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【ダークサイズ】灼熱の地下迷宮

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【ダークサイズ】灼熱の地下迷宮

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シナリオガイド

火山帯の遺跡はダークサイズがいただいた!次はコレをいただく!
シナリオ名:【ダークサイズ】灼熱の地下迷宮 / 担当マスター: 大熊 誠一郎

(おさんぽだよ! みんなでフレイムタンにおさんぽだよー)

 パピヨン犬型のギフトフレイムたんは嬉しそうにそこらをくるくる走りまわっています。
 ニルヴァーナの火山帯にある地下遺跡。
 その最深部に巣食うイレイザー討伐に成功し、その奥に続く広大な地下通路フレイムタンを発見した、謎の闇の悪の秘密の結社ダークサイズ。

(このフレイムタンはね! すごーく広いんだよ! いくらおさんぽしても飽きないくらい!)

 フレイムたんはフレイムタンの入口に立ち、ダークサイズの面々に解説しています。
 が、ダイソウ トウ(だいそう・とう)をはじめダークサイズと服を失って布を巻いているだけの秋野 向日葵(あきの・ひまわり)は、フレイムタンの入口から大きく後退して、氷属性で冷気を漂わせるモンスター『亀川』の周りに固まっています。
 フレイムたんはぴょんぴょん跳ねながら、

(ねー、どうしたのー。早く行こうよー)

 と、早速フレイムタンへの前進を促しています。
 ダイソウは、

「進みたいのはやまやまなのだがな、フレイムたん……少しばかり暑すぎないか」

 と、フレイムタンから赤いほてりと共に流れてくる、これまでの遺跡とは比べ物にならない熱波に辟易しています。
 それもそのはず、フレイムタンとはマグマだまりで、一応歩けそうな道はあるものの、そこここで溶岩がむき出しになって流れており、到底人がそのまま歩ける温度ではありません。

「閣下、無理して進まなくても、この遺跡で拠点を設営してもいいんじゃないすか?」

 ダークサイズの大幹部であるものの、肉体は一般人であるクマチャンが口を開きました。
 続いて総帥の緑色の筋肉ダルマ、超人ハッチャン

「そうだね……ちょっと暑いけどフレイムタンよりずっとマシだし……」

 と、言いかけた時、ダイダル 卿(だいだる・きょう)がフレイムタンの入口を指さし、

「ところで、あれは大丈夫かいのう? 壁がなくなったせいで溶岩が流れこんどるようじゃが……」
『えっ?』

 見ると、遺跡とフレイムタンを隔絶していた壁がフレイムたんによって取り払われたことで、真っ赤な溶岩がゆっくり流れてきています。

『うわぁ……』

 『亀川』が放出する冷気の恩恵で熱を防いでいても、見ているだけで汗が噴き出してきます。

「……わたくし、『亀川』とここで待っていていいかしら」

 キャノン ネネ(きゃのん・ねね)が、これ以上熱い場所はごめんだと言いたげに手を振ります。
 ダイソウは頷き、

「うむ。しかし道が開けた以上、フレイムタンへ進まねばなるまい。ではネネとモモ、お前たちは遺跡を我々の拠点として整えるのだ。我々はフレイムタンへ進む」
「結構ですわ。誰かに溶岩を止める堤防を作ってもらいましょう」

 選定神 アルテミス(せんていしん・あるてみす)はフレイムタンを見、

「『亀川』は我らに同行させねば、進むこともままならんのう」
「あら、そうですの? では誰か氷術を使える方が傍にいてくれなければ、わたくしも辛いですわ」

 アルテミスとネネは、台車に乗った『亀川』の甲羅を見下ろします。

『……』

 モンスターであるものの、一切敵対する様子のない『亀川』は沈黙のまま、流れに身を任せているように見えます。
 一方手持ちぶさたのフレイムたんは、おもむろに絶命したイレイザーの骸の喉元をいじっています。
 向日葵と同じく服がなく、布を纏うキャノン モモ(きゃのん・もも)がフレイムたんに声をかけます。

「? 何してるんですか、フレイムたん?」
(なんか、中に固い物があるの)
「骨とか喉仏とかじゃないですか?」

がぶうっ!

