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【創世の絆・序章】未踏の大地を行く

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【創世の絆・序章】未踏の大地を行く

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シナリオガイド

未知なる世界の第一歩!
シナリオ名:【創世の絆・序章】未踏の大地を行く / 担当マスター: 大里 佳呆

 ――ニルヴァーナ。

 伝説にある、パラミタとは別の浮遊大陸です。
 そこに行けば滅びに瀕しているパラミタを救う術があると信じられており、ニルヴァーナの探索は急がれていました。


 ヘクトルを隊長とした“ニルヴァーナ探索隊”とコントラクター達は、パラミタの月にあるニルヴァーナへの回廊を起動させ、ニルヴァーナへと辿り着きました。
 しかし、そこは岩と砂礫だけの、荒れ果てた大地が広がっているだけでした。

 ニルヴァーナ人の生き残りである空京 たいむちゃん(くうきょう・たいむちゃん)は、記憶に残る故郷の光景と今の現実との差に、動揺を隠し切れません。
 無理もありません。ゆる族に扮して正体を隠し、ニルヴァーナに帰りたい一心で危険を冒してここまで同行してきたのです。

 一方、パラミタ大陸はニルヴァーナとの繋がりによって、更に安定を失いつつありました。
 そのため、シャンバラ女王アイシャ・シュヴァーラ(あいしゃ・しゅう゛ぁーら)は、地球との繋がりの強いシャンバラの大地を維持するため祈祷に入り、
 また、エリュシオン帝国大帝アスコルドも、大陸の維持に力を使い切り、間も無く崩御の時を迎えようとしているのでした。

 パラミタ大陸を救う方法の調査を急ぐため、
 探索隊にイルミンスールも加わり、そこにはアッシュ・グロック(あっしゅ・ぐろっく)などの姿もありました。


 そうして、新たな冒険……
 未知なる新大陸の冒険が、今始まろうとしていたのです。


 しかし――


「……これが、あのニルヴァーナ……?」

 たいむちゃんは、ただ呆然と立ち尽くしていました。
 目の前に広がっていたのは自身の故郷である筈の世界、ニルヴァーナの地。
 ここは確かにその場所であるにも関わらず、彼女の記憶にあったものとは全く異なる姿をしていたのでした。

 文明など微塵も感じさせない、岩と砂塵が支配する荒涼とした大地が、ただ地平の果てへと広がっています。
 
「何も、無い……何も……」

 たいむちゃんは、今までずっと着続けて来た“着ぐるみ”を取り、零しました。
 変装とパラミタの環境へ適応するために被り続けてきた、ウサギの頭が地面に転がります。

 覗いた少女の顔は、涙で濡れていました。

「心のどこかでは分かっていた……。
 私が、気が遠くなるような距離を途方も無い刻を跳びながら渡り、パラミタに辿り着いたんだっていうことを……。
 だけど――信じたかったの……パパやママに、また会える……って」

 絶望の中、彼女は渇いた大地に膝を付いたのでした。

「帰ってなんて、来なければ良かった」


「……たいむちゃん。
 なんとか励ましてやりたいけど……」

 アッシュは少女の背中を見ながら苦く零しました。
 最初こそ、着ぐるみの中の少女に驚きはしたものの、今は、その哀れさだけを強く感じてしまいます。
 探索隊の隊長であるヘクトルが薄く息をつき、

「あれほど帰りたがっていたんだ。
 ようやく戻ってこれたと思ったら……これだからな。
 しかし、俺たちに立ち止まっている暇は無い。
 俺達はこの広大な世界を調査し、一刻も早くパラミタを救う術を探しださなければならないのだからな」

 ヘクトル達、ニルヴァーナ探索隊は北の彼方に霞む、
 端も上部も果てが見えないほど巨大な滝の方へ向かうことになっていました。

「なあ」

 アッシュは意を決して言いました。

「俺達、たいむちゃんと此処に残って回廊周辺の調査をしても良いかな?」
「…………」

 ヘクトルは少しの間を置いてから、いいだろう、と頷きました。
 あの様子のたいむちゃんを放っておくわけにもいかないし、
 かといって北への調査に連れて行くわけにもいかないとヘクトル自身も判断したのでしょう。

