校長室
重層世界のフェアリーテイル リアクション公開中! |
シナリオガイド【イコン参加可】ようこそ『ハイ・ブラゼル』へ。五つの世界にまたがった、新たな物語が始まる!
シナリオ名:重層世界のフェアリーテイル / 担当マスター:
蒼フロ運営チーム
――重層世界のフェアリーテイル―― ~Opening Story~ 2021年9月。 地球とパラミタ、二つの世界の命運をかけた戦いから、二ヶ月あまりが過ぎました。 「確かに今なら、未踏の地であるあの国――ティル・ナ・ノーグまで行けるかもな」 空京万博も間もなく閉幕という時に、その話は上がりました。 浮遊大陸パラミタ東部に位置する国、ティル・ナ・ノーグ。 多くの妖精が集う平和な国と言われており、花妖精もそこの生まれとして知られています。 しかし、まだその場所まで辿り着いた地球人は少なく、パラミタの中で最も未知の地域でもあります。 これまでも何度か調査の試みがありましたが、エリュシオン帝国との戦争やマホロバでの動乱があったため、ティル・ナ・ノーグの地に足を踏み入れるのは困難な状況が続いていました。 それが解決した今が、いい機会です。 蒼空学園校長、山葉 涼司(やまは・りょうじ)の呼び掛けにより、蒼空学園を中心にシャンバラ各学校の生徒が集まり、調査団が結成されました。 * * * ――浮遊大陸パラミタ東部。 「海、何か見つかった?」 「あ~……特には」 今年入学した蒼空学園の一年生、雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)と高円寺 海(こうえんじ・かい)は調査団の一員として、ここまでやってきました。 「それにしても、ずいぶん歩いた気がするわね。いつの間にか他の人達の姿も見えなくなっちゃったし。 ……あれは?」 ふと、遠くに小屋が見えました。 「村……か?」 雅羅と海はその小さな村らしき場所を見回します。 すると草陰からガサッ、という音が聞こえてきました。 「子供、よね?」 頭に咲いた牡丹の花を見るに、花妖精の子供のようです。 「あ、待って!」 しかし、子供はそのまま二人に背を向けて走り出してしまいました。 その後を追いかけると、そこには花畑が広がっていました。 花畑の中に、蔦が絡まったジョウロで花に水を遣っている、一人の少女の姿が見えます。 「この地に人が訪れるなんて……いつ振りでしょうか」 二人の姿に少し驚いたものの、すぐに彼女は微笑みを浮かべました。 遠目からは分かりませんでしたが、彼女のエプロンドレスは長い年月を経ているのか、所々ほつれており、彼女の身体の皮膚は一部が剥がれていました。 その下には金属が覗いています。 「私はドロシー・リデル(どろしー・りでる)と申します。 ようこそ、ティル・ナ・ノーグへ」 機械仕掛けの少女――ドロシーは一礼しました。 「ここが、ティル・ナ・ノーグ?」 「正確には、ティル・ナ・ノーグの『ハイ・ブラゼル地方』。その外れにあるのが、この村です」 彼女によると、この村がティル・ナ・ノーグへの入口の一つ、とのことです。 「お疲れでしょう。よろしければ、こちらでゆっくりされてはいかがですか?」 「ええ、ではお言葉に甘えて」 * * * 海と雅羅は、調査団に花妖精の村にいることを伝えました。少し前は無線が繋がりませんでしたが、今は近くにいるらしく有効でした。 「ではまだ見ぬ土地を知るために、遥か西の国からここまでいらしたのですね」 ドロシーに対して、シャンバラ王国から調査団としてやって来たこと、近くに自分達の仲間がいることを話しました。 「実は、この地方には古くから伝わる『おとぎばなし』があるんです。子供達にもよく聞かせてるんですよ」 その内容とは、次のようなものでした。 『遥か昔、「大いなるもの」と呼ばれる邪悪な存在が誕生し、ハイ・ブラゼルを、しいてはこの世界を飲み込もうとしていました。 その危機を救ったのは異国からやって来た戦士達でした。 彼らとハイ・ブラゼルの人達は一つになり、激しい戦いの末に「大いなるもの」を封印しました。 そしてこの地に平和が訪れたのです』 「この話には、まだ続きがあります」 ドロシーが静かに告げました。 「『異郷より来たりし者、閉ざされた世界に光を照らさん』} あなた達がここを訪れたのは、もしかしたら偶然ではないのかもしれませんね」 そのとき、慌てた様子で花妖精の子供が駆けてきました。 雅羅と海が最初に出会った牡丹の花の子です。 「どうしたの、ピオニアちゃん?」 「ドロシーおねーちゃん、大変だよ! 村外れの遺跡から、見たこともない場所に行けちゃった!」 「まさか……いえ、でも封印に綻びが生じ始めているのだとしたら」 「……一体どうしたんだ?」 海が不安げな顔をしているドロシーに尋ねます。 「この村の外れには、かつて『大いなるもの』との戦いがあった時代の遺跡が存在するのです。先ほどのお話は、実際にあった出来事を元にしたものです。 遺跡の数は四つ。 封印の数も四つ。 この村にはこのような言い伝えもあります。 『「大いなるもの」蘇らんとする時、封印の地への道が開かれるだろう』と。 ついにその時が来たのでしょう」 ドロシーによれば、「その時」が来たら四つの遺跡の近くに異空間への入口――ゲートが現れ、ハイ・ブラゼルの『大いなるもの』が封印されている地へと飛ぶことが出来るようになるとのことです。 「みんな、大丈夫だった?」 「うん。最初はびっくりたけど、ちゃんとみんな戻ってきてるよ」 そこへ、間もなく調査団が村へ到着するとの報せが入りました。 それを聞き、雅羅はドロシーに提案します。 「もうすぐ、わたし達の仲間が来るわ。四つのゲートの先にある世界の調査。わたし達に任せてくれないかしら?」 元々未踏の地の調査ということでやってきたわけであり、この現象は実に興味深いものでした。 今、ハイ・ブラゼルを舞台に、新たなる「物語(おとぎばなし)」が始まろうとしています――。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
新たな冒険の始まりです。 ▼サンプルアクション ・【1】大平原で幻獣探し。 ・【2】街で聞き込み調査。 ・【3】イコンに乗って謎の飛行物体と対峙する。 ・【4】無法者と戦う。 ・【5】お茶会 ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2011年09月30日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2011年10月24日 |
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