シナリオガイド【イコン参加可】
何を信じるのか。誰を信じるのか。そして、君はどうするのか。
シナリオ名:古の白龍と鉄の黒龍 第3話『信じたい思いがあるから、今は』 / 担当マスター:
猫宮烈
●前回のあらすじ
契約者は龍族と鉄族、いずれかの陣営に属さず独自の道を進む事を選びました。
龍族の『ヴェルディーノ作戦』、鉄族の『オペレーション:529』の両方に協力した契約者は、龍族に鉄族の拠点『ポイント32』を取らせ、鉄族に龍族の拠点『龍の眼』を取らせるように立ち回り、均衡状態を作り出した上で『デュプリケーター』を『天秤世界』の脅威として認識させ、龍族と鉄族の協力を引き出そうとしています。
そのデュプリケーターに関しては、彼らを束ねている少女『ルピナス』の素性が明らかになりました。
彼女が『マパタリ』という世界から来た『聖少女』であること、今までの行いを『世界の管理者』である世界樹への反逆のため、『聖少女』である自身の幸せのためと発言したルピナスは、自身の居場所を契約者に悟らせ、姿を消しました。
『天秤世界』についても、おおよその形が見えてきました。
その中でも大きな収穫は、天秤世界の地下に広がる迷宮、『深峰の迷宮』の存在が明らかになったことでした。
ここにはかつての戦いで敗れ、しかし辛うじて生き残った『うさみん族』の町や、どうやらルピナス(デュプリケーター)の拠点もあるようです。
そして、かつてこの迷宮を探索していた種族の遺した地図が見つかりましたが、ある所でプツリ、と途切れています。
『深峰の迷宮』の奥底に眠るのは、戦いに勝った種族が得られる『富』なのでしょうか。
それともまた別の、『天秤世界』の根源に関わる何かなのでしょうか。
龍族勢力圏内に位置する町『ポッシヴィ』、鉄族勢力圏内で行われている植林活動もまた、『天秤世界』の未来に影響を与える可能性を秘めています。
自分たちが信じるべきもの――。
それ次第で契約者の、『天秤世界』の者たちの行動は劇的に変化するでしょう――。
●『昇龍の頂』
「…………」
薄暗い部屋の中、足を組んで座り目を閉じ、ケレヌスが瞑想に耽っていました。
「……よし」
やがて一言頷いたケレヌスが立ち上がり、身だしなみを整え部屋を出た所で、ヴァランティと目が合いました。
「そろそろ出てくる頃だと思って」
「……流石だな。その調子だと、俺の考えも既に見透かされているのだろうな」
苦笑を浮かべ歩き出すケレヌス、ヴァランティが横に並んで口を開きます。
「あなたが「もう少し考えさせてほしい」と口にした時に、なんとなく、ね。
もうその時にはするべき事は殆ど決まっていて、後は決心を固めるためだった……違う?」
「いや、違わない。俺は、契約者が信頼に足る者たちであるかどうか、確かめたい。
彼らは我々の同胞を救い、『ヴェルディーノ作戦』に協力してくれた一方で、鉄族にも力を貸している。
彼らを信ずるべきという思いと、彼らを信じてはならないという思いが、俺の中で交錯している」
「ええ、私も同じ思いだわ。
龍族にも考えの違いはある、けれど契約者のそれは、あまりにも大きい。本当に同じ種族なのかどうか疑ってしまうほどに、ね」
ヴァランティの言葉に頷き、窓の外の景色に目を向けるケレヌス。
すぐ下では彼の率いる『執行部隊』の隊員たちが、来るべき戦いに備えて訓練を行っていました。
「彼らは弁が立つ、ダイオーティ様への謁見の場で俺はそう感じた。
彼らが嘘を吐いているようには思えないが、やはり言葉だけでは足りない」
「だから、あなたは契約者の元へ行く。実際に剣を交え、彼らの真の『言葉』を聞くために」
「……正直、愚策とは思うがな。鉄族の軍勢が直ぐそこまで迫っている状況だ。
それにこのような方法を取って、契約者が応えてくれるとも限らない。所詮戦うことしか出来ないのかと見下される可能性もある。
それでも……この方法以外に俺を納得させる方法が、俺には思い付かない」
呟いたケレヌス、その横顔には自らの思考を愚かとなじるような色を始め、様々な色が含まれていました。
「ダイオーティ様はどう思われるでしょうね」
「……最悪の結果も覚悟している」
