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森の支配者、巨大食虫植物

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森の支配者、巨大食虫植物

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シナリオガイド

イルミンスールの危機!? 暴走する植物を止めろ!
シナリオ名:森の支配者、巨大食虫植物 / 担当マスター: RED

 
「よし、できたっ!」

 イルミンスールの森の一角にて。
 アルコールランプとフラスコらしき物を手に歓声を上げる、イルミンスール魔法学校の生徒がいました。

 森の中には他にも生徒達の姿が。

「えっと、この薬草は……っと」
 アゾート・ワルプルギス(あぞーと・わるぷるぎす)もその中に混じり、薬草集めをしています。

 彼女達は魔法薬の実験に使う薬草を手に入れるため、森を探索していたのでした。

「ふっふっふ。これであいつらをギャフンと言わせてやる!」

 先程歓声を上げた生徒の手には、緑色の薬で満たされたフラスコが。

 この生徒、お世辞にも成績が良いとは言えない、所謂「落ちこぼれ生徒」でした。
 筆記試験の成績は最悪、魔法薬の実験では薬を爆発させるという、クラスでも話題の問題児です。

 それにより彼はクラスの仲間から散々見下されていました。

 それに納得いかない彼はこの材料集めの時間を利用し、クラスメイトを見返す為にこっそり魔法薬を作っていたのでした。
 傍らには、魔導書らしき本もあります。
 開かれたページには、「植物の成長を早める薬」と書いてありました。

「ふん、何が作るのが難しい薬、だよ。簡単じゃないか! やっぱり僕は天才だな!」

 魔導書には、完成品は濁った茶色の液体、と書いてあります。
 しかし、彼の持っているフラスコには、淡い緑色の液体が……。

「さーて、早くこれを見せびらかしに行くか〜」
 それに気付いていないのか、他のクラスメイトを探しに行きます。
 すると。

「わっ!」
 
 上機嫌だった彼は足元に伸びる木の根っこに気付かず、盛大に転んでしまいます。
 その手から、放物線を描いて緑色の液体の入ったフラスコが飛んでいきました。
 そして……。



 飛散した液体が、偶然そこに生えていた食虫植物へと降り注ぎました。



 液体を浴びた食虫植物は、ぐんぐん成長していきます。
 葉を増やし花を咲かせ、数センチ数十センチ数メートルと伸びていき……。

「ななななな……!?」
 
 驚愕する落ちこぼれ生徒の目の前で、食虫植物は木と呼べる程の大きさまで成長しました。
 そしてその蔓の先にはずらりと牙の並ぶ巨大な花が。

「ひいいいいっ!!」
 危険を感じた生徒はすぐさま逃げ出しました。

 

 それから暫くして。
 
 イルミンスールの森の一部が、異常な成長を遂げた植物達により危険地帯に。
 森から逃げ出した生徒の話では、巨大化した植物がモンスターと化して襲ってきたとの事です。

 また、森の奥で巨大な食虫植物の様なモンスターが他の木々を次々と魔物にしているのを見かけたという話も。

 偶然森の近くに居た契約者達はこの非常事態に気付き、すぐに異変解決へと乗り出したのでした。 




 一方その頃。

 当の落ちこぼれ生徒は、未だに森の中を彷徨っていました。
 森は既にジャングルと化していて、どちらに向かえば外に出られるのかも分かりません。
 遠くでは彼と同じように逃げ遅れた生徒の悲鳴も聞こえます。

「くそっ、これでも喰らえっ!」
 彼は自分を追ってくる植物の枝へと火球を放ちます。
 火球は見事命中し、迫り来る植物の枝を燃やし、そして燃え広がっていきます。

「……げ」
 みるみるうちに炎は枝から幹へ、そして他の木々へと広がります。
 そしてこの生徒、氷や水の魔法なんて覚えていませんでした。

「に、逃げろぉっ!」
 彼は再びその場から逃げ出しました。




担当マスターより

▼担当マスター

RED

▼マスターコメント

こんにちは、REDです。
この度は「森の支配者、巨大食虫植物」のシナリオガイドをご覧頂き、ありがとうございます。

■PC達の状態について
 PC達はたまたま森の近くにおり、森の異常事態に気付いてそのまま異変解決に向かいます。
 そのため、前もって準備をする、という事ができません。
 よって今回のシナリオでは「武装・スキルは装備している1〜4まで使用可能」とします。

 ですが、一旦森から離れ準備をしてくる、というアクションは可能です。
 ただしその場合は森に入るのは大分時間が経ってからとなりますので、
 何かしらデメリットを引き起こす可能性があります。


■森の内部について
・枝や葉が日光を遮っていて内部は薄暗く、またせり出した木の根により足場も悪くなっています。
 木々が巨大化したため、間隔は広く人が余裕で通れる場所が多いですが、一部木が密集している場所では間隔が狭く、人一人通るのがやっとという所もあります。

・全ての植物がモンスターと化している訳ではありませんが、モンスターとなった植物達は人喰いと化し、近づいた者へ襲い掛かります。

 植物モンスターは、枝や蔦、根を使った攻撃以外に、花粉による状態異常攻撃も使います。
 また、消化液を使い、捕らえた獲物を捕食することもあるようです。

 植物なので炎が弱点ですが、炎を使う場合消火手段を準備しておかないと燃え広がる可能性があります。
 そして既に森の一角からは火の手が上がっています。このまま放置してしまえば、やがて大火事になってしまうかもしれません。

・植物モンスター以外にも、もともとこの森に住んでいる野生の動物も存在します。

・また、アゾートと一部の生徒が未だに森から出ていません。植物モンスターに襲われる危険性もありますし、火事が起きた場合巻き込まれて消火活動を行っている可能性もあります。



▼サンプルアクション

・生徒達の救出

・森の消火活動

・巨大食虫植物退治

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年10月08日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年10月09日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年10月13日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年10月24日


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