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森の奥の実験

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シナリオガイド

森の奥で行われている生物実験! 被害が大きくなる前に!
シナリオ名:森の奥の実験 / 担当マスター: 樹雨 真

 ジャタの森に生物と共存している村があります。
 一時期は、村と生物の関係は破綻するかに見えました。
 契約者達のお陰で村と生物は昔の……昔以上の共存関係を築いています。

「お久しぶりです。ダーさん、フォグホーンさん」 
 騒動があった時、村長の護衛と森の取材を行っていた卜部 泪(うらべ・るい)が村に訪れています。
「おう」
「久しぶりだな」
 地祇のダーと獣人のフォグホーンがそれぞれ挨拶をしました。

「今、ハルト様が呼んでるんだ、一緒に来るか?」
「ええ、ハルトさんにも会いたいですし、一緒に行きます」
 ここ、三ヶ月の話をしていた三人は、ダーの提案で森の奥にいるドラゴン……ハルトの元に行く事になりました。

「ハルト様!」
「よく戻った、ダーそれに獣人と人間」
 ダーがハルトの元に駆け寄り、ハルトは前回来た時と全く同じ姿でいました。
「ハルト様、何用で俺達を呼んだんですか?」
「おお、そうだったな。この森の奥でな、一年前ぐらいからか魔術的な何かでキメラを作っていたものがおってな」
 フォグホーンの質問にハルトが話し始めます。
「儂は森に干渉しないと決めておったのでな、無視していたんだが、最近になって、三日周期で人間が森の奥へ行って帰って来ない」
「キメラ……ですか」
 ハルトの話した内容で、ある部分に泪が反応を示します。
「そうだ、普段は普通のものと変わらんのだが、突然変化したりするのもおる。被害も少ないし、村にも関係ないと話さなかったんだが、人間が消えるとなれば、人間とは無関係ではなかろう。伝えてやろうと思ってな」
 ハルトは人が通っていた道を三人に伝え、三人はその道へと向かいます。

「あそこに人がいますね」
 ハルトが示した場所に向かっている途中、フラフラと歩く人影を目撃し、三人は近づきます。
「あの、ここで何をしていらっしゃるのですか?」
「……奥に……森の奥に行かないと……」
 泪の質問を聞こえていないのか人は、更に森の奥へと向かっています。
 その後も何度も質問を投げかけ、止めるも一向にこちらに気づいている気配はありませんでした。
 正常な精神状態ではないと感じた三人は気絶させて、急いで村に連れて帰りました。

「これは、わらわが使っていた催眠術と同じ魔術のようじゃ」
「ということは、相手もボク達と同じ魔術師ってことだよね?」
 泪に呼ばれてイルミンスール魔法学校から来た、昔、催眠術で悪さをしていた元占い師のパクトとアゾート・ワルプルギス(あぞーと・わるぷるぎす)は三人が運んで来た人間を見た。
「ということは、キメラの為に誰かが催眠術をかけて森に誘導しているってことだな」
「そうじゃろうな」
 フォグホーンの質問にパクトが答えました。

 泪は各学校に依頼を出し調査隊を結成し、森の奥へと入っていきました。
「ここは、ハルト様のお力が届かない場所、ただの人間が近づけば、一瞬で骸になる場所だ」
「ここらには、獣除けの臭いがするな。これで、獣に襲われないようにしているようだ」
 フラフラと動く人影を発見し、泪達は警戒しながら追跡していると、ダーが疑問を口にし、フォグホーンは辺りの臭いを嗅ぎながら答えます。

「着いたようじゃな」
 先頭で人を追跡していたパクトが洞窟を指して止まりました。
「ここから先は、危ないですから、注意してくださいね」
 泪がそう言うと、みんなは洞窟の奥へと向かっていった。

担当マスターより

▼担当マスター

樹雨 真

▼マスターコメント

 はじめましての方、はじめまして
 過去のシナリオに参加してくださった方、ガイドを見てくださった方、またお越しいただきありがとうございます。
 ゲームマスターの樹雨 真と申します。
 よろしくお願いします。

 今回のシナリオは過去のシナリオと繋がる部分がありますが、今回から参加してもらっても大丈夫です。

■村について
 今回、登場する村は前回登場したものです。
 この村は森との共存派と開発派に分かれており、開発派の強引な開拓で村を生物が襲うようになっていました。
 前回のシナリオで村長を無事、村に近い森に強い影響力を持っていたドラゴンまで護衛し、ある条件の元、共存関係を取り戻しました。
 そんな、新たな共存関係を構築していた村がシナリオ開始の舞台です。
 