 突然イレイザーの喉笛に噛みつき、肉を引き裂き始めます。

「ふ、フレイムたぁん! 何してるのーっ!」

 イレイザーの首から吹き出す鮮血を見て、向日葵は怯えながら叫びました。
 フレイムたんはイレイザーの肉塊に首を突っ込み、中から直径1メートル程の円盤を引っ張り出しました。

「……?」

 向日葵とモモがフレイムたんに駆け寄り、円盤を受け取ります。

「これは……コイル、でしょうか?」 
「コイルだと?」

 クマチャンと超人ハッチャンに『亀川』を運んでもらいながら、ダイソウ達がネネの元に近づくと、

ボウッ!
キイィィィィ……ン

 距離の縮まったフレイムたんと『亀川』が、反応して各々炎と冷気を発し始めます。

『寒い暑い寒い暑い!』
「きゃっ」

 ダイソウ達が熱と冷気に右往左往していると、突然向日葵とモモの身体がふわりと宙に浮きました。

「おお、モモにサンフラちゃん。いつの間に武空術、じゃない【ふわふわ気分】を身につけたのだ」
「ち、違いますトウさん! 浮いているのはこのコイルですっ」
「コイルが?」
(ごはんと間違えて飲み込んだのかな?)

 フレイムたんの解釈はさておき、イレイザーの首から出てきたコイルは、向日葵とモモと一緒に浮きながら、中に青白い電気のようなものが流れているのが見えます。
 向日葵とモモは顔を合わせ、

『これはもしかして……超電導?』
「超電導って絶対零度で起こる反応じゃないの?」

 クマチャンが下から意見を言うとアルテミスが、

「正確には超電導ではないのかもしれぬ。ニルヴァーナの機晶技術なら、超電導に近いものがあっても不思議はあるまい」
「なるほど」
「フレイムたんよ、フレイムタンの中はどのようになっているのだ?」

 ダイソウがフレイムたんを見下ろすと、

(ひろーい迷路みたいになってるよ。どこも暑いけど、溶岩がない所もあって、みんなフレイムタン・オアシスって呼んでたの。暑いけどね)
「なるほど……となれば、我らの次なる目的は一つ」
「閣下、まさか」
「うむ。リニアモーターカーを作るぞ」

 偶然見つけた部品をもとに、ダイソウはニルヴァーナに交通網を引くことを閃きました。
 そのハイカラな響きに嬉しそうなフレイムたん。

(もーたーかー。もーたーかー)
「フレイムたんと『亀川』を利用したリニアを作れば、ニルヴァーナを高速移動ができるようになる。初動の発電もいらぬ。まさにエコ……!」

 悪の組織がエコを気にすることはないと思いますが、とにかく移動はかなり便利になりそうです。
 ダイダル卿はまだ浮いているモモと向日葵を見ながら、

「しかしコイルにぶら下がって運転するわけにもいくまいて。遺跡には熱に耐えられる箱もなさそうじゃしのう」
(きっとごはんと間違えて、マグマイレイザーが飲み込んでるかもしれないよ)
「また……イレイザー……?」

 と、クマチャンと超人ハッチャンは暗澹たる気持ちで思いあぐねます。

「閣下……俺も遺跡に残っていいすかね」
「えー、クマチャンずるいよ」
「いや、マグマの上にイレイザーじゃ、俺ホントに死んじゃうよ」

 それでもダイソウの瞳は再び輝き、

「皆の者、フレイムタンへ進むぞ。リニアモーターカーで、ニルヴァーナ征服にまた一歩前進だ。サンフラちゃんよ。リニアを手に入れるのは果たしてどちらか、勝負は続くようだな」
「の、望むところ! でもその前に……」