 ヘクトルは小さく息をついてからアッシュへ言いました。

「可能な限りでいい。元気付けてやってくれ」


担当マスターより

▼担当マスター

大里 佳呆

▼マスターコメント

 『【ニルヴァーナへの道】決戦! 月の港!』で辿り着いたニルヴァーナですが、そこは伝説とは裏腹に荒廃した大地が広がっていました。
 先に行われた回廊の周辺調査では、少なくとも半径1km内に敵対するものはなく、同時に生物や植物も一切ないとの事でした。
 
 
 百合園とイルミンスールが受けやすくなっていますが、他校の生徒も参加できます。
 こちらのシナリオでは主に以下の行動が出来ます。

■ニルヴァーナ探索隊■
回廊がある場所は大陸の南端に存在しているらしく、広大な大地は北へ続いています。
そこで、ヘクトル率いる探索隊は北へ向かいます。

現在、北に見えているのは、彼方に霞む巨大な滝の壁のみです。
しかし、滝の壁は遙か彼方に存在しているため、今回の調査で辿り着くことは不可能でしょう。

数日間に渡る調査となりますが、
今のところ、この地に食べられるものがあるかも分かっていませんし、
未知のモンスターとの遭遇なども考えられます。
昼夜は存在しているようです。

基本的に、食事も水もパラミタから持ち込んだものに頼ることになります。


■回廊周辺での活動■
名目は、回廊周辺での調査になります。
アッシュとたいむちゃんはこちらに加わります。

調査、と言ってはいますが、
現在のパラミタの状況や、荒廃したニルヴァーナの景色に沈みがちな
気分を吹き飛ばすために、イベントやお茶会を行う事もヘクトルから推奨されています。

アッシュは、たいむちゃんを励ますために、
ベースキャンプ設営を行なっている長曽禰の隊から余りものの資材を借りてセットを作り、
たいむちゃんを交えた“演劇”をやるつもりのようです。

もちろん、普通に調査を行ったり、たいむちゃんをお茶などに誘ったりするのも問題ありません。
こちらでも物資はパラミタかた送られたものに頼ることになりますが、
調達に関しては長曽禰に一任されていますので、余程無茶を言わない限り、アルカンシェルで運べるものは調達できる、とお考え下さい。
ただ、回廊の大きさの都合で、イコンサイズのものはまだ持ち込めません。
(こちらのシナリオでは長曽禰は登場しませんのでご注意ください)

■演劇■
アッシュ・グロックが発案したお馬鹿企画です。
絶望するたいむちゃんを励まそうとして、斜め上へ突っ走ってしまっています。


基本的に、下記のあらすじに沿って劇は進みます。

****
【魔法少女 マジカル☆たいむちゃん!】

~あらすじ~
両親の仕事の都合で祖父母の住む家へ越して来た転校生 たいむちゃん。
初めての転校で、心にあるのは不安ばかり。

転校初日から遅刻しそうだった彼女は、
パンを咥えながら路地を曲がったところで、登校中の生徒とぶつかってしまう。

教室に入ってみると、先ほどぶつかった生徒とまさかの同じクラス!

そんなこんなで、放課後。
同じクラスの生徒たちと買い食いしながら下校するたいむちゃん。

家に帰り、家族との団欒。
その夜、たいむちゃんの元に“使い魔”が現れ、
たいむちゃんに魔法少女になってくれるよう頼む。
魔法の国を襲った魔物たちが今度は、この世界を狙っているという。

その翌日、平和な日常を送っていた学校に
魔物たちが現れ……


*****

劇に参加するPCは、どんな役を選択しても問題ありませんし、
あらすじに無い役や設定を勝手に作ってしまっても大丈夫です。

また、選んだ役が被ってしまっても問題ありません。
路地でぶつかる生徒やお父さんが10人居ても、それはそれです。
足りない役はアッシュが一人複数役で頑張ります。
茫然自失としたままのたいむちゃんは、アッシュに促されるまま劇に参加することを承諾しています。

場合によっては、あらすじと全く異なるストーリーになることも有り得ます。


ニルヴァーナまで来て何やってんだ? という声が聞こえなくも無いですが、
へこんだ女の子を励ますためでもあり、
未知の大陸での活動における皆の心の疲れを癒すことにもなるので、
たぶん問題ありません。たぶん。


■■■


 なお、本シナリオの結果が【創世の絆】のスタートに反映されます。
 良いスタートを切れるかどうかは皆さんのアクション次第です!

▼サンプルアクション

・北の何かを目指して!

・北の地を調査する!

・回廊周辺の調査

・使い魔をやる!

・たいむちゃんのパパなのだ!

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2012年01月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年01月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年01月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年02月10日


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