 村では動物と会話のできる地祇のダーを中心に元々、争いを好まないコボルドの集団や狼などと村人が一緒に生活をしています。
 規模は、ある程度、村を大きくできるものの、村長の意向で町ではなく村の大きさに留まり、開拓も必要最低限しか行っておりません。
 開発派であった村長の息子についていた自警団も森の安全、最低限必要な土地の確保ができている為、不満はありません。

 開発派の代表であった村長の息子は、表向きは共存に同意しているものの、今でも大きな開拓がしたいようです。
 指示を出す事が多かったが、最近は力仕事も苦にせず行っており、森の奥に行く事も多くなっています。
 
 
■地祇のダーと獣人のフォグホーンついて
 ハルトと名乗るドラゴンが森に不干渉を決めていたものの村長の頼みを聞いた理由がこの地祇のダーです。
 ハルト自身は、一箇所に留まらず、様々なものを見て回るべきだという考えを持ち、ダーに村の手伝いを通し、世界を知ってもらいたいという思惑があります。
 ダーは口が悪いものの明るい性格で動物と会話し村との共存に一役買っています。
 クラスは拳王です。

 フォグホーンはある日、森で倒れていた所を村長に助けられた獣人です。
 助けられてからは、村長のご好意で村の一角にあった使われていない家で暮らしています。
 助けられる以前の話はしないものの、ダーの稽古相手、素早い身のこなし、狩猟の腕も良い事からそれなりに強い事が分かります。
 前回のシナリオでは、村長の危機を救った一つの要因となっています。
 現在は、ダーの保護者として共に暮らしています。

■元占い師のパクトについて
 過去にイルミンスール魔法学校を乗っ取ろうとした魔女です。
 自信とは裏腹に実力は中程度でそれほど強くありませんでした。
 その為、行動に移す前に校長に見つかり、魔法を封じられ失敗に終わりました。
 その後、イルミンスールの森に豪邸を構え、占いと称し催眠術をかけて戦力と財力を貯めてからイルミンスールを再度、乗っ取ろうと考えていました。
 しかし、それも未然に防がれ、現在はイルミンスール魔法学校で奉仕活動を行っていました。
 今回、催眠術を使用されいた事から過去に使っていた経緯もあり、催眠術について調べてもらうため、アゾートの監視の元、村に訪れました。
 現在は、基礎的な魔法と奉仕活動での給仕のスキルを身につけています。

■キメラについて
 生物と生物とを魔法の力を主に合わせ、新たなる生物になっているのがキメラです。
 洞窟の中、洞窟周辺にそれなりの数が存在しており、見た目だけではキメラかどうか分からない個体も存在します。
 ほとんどのキメラが、森周辺の生物を合わせた戦闘に特化したものとなっています。
 奥に行くほど、人とを混ぜたものが現れます。
 キメラによっては会話できる個体も存在し、こちらを騙してくる可能性があります。

■キメラ製作者について
 何一つ情報がなく、背後に何かあるのか、目的等がすべてわかりません。
 ただ、催眠術、キメラ生成時に魔法的な事を行っている事から魔法使いではないかと考えられています。

 今回、皆様に行ってもらいたいことは、

【1】 無事な一般人、動物の救出
【2】 犯人を捕まえる
【3】 協力者がいないかを探す

 となっています。

■選択肢解説
【1】 無事な一般人、動物の救出
 洞窟に入ると、丁寧にも実験場、被検体保管所と書かれている看板と分かれ道があります。
 救助の為、被検体保管所と書かれている方向に向かいます。
 こちらには卜部 泪、ダー、フォグホーンが向かいます。
 こちらはには多くのキメラも存在していますので注意してください。
 見た目が変わらないキメラも存在しますので十分注意して救助にあたってください。

【2】 犯人を捕まえる
 こちらは、実験場の方に向かいます。
 こちらにはアゾート・ワルプルギス、パクトが向かいます。
 こちらにはキメラの数が少ないものの護衛として強力なキメラと犯人がいますので注意してください。

【3】 協力者がいないかを探す
 村での聞き込みをし、怪しい人影を見なかったかを調べます。
 こちらは、探索隊が出発する前から行動を起こすことができるため、的確に情報を集めることが出来れば、探索隊に情報を与えることができるかもしれません。

■最後に
 長くなりましたが、今回もよろしくお願いします。
 ご参加、お待ちしております。

▼サンプルアクション

・無事な一般人、動物の救出

・犯人を捕まえる

・協力者がいないかを探す

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年12月20日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月21日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月25日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年01月11日


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