「それは困るわ。今の龍族に、あなたは絶対必要な存在。
だから私が、あなたを守る。あなたが契約者の所へ行くと言うなら、私も行くわ」
ケレヌスが足を止め、ヴァランティを見ます。彼女の目には何にも揺らがない意思が宿っていました。
「……君はもう少し冷静な判断が出来ると思っていたが」
「あら、もしかして見損なった?」
「そんな事はない。……ありがとう」
「どういたしまして」
二人が微笑み合い、そしてダイオーティの元へと歩を進めます。
「哨戒より戻った者からの報告です」
その頃ダイオーティは、哨戒任務から帰還した龍族が記した報告書に目を通していました。
(契約者の拠点近くにて、“紫電”の姿を確認……単独での行動の模様……。
また、契約者へ作戦の協力かしら。それとも別の目的があって――)
ダイオーティの思考は、ケレヌスとヴァランティの入室によって遮られます。
「二人とも、ちょうどいい所に来ましたね。
先程配下の者が、興味深い報告を持ち帰りました。これをあなた方はどう判断しますか?」
従者から報告書を渡され、ケレヌスとヴァランティが内容を確認し、驚いた様子で互いに顔を見合わせます。
「……まさか奴も、俺と同じ事を考えていたのではあるまいな」
「あなたにとっては残念なのだろうけど、そう見るべきね」
不服そうにため息をつくケレヌスと、それを笑って見つめるヴァランティを順に見て、ダイオーティが首を傾げます。
「私の見解では、“紫電”は契約者を試そうとしているのだと判断出来ます」
「……何故そうだと思ったのですか?」
「はい。……実は私も、“紫電”と同じような事を考え、こうしてダイオーティ様に許可を頂きに参ったからです」
そう切り出したケレヌスが、自らの考えを述べ始めます――。
●『“灼陽”』
「……何? “紫電”が単独で契約者の拠点へ向かっただと?」
“大河”から報告を受けた“灼陽”が険しい視線を“大河”へ向けます。
「ご、ごめんなさい“灼陽”さまっ。直ぐに連れ帰りますから」
“大河”が本当に申し訳なさそうに頭を下げます。『よーちゃん』と呼んでいない辺りにそれが見て取れました。
「うむ、是非そうしてくれ。彼が抜けては『昇龍の頂』総攻撃に支障をきたすからな」
「は、はいっ」
もう一度頭を下げ、急いで退室する“大河”を見送り、“灼陽”が自身の姿に目を落とします。
彼の身体は“灼陽”自身の修理が進むにつれ、少年だったものから青年、成人男性のものへと変化しつつありました。
(『龍の眼』占拠から7昼夜……順調に事が進めば私の修理も完了する。この戦いを止めるべき理由はない。
……だが、“紫電”のように契約者との距離を模索する者も居る。私とて無縁ではない)
契約者の言を汲み取る形で、龍族との戦闘を止めデュプリケーター掃討に注力するか。それともこのまま戦闘を続けるか。
(“紫電”も悩んだからこそ、あのような行動を取ったと見える。
フッ……私が“紫電”の身であったなら、同じような行動を取ったやもしれぬな)
微笑を浮かべ、“灼陽”が周りに視線を向けます。
艦内及び周囲の施設では、『オペレーション:529』に続く作戦『オペレーション:530』の準備が進められていました。
(此処から先は、何が起きるのか私にも予想が付き難い。
せいぜい、楽しむ余裕くらいは見せておくとしよう)
――その頃、単独で契約者の拠点へ飛んだ“紫電”は。
(さぁ、どうする、契約者? オレと本気でやり合うか、それとも無視するか。
お得意の言葉でやり込めようったって、そうはいかねぇぞ。お前らも戦う力があるなら、そいつで語れってンだ)
契約者に『お前らとマジの勝負がしたい』という内容のメッセージを送った“紫電”は、一足先に自身が指定した場所へ機体を向けていました。
近くにある観測所で一夜を明かし、翌日の戦いに備えるつもりでいた“紫電”は、視界の一端に周囲とは異なる光景を捉えます。
(あぁ? なンであそこだけ緑ばっかなンだ。契約者か? 酔狂なことしてンのは)
気に留めつつ通り過ぎようとした“紫電”はしかし、レーダーに鉄族の機体の反応を捉えます。
(って、鉄族だぁ?)
