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目からビーム出そうぜ! ビームだよビーム!

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シナリオガイド

ツァンダを襲う大停電! 目からビームで夜の街を救え!
シナリオ名:目からビーム出そうぜ! ビームだよビーム! / 担当マスター: まるよし

「……何じゃっ!?」


 ツァンダの地祇の一人、カメリアは驚きました。何しろ夜のツァンダの街を歩いていたら、突然辺りが真っ暗になってしまったのです。
「――停電か」
 地球との交流が深まってツァンダの街にも電気が普及し、生活は格段に便利になりました。ですがそれは、非常時には一気に生活が停止してしまう、ということでもあったのです。
「それにしも、どうして停電なんか……? 特に雷とかもなかったし、何か事故でも……あれは……何じゃ……?」

 カメリアが空を見上げると、厚い雲の中からフワフワと舞い降りてくる半透明の大小様々な傘のようなものが見えました。
 それは、まるでクラゲのような格好をしており、透けて見えるボディの中では、時折電気のスパークのようなものが見えます。
「あ、あれはまさか『パラミタ電気クラゲ』!?」
 突然、パラ実の自称正義のヒーロー『正義マスク』ことブレイズ・ブラス(ぶれいず・ぶらす)は叫びました。
「何ぃっ!? 知っておるのか、ブレイズ!?」
 変な知識だけは豊富なブレイズは説明を続けます。
「ああ、聞いたことがある。――電気がなかったパラミタに突然現れた変種で、ああやって空を大群で移動するんだ。
 クラゲのように見えるが、本物のクラゲや、いわゆる電気クラゲとは違って……電気を食うのだと」
 その言葉に、カメリアは頷きます。
「なるほど……この停電はあやつらのせいか……ならば、あやつらを追っ払えば停電は直るのじゃな?」
「ああ……だが、『パラミタ電気クラゲ』はあらゆる防御力がやたらと高いんだ……攻撃力は、近づくと溜め込んだ電気を少し放電する程度なんだが……」
「何と……やっかいな……」
 その時、上空から声が響きました。

「心配ご無用でスノー!!!」

「何だ!?」
 二人が見上げると、いつの間にかツァンダの建物の多くの屋根に、たくさんの水晶の柱のようなものが立っているではありませんか。
 ひときわ大きな水晶の根元にいたのは、色々あって消滅を免れた冬の精霊ウィンター・ウィンターと、春の精霊スプリング・スプリングです。
「こんなこともあろうかと、準備しておいたのでスノー!!」
「この水晶を使えば、パラミタ電気クラゲを退治できるでピョン!!」
 スプリングは、まるで樹のように屋根から生えている水晶をぽきんと折って、ブレイズに投げ渡しました。
「――これは? 水晶のように見えるが……冷たくない氷か……それに溶けもしない」
 そこに、ウィンターの得意げに説明を加えます。
「それは私達二人で作った『情熱クリスタル』でスノー!! それを持って叫ぶといいでスノー!!」
「……叫ぶ?」


「そうでスノー!! 渾身の気合を込めて『目からビィィィム!!!』と叫ぶでスノー!!!」
 

「よ、よし!! ……目からビィィィム!!!」
 すると、半信半疑で叫んだブレイズの目から本当にビームが発射され、空中のパラミタ電気クラゲを撃退しました。
「おお! こりゃすげぇ!! そうか、その辺に生えてる『情熱クリスタル』をもぎ取って叫べばビームが出るんだな!!」
 調子に乗ったブレイズは、ヒャッハーと叫び声を上げながら屋根の上を跳ねて行きました。
「……なるほど。しかし敵は大群じゃ、これは人手が必要じゃな……お主らはどうするのじゃ?」
 カメリアは、『情熱クリスタル』を何本か持つと、スプリングとウィンターに尋ねました。
「私達は、このクリスタルの本体を守らなくてはいけないので、ここを動けないでピョン」
「そうでスノー、だからカメリアとブレイズは色んな人にこのクリスタルを渡してパラミタ電気クラゲを撃退して欲しいでスノー」
 二人の精霊に向かって、頷いてみせるカメリア。
「……分かった。注意すべき点は?」

