百合園女学院

　三月が終わり、四月に入ると花が一斉に芽吹きました。

「綺麗だね」

　人形師であるリンス・レイス（りんす・れいす）は、窓から見える外に咲く花を見て、そう呟きます。

「はながさいたらおはなみね！」

　リンスの隣に並んで、一緒に外を見ていたクロエが、思いついた！　とばかりに楽しそうな声を上げました。

　お花見。
　そういえば、去年はそんなことも忘れて人形を作っていたっけ。
　花は好きだけど、綺麗だけど、それにかまける余裕もあんまりなくって。
　でも、今年は。今は。
　好きな花を愛でることができるくらいの余裕はあるし。

　リンスはクロエの頭を撫でました。

「しようか。お花見」
「！　ほんとう？」
「うん。お弁当とか、花見団子とか作ってさ。見に行こう」
「おともだちもよんでいい？」
「んー……」

　リンスは人がたくさん居るのは、得意ではありません。
　だけど、最近それに慣れてきましたし。
　それに……友達と、一緒に見たいなと思えたのです。

「……うん。呼ぼうか」
「じゃあじゃあ、わたし、でんわしてくる！　あとね、おりょうりも、いっぱいつくるわ！　おぼえるわ！」

　クロエは早くもお花見気分です。うきうき、わくわく。とっても楽しそうで、見ているこっちまで楽しい気分になってきます。
　花見の旬を逃さないうちに。
　見に行けるようにと、注文を頂いていた人形の作成に取りかかるのでした。


＊...*＊*...＊


　花見のシーズンは、四月頭から一週間ほど。
　日本から取り寄せたという桜が咲いたり。
　桜でなくとも、パラミタ特有の花やら木々やらは見事に芽吹いています。

　折角のお花見シーズン。
　貴方も誰かと、花を愛でに行きませんか？

◆ごあいさつ。
　初めまして、あるいはこんにちは。灰島懐音と申します。
　ガイドを一読してくださってありがとうございます。

◆内容についての補足。
　花見の季節だ！　お花見しようぜ！
　という単純明快なコンセプトのもと、できました。
　灰島がお花見したいだけとも言いますがっ。
　そういうわけで、お花見しましょう。
　お友達と、恋人と。
　杯片手に夜桜を見に行くのも乙なものかもしれません。
　舞台の指定・咲いている花の制限は特にありません。

◆花見に誘えるNPC。
　基本的に灰島の登録されているNPCは全員誘えます。
　リンスとクロエは、工房近辺で花見ができる場所を探すと思います。
　そしてそこで花見、でもいいですし、もっと綺麗に見れる場所を知ってるよ！　とお誘いくださっても結構です。
　紺侍は各地を飛び回り、綺麗な花を写真に収めていくでしょう。
　記念撮影を頼んだり、一緒に見て回ろうと誘ってくださると喜びます。
　また、フィルの店は通常営業です。花見シーズンですので、桜のモンブランやシフォンなどを期間限定販売しております。
　イートイン可能で、店内の席の他にテラス席もあります。そのテラスにはプランターが置かれ花が見事に咲いています。
　なお、フィルも花見に誘うことも可能です。ただ、営業重視しそうなので誘い方に工夫が必要かもしれません。楽しそうなら行くと思いますがっ。
　また、妙な方面に探りを入れても全力で阻止されますのでお気を付け下さい。

　公式NPCについて。
　新入生NPCのみ誘えるものとします（パートナー不可）。
　相手と自分が『どういった関係であるのか・呼称』など明記していただけますと、ブレなく書けると思います（ない場合、パーソナルデータに準拠します）。
　また、お相手様と付き合っていらっしゃる場合も、二人きりでデートの場合のみ可能とします。

◆全体的な補足。
　参照シナリオがある場合、ページ数まで書いていただけましたらきちんと目を通します。
　自由設定やBUなども参照しますが、必ず目を通すわけではありません。どうしても伝えておかなければならないことは、アクション欄に明記くださいませ。
　アクション補足、私信などでのLC追加は認めております。ただし、その場合補足に使われたLCの描写は一切ないか、あってもちょろっとになると思われます。ご了承ください。

　最後まで読んでいただきありがとうございます。
　皆様のご参加、お待ちしております。

・GA組んでわやわや。

・誰か（ＰＣさん、ＮＰＣさん）を誘ってお出掛け。

・灰島ＮＰＣに絡みに行く