流石に無視出来なくなり、“紫電”はそちらへ機体を向けます。
ちょっとした森になりつつある一角の端に機体を着陸させ、人型デバイスに変わり、“紫電”は森の中心へと歩いていきます。
「よぉ。こんな酔狂なことしてンのはお前か?」
「あっ……こ、これは“紫電”様。このような所にお出でになるとは、驚きましたよ」
そして、そこの住人である“回流”と顔を合わせます――。
●イルミンスール魔法学校:校長室
『天秤世界』から寄せられた情報を並べ、この場に集まった者へアーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)が話し始めます。
「順を追って現状を明らかにしよう。まずは龍族と鉄族じゃな。
先日、かつて『オペレーション:529』の協力を申し出た際に拠点を訪れた“紫電”が今度は、我らに決闘を申し込んで来おった。
単独であることから鉄族としての意思ではないと思われる。
そして、これに呼応するように今度は龍族のケレヌスからも、おそらく同様の意図であろう内容の書状が送られてきた。
それぞれの場所と時刻は、この通りじゃ」
表示された地図に、アーデルハイトが印を付けていきます。“紫電”の示した場所の周囲には一見何もなく、一方ケレヌスの示した場所はすぐ近くに『ポッシヴィ』があります。
時刻はそれぞれの表記で書かれていましたが、ほぼ同時刻であることが判明しています。
「次にデュプリケーター……まぁ、実質ルピナス、と言ってよかろう。
奴め、あの程度でくたばるとは思わなんだが、今度はこちらを誘っているようじゃ」
アーデルハイトの杖が光り、地図に一点の光を作ります。
そこがルピナス、デュプリケーターの拠点の候補地であることが、契約者の行動によって判明しています。
「奴は拠点の位置をあえて我々に知らせ、来訪を促しているように受け取れる。
無論、行って無事に済むとは思えんが、行かずに放っておくわけにもいかぬ。
もしルピナスの言の通り、奴が『聖少女』でかつ、世界樹への反逆というものを企てているのなら、『天秤世界』の根幹に関わるものに触れ得るやもしれん。それはつまり、『天秤世界』の存亡に関わる。
こちらが『天秤世界』の存在が与える影響を把握せぬまま、奴の好き勝手にさせぬわけにはゆかぬ」
『天秤世界』については、ミーナとコロンを中心として解析が進められていますが、では『天秤世界』がもし無くなった場合どうなるのか、という点については目処が立っていません。
そこまで口にして、アーデルハイトは苦しげとも取れる表情をエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)とミーミル・ワルプルギス(みーみる・わるぷるぎす)へ向けます。
「……我々は、ルピナスの誘いに乗る必要がある。奴にこれ以上好き勝手に行動されぬ為にも、奴の拠点に正面から乗り込み、奴を拘束するかあるいは戦力であるデュプリケーターを掃討する。
その間に別働隊で『深峰の迷宮』を探索し、迷宮の全貌を掴む。我々が迷宮を探索すればルピナスも気付くじゃろうが、せめて邪魔だけはされたくない」
「だから、私とミーミルが拠点に殴り込みをかけるってわけですねぇ。
そんな心配そうな顔をするなですぅ。どのみち行くつもりでしたから、むしろ大手を振って向かえて万々歳ですよぅ」
「別にお前の心配はしとらん。私はミーミルを心配しとるのじゃ」
不満を垂れるエリザベートの隣で、アーデルハイトに見つめられたミーミルが表情に影を落としつつも、意思のこもった声で告げます。
「ルピナスさんの所に行くのは怖いですし、私なんかが行って迷惑をかけてしまうかもしれませんけど……。
でも、私はお母さんと一緒に行きたいです。ルピナスさんの事も、知りたいです」
「……そこまで言われてはな。
エリザベート、ミーミルを必ず連れて帰れ。もしもの事があれば責任を取ってもらうぞ」
「言われなくてもそうしますよぅ。ミーミルは私の大切な子なんですからねぇ」
アーデルハイトのあえてのプレッシャーを、エリザベートは胸を張って受け止めます。
「では、此度の我々の行動方針を決めよう。
今回から加わる者もおるでな、各自しっかりと理解しておくのじゃ」
●『“紫電”』との手合わせの場に赴く
リンネ・モップス(『エールライン・ルミエール』搭乗)・アメイア
●『ケレヌス』との手合わせの場に赴く
ニーズヘッグ・ナベリウス・アムドゥスキアス
●『ルピナス』の拠点に正面から乗り込む