「まあ、特にないでスノー。
 せいぜい、建物に当たると通らないので上空に撃つべきとか、
 人に当てるとばっちり痛いので気をつけるべきとか、
 内なる情熱をビームに変換しているせいで、うっかり乱発するといつの間にか結構疲弊するとか、そのくらいでスノー」

「……やれやれ、また難儀なことじゃな……」
 見上げたカメリアが呟くと、ブレイズや他のコントラクターは既にパラミタ電気クラゲ退治を始めています。
 その動きに合わせるように、ゆっくりと上空の雲が街に覆い被さるように移動して――。


 ――そう。大きな雲に見えたのは、『パラミタ電気クラゲ』が寄り集まった、ひとつの集合体だったのです。


担当マスターより

▼担当マスター

まるよし

▼マスターコメント

 みなさんこんにちは、まるよしと申します。

 今回は、イラストレーターの更科 雫さんの個人企画『ビィィィムIC(アイコン)』を使用できるシナリオ、となっております。
 更科さんには無茶な思いつきをご許可いただき、本当にありがとうございます。

 さて今回は、『あんまり細かいこと考えずにビーム撃とうぜ』、というシナリオです。
 ウィンターとスプリングが用意した『情熱クリスタル』を使って、自らの心の内の情熱を熱く燃やし、ビームという形で放出して下さい。

・掲示板であいさつをお願いします。
 ここで『ビィィィムIC』を使ってあいさつをすると、リアクション内で使用できるビームの威力と効果範囲が広がりますので、どのように強くなるかアクションで指定して下さい。色、形も指定OKです。
 基本的には、そのアイコンで表現されているビームが撃てるものとします。それ以外の場合は、アクション内で明記して下さい。
 (例)貫通力が上がる。広範囲に効く。同時に複数撃てる。自動で敵を追尾する。やたら太い一本のビームになる、等。
 また、厳密に『ビィィィムIC』でなくとも、更科 雫さんの描かれた『何か出ている』ネタのアイコンであれば同様の効果が得られるものとします。
 (例)炎、波動砲、鼻血、文字、台詞、花粉、吐息、ハートマーク、ビームを喰らっている、ハズレ、手にした何かからビーム、等。
 そして『ビィィィムIC』でなくとも、あいさつでサイコロのゾロ目が出た場合、ビィィィムICと同様の効果が得られるものとしますので、アクション内でどういうビームを撃ちたいか指定して下さい。
 もし『ビィィィムIC』を使ってさらにゾロ目が出た場合は、一人で10人分くらいの威力のビームが撃てる、とお考え下さい。

 MCかLCのうち誰かが『ビィィィムIC』を持っていれば、そのプレイヤーのPCは全員同じ効果が出せるものとしますので、一人ずつ指定することも可能です。ゾロ目でも同様ですが、最初にあいさつしたPCのダイス目を採用します。

 『ビィィィムIC』もなく、ゾロ目も出なかった場合でもビームは出せますので、どのような『情熱』を燃やすかをアクションでかければ、ある程度考慮します。
 また、いずれの場合でも目以外の場所からビームを出して構いません。特に指定がない場合は目から出ていることになります、ご注意下さい。
 派手で楽しい演出をお待ちしています。
 補足として、入手した情熱クリスタルのサイズや形は自由に設定していいものとします。
 『目からビィィィム!!!』以外のことを叫んでもビームは出ます。実は叫ばなくても撃てます。


・GA(グループアクション)について
 『ビィィィムIC』を持っている人がGAの中に一人でもいれば(ゾロ目も同様です)、GA全員のビームの威力が上がるものとします。
 ある程度の共通目的があれば別行動も可ですので、掲示板などで呼びかけてみて下さい。
 あいさつ掲示板での書き込みも別に一度だけと決まっているわけではありません。せっかくのアイコン祭りですので、掲示板で自分のビーム自慢やビーム語りなどで雑談をお楽しみくだされば幸いです。
 また、多人数のビームを組み合わせることで、自由な形を作ったり、変則的な動きをさせたりできます。
 特にアイコンやソロ目がなくとも、多人数で力を合わせると威力が上がるものと考えて下さい。


