くすればウォウル、ラナロックたちも協力してくれるかもしれません。が、どちらを説得するかによって味方にする成功度は変動します。


なお、ドゥング・ヴァン・レーベリヒはラナロックと共に行動しています。が、彼等は仲があまり良くないので、連携を崩すには彼を上手く使えば、ラナロックとドゥングが仲間割れを起こす可能性が高いです。その点も考えてアクションをしてみると、目的達成の近道になるかもしれません。また、彼は比較的今回の事に渋々協力している色があるので、
彼が単独でいるところに説得を試みれば、彼が寝返る可能性があります。



 先に述べましたが、上記以外のアクションも大歓迎です。


【場的な補足】

 ラナロック邸は広いです。構造としては地下、一階、二階、三階、四階があります。この中の何処かにハープがあり、守られていますが、彼等はこの出来事を『遊び』と認識しています。その為、そこまで手の込んだ隠し場所には隠していないでしょう。
ハープを探索する、をお選びの方は、大凡の見当をつけてアクションいただければ、目的までの距離を一気に縮める事が出来ます。


【補足】

 リアクションは、当シナリオガイドの翌日、夜からとなります。シェリエの単独偵察はリアクションには含まれませんので、ご了承ください。


皆様のご参加、心よりお待ちしております。


▼サンプルアクション

・風の噂で、そのハープがかなり高値で売れると聞いたから。

・真剣にハープを手に入れようとしている彼女たちに心を打たれたから

・動くのが正直めんどい

・探索大好き! てかすんげーすき! 寧ろラブってくらい

・ウォウルに頼まれたからしょうがなく

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2012年04月26日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年04月27日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年05月01日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年05月21日


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