エリザベート・ミーミル・パイモン・ロノウェ
●『深峰の迷宮』の探索
カヤノ・サラ・セリシア
●『契約者の拠点』の設備強化等
フィリップ・ケイオース・セイラン
●イルミンスールで情報解析等
アーデルハイト・ミーナ・コロン・ルーレン
「お前たちの行動如何で、情勢が大きく変わるやもしれぬ。心して当たるのじゃぞ」
アーデルハイトの言葉に、各自が真剣な表情で応えます。
●天秤世界:デュプリケーターの拠点
(『深峰の迷宮』の存在が契約者に明らかになりましたか……。
おそらく、近い内に探索を始めるでしょうね。龍族と鉄族の全面戦争が直ぐに起きれば彼らも巻き込まれたのでしょうが、もう暫くその気配はない……となれば、おもてなしをする必要があるでしょうか)
契約者の行動、龍族と鉄族の行動を拠点にて予測したルピナスが椅子から立ち上がります。
龍族と鉄族の最終決戦に契約者が巻き込まれる形が最も理想だったものの、両者とも慎重な態度を維持したため契約者に行動の自由が生まれ、それが『深峰の迷宮』の探索に向けられつつある事を感じ取ったルピナスは、あえて場所を教えたこの拠点で、契約者を迎え撃つ必要があると考えました。
(もしもここを無視して探索に全力を費やすようなら……その時は個別に相手して差し上げましょう。
『深峰の迷宮』の構造についてはわたくしの方が知り尽くしている。彼らもいずれ知ることになるにせよ、付け入る隙はありますわね)
そのように考えたルピナスは、配下とするデュプリケーターを『深峰の迷宮』の各地に潜ませる準備に入ります。
自身が今居る場所には元パラミタの巨大生物を重点的に配置し、迷宮の方には剣使い、槍使い、弓使い、魔法使いを1セットにした者たちを配置することを考えます。
(契約者に『深峰の迷宮』最深部まで到達される前に、事を済ませてしまいたいのですけれど。
……無論、どのようになった所で、わたくしは歩みを止めるつもりはございませんわ)
『世界樹への反逆のため』、そして『聖少女の幸せのため』。契約者を前にして語った言葉が、思い出されます。
「……わたくしと同じ、けれど違う道を進んだ聖少女……。
フフ、もしここに来るような事があれば、是非とも喰らって差し上げたいですわ」
ちろり、と舌を出してルピナスが、妖艶に微笑みます。
龍族と鉄族の全面決戦も考えられる中、契約者は何を信じ、誰を信じ、そしてどのように行動するべきなのでしょう――。
担当マスターより
▼担当マスター
猫宮烈
▼マスターコメント
■4月5日追記2
一部、マスターコメントに追記を行わせていただきました。(追記部分は赤字になっております)
■4月5日追記
一部、マスターコメントに追記を行わせていただきました。(追記部分は赤字になっております)
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猫宮烈です。
『古の白龍と鉄の黒龍』の第3話になります。
前回までのシナリオで、『契約者はどちらの陣営にも属さない』という基本方針が決定しました。
今回は龍族の『ヴェルディーノ作戦』、鉄族の『オペレーション:529』終了後から始まります。
龍族の『ケレヌス』、鉄族の『“紫電”』が申し込んできた手合わせ、『ルピナス』が教えた拠点への進撃と前回発見された『深峰の迷宮』の探索の結果で、7昼夜後の龍族と鉄族の最終決戦が行われるのか、あるいは別の結果となるのか、が決まります。
前回までのリアクションを反映させた『天秤世界』に関する設定は、マスターページに載っています。
そちらに目を通していただけますと、より理解が深まると思います。
またPCも、これらの情報については知っている&知ることが出来る、としています。
今回の主な行動目的は、以下の4つです。
・龍族の『ケレヌス』との手合わせ
・鉄族の『“紫電”』との手合わせ
・『ルピナス』の拠点への進撃
・『深峰の迷宮』の探索
以下、それぞれについて説明していきます。
手合わせですが、二人に共通しているのは『契約者は信じるに値する者たちであるのかを知りたい』です。
それを踏まえた上でアクションをかけていただき、その内容に応じてケレヌスと“紫電”が契約者を信じるか、信じないかが決定されます。
結果が良ければ龍族と鉄族の最終決戦が撤回される方向に動くでしょうし、悪ければ実行されてしまうでしょう。
ケレヌスはヴァランティと若干数の部下を連れ、『ポッシヴィ』近くの開けた土地を手合わせの場所に指定しています。