・ところで、停電前のみなさんは何をしていましたか?
 当然ですが、停電が起こることを知っていたわけではありませんので、まずは真っ暗になるところからスタートです。
 時間は夜9〜10時。さすがに明りがないと周囲は真の闇です。行動に注意して下さい。人によっては寝ていたでしょうし、場合によってはお風呂だったかもしれません。遅い夕食だったかも。
 ビームを撃ちに行く前に何をしていたか、またこれから何をするかは自由にアクションしても今回はダブルアクションになりません。どうしてもしたいことがあればビームを撃たずにそちらに集中してもよしとします。
 ツァンダの街にいればすぐに『情熱クリスタル』を入手することはできますし、周りを見れば使い方はすぐに分かるものとします。
 ただし、蒼空学園の生徒でなければツァンダの街に住んでいるとは考えにくいですので、他の街から遊びに(もしくは何らかの用事で)来ていたことになります。他学校所属だけどツァンダに住んでいる、という場合はアクションで明記して下さい。
 『パラミタ電気クラゲ』を全滅させるまでツァンダの街で電気は使えませんので気をつけて下さい。電波は通っていますので充電してあれば携帯電話はOKです。充電が充分なら、ノートパソコンなども使えます。
 街の中の病院のような施設には非常用電源があり、とりあえず街の人々は大丈夫です。が、次第にパラミタ電気クラゲが侵攻してくると、安全性の確保が難しくなってきますので、注意して下さい。


・ビームの注意点
 ガイドでも述べておりますが、ビームは特にパラミタ電気クラゲに良く効きますが、人にも気をつけて下さい。もちろん、あえて喰らって黒コゲになるのもアリです。建物など、命のないものには効きません(もちろん、機晶姫や魔鎧などには命がありますので、効きます)。
 『乱発すると激しく疲弊する』ということになっていますが、そこを溢れる『情熱』でカバーできますので、頑張って下さい。
 またビームを撃ちすぎたことによる疲労は、スキルや魔法で回復することはできません。何らかの事情によりPCの情熱が再び燃え上がったときは、一度撃てなくなったビームが復活することは充分に考えられます。あくまで情熱次第なのです。


・NPCについて
 今回もアクションをかけられるNPCはまるよし管理の、以下のNPCに限らせていただきます、ご了承下さい。全員ツァンダの街付近を普段からフラフラしていますので、誰と知り合いであっても構いません。
 アクションがかからなかったNPCは登場しないことがあります。

 ブレイズ・ブラス……パラ実の自称正義のヒーロー『正義マスク』。今回はクリスタル片手に思う存分ヒャッハーしています。そのうち電池切れで動けなくなるでしょう。
 カメリア……ツァンダの地祇の一人で、本体は山奥の椿の古木。白い着物に紅椿の柄の黒髪少女です。クリスタルを皆さんに配って回る説明役です。配り終えたら自分もビームを撃ちはじめるかもしれません。
 四葉 恋歌……蒼空学園に通う恋に恋するセブンティーン。イマイチ事態が飲み込めないまま、明りが消えた夜の街を楽しんでフラフラしています。気が向いたらビームるかも?
 ウィンター・ウィンター……色々あって頑張り中。ツァンダ付近の冬を担当する雪の精霊の一人で、蓑頭巾を被った雪ん子です。高さ10mほどの『情熱クリスタル』本体を守っているので、あまり動けません。雪だるマーは使えません。
 スプリング・スプリング……ウィンターの同僚で、春を担当する光輝の精霊です。ウィンターと共に『情熱クリスタル』を守っています。破邪の花びらは使えません。
 独身貴族評議会……特定のNPCではありませんが、一人身の寂しさが極まって頭のネジが盛大に抜け落ちた残念な人たちの非公式コミュニティです。暗闇に乗じて何かやり出すかもしれませんので、適当にイジってOKです。


 武装・スキルはアクションを投稿時の装備がダイレクトに反映されますので、アクション内で装備やスキルを使う場合にはご注意ください。
 イコンのデータは使えません。
 残念ながら他GM様のシナリオは基本的に参照できませんのでご了承下さい。キャラの関係などをアクション内で『〜ということがあったので』と説明がある場合はその範囲内で表現したいと思います。
 公序良俗に反するアクションは採用できませんのでご注意下さい。

 それでは、よろしくお願いいたします。


▼サンプルアクション

・ビームを撃つ!!

・ついでにビームを撃つ!!

・やたらとビームを撃つ!!

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年05月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年05月31日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年06月17日


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