 向日葵はフレイムたんにしゃがみこみ、

「フレイムたん、口拭いてあげるから、あっち行こうか……」

 イレイザーの血ですっかりグロテスクな口元のフレイムたんを、『亀川』から離してあげるのでした。
 そして、遺跡獲得の競争をしているにも関わらず拠点設営で出しぬかれていることに、すっかり気づかない向日葵なのでした。
 


担当マスターより

▼担当マスター

大熊 誠一郎

▼マスターコメント

今回は、
・フレイムタンを進み、中にいるマグマイレイザーを倒して部品を取り出し、リニアモーターカーを作る
・遺跡に残ってダークサイズ拠点設営をする
の、二班に分かれます。
フレイムタンには、ダイソウトウ、アルテミス、ダイダル卿、超人ハッチャン、秋野向日葵、フレイムたん、『亀川』が同行します。
遺跡には、キャノン・ネネ、キャノン・モモ、クマチャンが残ります。

フレイムタン
ニルヴァーナの地下に広がるマグマだまりです。
非常に広大で迷路のように入り組んでおり、かつ方々で溶岩が流れて非常に暑くなっています。
氷術などのスキルでは防げないほどの熱です。
フレイムタン内には、環境に適応したマグマイレイザーが棲みついています。
飛空艇で移動が可能ですが、アルテミスの加護か『亀川』の冷気でなければ暑さに耐えることはできません。

マグマイレイザー
フレイムタンでの生存に特化したイレイザーです。
普通のイレイザーより肥大してスピードは遅いですが、防熱のため皮膚は固いようです。
フレイムタン・オアシスとマグマだまりのどこかに、合計二体います。
それぞれ、体内にはリニアモーターカーに使えそうな部品があります。
普通のイレイザーと同じく、総攻撃で倒せそうです。

『亀川』
火山帯の遺跡に生息していた氷属性モンスターですが、敵ではありません。
大きな亀の形をしており、うずくまって自分では動きません。
普段から冷房程度の冷気を発していますが、フレイムたんが近づくと吹雪のように強力な冷気を発します。

フレイムたん
遺跡からフレイムタンへの道を開く『鍵のギフト』です。
パピヨン犬の形をしており、人懐こい性格(プログラム)。
温度の低い場所、もしくは『亀川』の近くに行くと全身が炎に包まれます。
テレパシーのような通信で会話をし、遠距離でもコミュニケーションを取れることが分かっています。

フレイムタン・オアシス
フレイムタンを進むと、溶岩が流れ込まない区域があります。
ニルヴァーナ人は、かつてここも利用していたようですが、機晶エネルギーなどは全て切れ、防熱はできていません。
留まるためには『亀川』の冷気かアルテミスの加護が必要です。

リニアモーターカー
ニルヴァーナ技術によるコイルと、フレイムたん・『亀川』の反応をエンジンとした高速移動車両。
マグマイレイザーの体内にある部品を組み立てます。
リニアの稼働にはフレイムたんと『亀川』をセットで搭載するのが必須です。
人も搭乗するには、舵と座席、熱と冷気を逃がす空調も必要になりそうです。





みなさんこんにちは、大熊誠一郎です。

ダークサイズ・ニルヴァーナ篇の第2弾です。
フレイムタンというニルヴァーナの地下迷宮がどれくらいの可能性を秘めているのか?
そのあたりを解明できればと思います。

バカみたいに暑い場所ですが、ダークサイズ独自の調査が進めば、ニルヴァーナで結構な存在感を出せるかも?

では、たくさんのご参加をお待ちしております。


▼サンプルアクション

・ダークサイズに加入しにいく

・マグマイレイザーを倒してリニアの部品を集める

・リニアを組み立てる

・秋野向日葵を手伝う

・フレイムタン・オアシスを拠点にする

・遺跡の拠点化のための整備をする

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年04月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年05月01日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年05月05日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年05月29日


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