薔薇の学舎

　
「蝋人形のモデル募集？」

　雅羅・サンダース三世（まさら・さんだーすざさーど）は手に取ったチラシを覗き込んでいました。

「悪魔が支配人の蝋人形の美術館。ここって最近なにかと噂なのよね」
「どんな噂ですの？」

　アルセーネ・竹取（あるせーね・たけとり）が雅羅に尋ねる。

「本当に生きてるみたいなんだって。蝋人形が。
　動いて人を脅かすんだけど、自分で動いてるみたいなんだとか」


「モデルに支払われる料金、高いんですね」
「そう、それもあって人気らしいのよ。
　でもね、モデルになった人が帰ってこないって噂も。
　『美人だけ帰ってこない』んだとかで……
　モデルに応募するのも肝試しになってるらしいわよ」

「でも、帰ってこない人がいるというのは心配ですわね」
「そう！　そこで！　私たちの出番よ！」
「わたしたち？」
「そうよ！　一緒にモデルになりに行って調べるのよ！」

雅羅とアルセーネは『蝋人形美術館』のモデル志望者として面接に来ました。
面接官はロベルトという若くて美しい男性です。

「是非、お二人の蝋人形を作らせてください。
　まずはアルセーネさんから作業しますので、
　雅羅さんはしばらくこの部屋でお待ちくださいね」

　■■■

二人は帰って来ませんが、雅羅は事前に
「『蝋人形美術館』のモデルになりに行って調査する」
と携帯電話のメールで友人に知らせてありました。

自分たちが帰ってこなければ、『蝋人形美術館』に助けに来てほしい

と。

はじめまして。
新しく蒼空のフロンティアのゲームマスターを務めさせて頂きます、にのみやくれはと申します。
どうぞよろしくお願い致します！　
はじめてのイベントシナリオ……いかがでしょうか、どうでしょうか、どうなるんでしょうか……
どきどきなのですか……どうぞ、ご参加ください！　

■探索について
ロベルトは『蝋人形美術館』の支配者です。
雅羅とアルセーネが帰ってこなかったように
人々がいなくなっているのは確かなようです。

『蝋人形美術館』の中を捜索することになりますが、蝋人形が襲ってきたりします。
蝋人形が「本物の人間」の可能性もあります。

・雅羅とアルセーネを探す

・ロベルトの正体を追及

・蝋人形と戦う

・契約者を蝋人形美術館からとりもどす！