“紫電”は単身、“回流”の植林地近くの空域を手合わせの場所に指定しました。なお当日までには“大河”と若干数の部下が到着予定です。
ケレヌスは槍を得意とし、ヴァランティは細剣を得意としています。部下は槍が主武器です。
龍形態への変身は想定していませんが、契約者がそれを望むのであれば龍形態での戦闘の可能性もあります。
“紫電”は人型と戦闘機の2つの形態を高速で切り替えながら戦うスタイル、
“大河”は全身に装備された銃火器で敵を寄せ付けないスタイルです。部下は戦闘機での戦闘になります。
手合わせ自体は1組ごとに独立して行われるものとします(ケレヌスや“紫電”の疲労は蓄積しません)。評価は蓄積します。
一騎討ちである必要はありません。意図に応じて複数人、あるいはGAを組んで複数組で挑戦することも可能です。
その場合、増えた人数に応じて龍族:ケレヌス→ヴァランティ→部下、鉄族:“紫電”→“大河”→部下、と相手側も調整が入るものとします。
リアクションの流れとしては、
・手合わせ前(ケレヌス:ポッシヴィ、“紫電”:“回流”の植林地)のリアクション
・手合わせ当日のリアクション
・上記2つの結果を踏まえたリアクション
となります。アクションは手合わせ前と手合わせ当日でかけられるとします。
ルピナスが教えた拠点にはルピナスを始め、元パラミタの巨大生物が多数配備され、契約者を待ち構えています。
もしここを放置した場合、ルピナスは悠々と『深峰の迷宮』最深部へ向かうことが出来、画策している計画の準備を進められてしまいます。
結果が悪いと、『天秤世界』からルピナスが外の世界へ出てしまいます。そうなればもう契約者に、事件を解決する術はありません。
拠点へはイコンなどの大型乗り物も入ることが出来ますが、そこでの戦闘は周りの環境上、制限がかかります。
よってここでの行動は、
・地上に出てきた巨大生物とのアクション(主にイコンメイン)
・拠点に控えるルピナスとのアクション(主に生身メイン)
とします。
巨大生物の攻撃方法、スペックは、
・脚での引っ掻き:特に前2本は鎖鎌のように振り回すことも出来ます。また、脚自体の防御力は相当上がっています。
・頭部(女性を模した像)からの大出力光線を発射します。連射こそしてきませんが、前回よりは攻撃頻度が上がっています。
・羽を展開させてのオールレンジ攻撃:羽を展開させても空を飛べるようになっています。
です。
リアクションの流れとしては、
・契約者による拠点襲撃前のリアクション
・拠点襲撃のリアクション
・上記2つの結果を踏まえたリアクション
となります。アクションは拠点襲撃前と襲撃当日でかけられるとします。
『深峰の迷宮』探索についてですが、まず、契約者が把握している入り口は
・『うさみん星』:ここから2本の経路が確認されています。
・『地図が見つかった町の近く』:ここの入り口は崩落しており、復旧は容易ではありません(アクションがかかれば、判定次第ですが復旧は可能です)。
です。ルピナスの拠点も入り口ですが、この時点では契約者は憶測段階です。
また、残り1つはまだ見つかっていません。場所のヒントは、『今まで出てきた場所のどこか』です。
迷宮の名の通り、立体的に入り組んでいる構造になっています。地図と、迷宮の様子については書籍が残されていますが、必ずしもその通りになっているわけではありません(変わっている所もある)。
探索のルールとして、『4つの入り口から先は、4×4=16のフロアに分かれている』とします。
マスターページにイラストを載せる予定ですが、まず、
・うさみん星:A
・『地図が見つかった町の近く』:B
・ルピナスの拠点:C
・不明の場所:D
と振ります。次に4×4のフロアを『1a』〜『4d』と振ります。
探索のアクションをかけられる際は、『どこの入り口近くのどのフロアを調査する(目的地とする)』のかを3桁の文字(例:『うさみん星入り口の、3bフロア』なら、【A3b】)で表記していただけますと幸いです。
※4月5日追記
4箇所の、入り口から最初に到達するフロアは、
・うさみん星:『1a』、『4a』(入り口は2つあるため)
・『地図が見つかった町の近く』:『4d』
・ルピナスの拠点:『1d』
・不明の場所:『1a』
となります。
なお、ルピナスがガイド中で言及したように、迷宮にはパーティー編成されたデュプリケーターが潜んでいます。
このデュプリケーターは、契約者が倒した所で次が補充されてしまいます。デュプリケーターの補充は、各フロアに2つある、デュプリケーターの供給場所となっているフロアに進撃することで止められます。
