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魔法薬からの挑戦状

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シナリオガイド

イルミンスールに危機発生! いや、そんなでもないかも?
シナリオ名:魔法薬からの挑戦状 / 担当マスター: 相景狭間

 イルミンスール魔法学校の近代西洋儀式魔術学科。
 そこの教員たるアーシアは、一階の教室で魔法薬の調合をしていました。

「えーと、こっちにドラゴンの涎を一滴入れて……あっちの薬はそろそろ五分たつから千年樹の滴を混ぜて……」

 どうやら、複数の魔法薬の調合を一気にやっているようです。
 さすが先生と言えないこともないですが、少しばかり無謀かもしれません。
 しかし、これ等の魔法薬は次の実習計画に絶対に必要なものです。
 他の先生達に手伝ってくれというわけにはいきません。
 何しろ、イルミンスールの教師は一癖も二癖もある油断ならない人達ばかりなのですから。

「だいじょぶ、私ならできる! 頑張れ私!」
 言いながら、アーシアは薬を調合していきます。

 作っている薬は、バリエーションが実に豊かです。

 傷薬。
 痛み止め。
 痺れて動けなくなる薬。
 痺れをとる薬。
 禿げになる薬。
 髪が生える薬。
 惚れ薬。
 惚れ薬の効果を消す薬。
 足が三秒だけドリルになって全力回転する薬。
 すぐ近くの相手に全力ビンタしたくなる薬。
 一番最初に見た人に全力で告白する薬。
 服だけ巨大化する薬。
 服だけ小人化する薬。
 爆発の薬。
 無機物を一日だけゴーレムにする薬。

 まともな薬から怪しげな薬まで満載ですが、この魔法薬で一体どんな授業をする気なのでしょうか?

「えーと、次はゴーレム薬か。確かオルセン鉱石の欠片を砕いて入れて……と」
 
 パラパラと、何かの鉱石を煮え立つビーカーに入れるアーシア。
 魔法薬の色が赤から青に変化していき、ボコボコと泡立ちます。

「反応おかしいな……ってああっ! オルセン鉱石じゃなくてオルセン鉱の欠片だった! 鉱石なんかいれたら異物反応が……っ!」
 
 泡立っていた青い魔法薬は輝き始め、その輝きは少しずつ強くなっていきます。

「マズイッ、マズすぎる! なんとか止め……わーっ!?」

 響く爆発音。その直後に、教室から謎の影が次から次へと飛び出して行きます。


 ■■■

「うちの偽ロリ教師が校内でヘマをやりやがったですぅ」

 イルミンスール魔法学校の校長室。
 エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)は、正座しているアーシアの頭を足で踏みながら会話を始めます。
 踏まれているアーシアは何やら不満そうにブツブツ言っていますが、エリザベートは気にした様子もありません。

「今校内の一階と二階の各教室、ついでに食堂と美術室……あと、学園から出てすぐのところに居るのが確認されてるですぅ」

 居るのが確認されている、とは不思議な言葉です。
 一体何がいるというのでしょう?

「簡単に言えば、魔法薬がゴーレム化したですぅ。魔法薬の効果を持った暴走ゴーレムとか、斜め上の失敗やらかしてくれやがるですぅ」

 そう、つまり魔法薬を暴走させたのではなく。
 魔法薬が、暴走しているのです。

「ゴーレム化の薬の対抗薬も試してみたですが、全然効かないようですぅ」
「それ作ったのも私だし……」

 つまり、直接止めに行くしかないのでしょう。

「この偽ロリに魔法薬作らせると、効果ばっかりデカい危険物作りやがるから面白……危険で私は頭が痛いですぅ」
「そもそも調合途中にゴーレム薬なんて追加注文したのはアンタでしょうが……ぶつぶつ……」

「魔法薬ゴーレムは触るだけで相手に効果を与える厄介な相手ですぅ。ただし、効果を与えるたびに濃度が薄くなるですぅ」

 つまり、体当たりで効果を受ければ魔法薬ゴーレムを消し去る事が出来るということになります。

「というか、学園に傷をつけたら許さんですぅ」

 どうやら、体当たりで消滅させるしか許してはくれなさそうです。
 アーシア先生が生み出してしまった、魔法薬のゴーレム。
 その影響が学園中に広がってしまう前に止めることはできるのでしょうか?

 全ては、皆さんの活躍にかかっているのです。

担当マスターより

▼担当マスター

相景狭間

▼マスターコメント

こんにちは。
今回も、どうぞよろしくお願いいたします。


■探索について
今回の舞台はイルミンスール魔法学校です。
エリザベート校長が言った場所をウロウロしてるとお考えください。

なお、魔法薬のゴーレムは霧の塊が人型になったような形をしており、隙間を逃げたり天井から落ちてくることもあるようです。

■魔法薬のゴーレム
無機物を一日だけゴーレムにする薬以外の全ての薬がゴーレム化しています。
人を見つけると近づいてくるようです。
ただし、すでに他の効果にかかっている人からは全力で離れていきます。
大体は名前どおりの効果ですが、特殊な薬の効果は以下に。

■爆発の薬
十分の間、自分を中心に爆発を起こす能力を得ます。
この爆発によるダメージを本人は受けませんが、能力の発動と共に全ての装備が爆発四散します。
この代償は如何なる手段によっても防げず、人によっては羞恥心の追加効果を得るとかなんとか。
発動の時は「バーニング!」と叫ぶだけでいいようです。
爆発四散した装備は、本人の足元に脱げおちた状態で残ります。

■一番最初に見た人に全力で告白する薬
掲示板で「全力で告白する薬」を飲む事を宣言した時のダイス目の組み合わせにより効果が確定します。
ただし、振りなおしは不可能です。
この薬の効果はレジスト不可能であり、全ての能力が大幅に低下します。
ただし告白実行の為の行動に限り、通常の倍の能力となるようです。
これ等全ての効果は告白終了と共に消滅します。

左の目
1:鏡の中の自分に
2:○○(任意の相手)に
3:通りすがりの男子生徒に
4:通りすがりの女子生徒に
5:起動実験中のアイアンゴーレムに
6:解毒薬を求めて駆け込んだ実践魔法学教室でアーシア先生に

右の目
1:全力の言葉で告白
2:全力のクロスカウンターで告白
3:全力のダイブで告白
4:全力のツンデレで告白
5:全力の○○(任意の行動)で告白
6:全裸で告白(この効果発動時に限り、ダメージの無い「爆発の薬」効果を得ます)

■アーシア先生
実践魔法学教室で各種解毒薬の調合に取り組んでいるようです。
何故か、ゴーレム薬の調合もしているようです。

■エリザベート校長
校長室の扉には強力な封印が内側からかけられているようです。
事態の収束と共に封印は解けることでしょう。

▼サンプルアクション

・探索行動

・自己犠牲

・全力ネタ的行動

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年07月28日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月29日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年08月02日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年08月14日


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