書いていただいた3桁の文字が、該当する場所とピッタリ合えばオッケーです。……ただし、そのフロアはいわばモンスターハウスなので、相応の戦力を用意したほうがいいでしょう。
デュプリケーターは、剣使い、槍使い、弓使い、魔法使いがグループを組んで行動しています。
彼らの戦闘力は、基本クラスのスキルが全部使える程度です。1対1であれば優位に戦える、けれど連携されると苦戦するかもしれない、くらいでしょうか。
リアクションの流れとしては、
・探索前のリアクション
・探索当日のリアクション
・上記2つの結果を踏まえたリアクション
となります。アクションは探索前と探索当日でかけられるとします。
これら以外のアクションも、お待ちしています。
ただ、これ以上の天秤世界について何か探そう、と思ってアクションをかけられても、『もう何もありません』という結果になることがある事は、ご理解いただけますと幸いです。
※4月5日追記
『MCが天秤世界で行動する、LCはイルミンスールで行動する』等の別行動を、今回のシリーズでは認めています。
ただし、1回のシナリオ内で『イルミンスールで行動した後、天秤世界へ行く』、もしくはその逆は認められません。これは悪魔の『召喚』等、特殊な移動スキルによる移動でも不可、とします。
同じ世界間であれば、『~へ行った後、~へ行く』というのは認めます。
ですが、なるべく『1人のキャラクターにつき1つの場所』でお願いします。
NPCの初期行動予定は以下になります。
なお、これらの行動予定はあくまで暫定であり、PCからのアクションがあった場合はそちらが優先されます。
PCからのアクションがない場合は、リアクションでの描写がない場合もあります。
●リンネ・モップス・アメイア
リンネとモップスは『エールライン・ルミエール』に搭乗し、『“紫電”』との手合わせに参加予定です。
搭乗人数が増えるか、パーティー編成になるかはアクション次第になります。
●ニーズヘッグ・ナベリウス・アムドゥスキアス
『ケレヌス』との手合わせに参加予定(実際に戦うかどうかはアクション次第)です。
なお、彼らは前日の日が沈む前頃、『ポッシヴィ』入りします。
●エリザベート・ミーミル・パイモン・ロノウェ
『ルピナス』の拠点に正面から乗り込む予定です。
エリザベートとミーミルは一足先に拠点内部へ、パイモンとロノウェは地上で巨大生物を相手した後、内部へ二人を追いかける予定になっています。
●カヤノ・サラ・セリシア
『深峰の迷宮』の探索に参加予定です。
彼女たちは『うさみん星』の入り口から、二手に分かれて調査を行う予定です。
●フィリップ・ケイオース・セイラン
『契約者の拠点』の設備強化等を行う予定です。
フィリップはケイオースとセイランの護衛という立ち位置に今の所なっています。
●アーデルハイト・ミーナ・コロン・ルーレン
『イルミンスール』で情報解析等を行う予定です。
ルーレンはザンスカールとイルミンスールを行き来しているものとします。
※その他のNPCの行動予定はありませんが、PCがアクションで取り上げた場合は(通信で連絡を取る、等)、それに応じてリアクションに登場します。
なお、毎度お決まりになりますが、『天秤世界』へは『深緑の回廊』以外の手段では行く事ができません。
また、『古の白龍と鉄の黒龍』シリーズ以外では『天秤世界』へ行く事も、『深緑の回廊』を利用することもできません。シリーズ内では、天秤世界との行き来が可能です。
ご理解頂けますと幸いです。
それでは、皆さまの参加をお待ちしています。
▼サンプルアクション
・“紫電”たちとの手合わせに参加する
・ケレヌスたちとの手合わせに参加する
・ルピナスの拠点へ乗り込み、戦う/ルピナスを止める
・『深峰の迷宮』を探索する
・その他、気になっている場所へ赴く
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2013年04月04日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2013年04月05日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2013年04月09日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2013年05月07日