薔薇の学舎

イルミンスール魔法学校。

ある朝、世界樹中にエリザベートの声が響きました！

「皆さぁん、もう夏休みですぅ！
イルミンスールを世界一の世界樹にするためにぃ、
パラミタ中のカブトムシを集めなさぁい！」

そのためにはイルミンスールに美味しい蜜を塗らなくてはなりません。
エリザベートは生徒たちに蜜作りを命じました。

ただし、蜜の作成に魔法の使用は厳禁です。
魔法甘味料の味は敏感な虫に見抜かれるというのです。

エリザベートは生徒達に先んじて、
和三盆で作った蜜を塗りました。

すると。

「すごおおぉい！
たくさんカブトムシが集まったですぅ！」

体長20メートルを超えるカブトムシが、続々と集まってきたのです！
パラミタオオカブトムシです。

しかし、体長20メートルを超えるハチや
パラ実の生徒たちも集まってきてしまったのです。

「パラ実さんもぉ、虫だったんですねぇ！」

「アホか！
てめえのせいでオレ達の飼ってた“次郎”さんも
こっちにきちまったんだよ！」

「自分の体を舐めてほしいから蜜塗りやがって！
この淫乱世界樹が！」

「淫乱って意味わからないけどぉ、ムカつきまぁす！
これでもくらいなさぁい！」

エリザベートが攻撃魔法を放つと、
パラ実の生徒たちも攻撃を始めました。

その戦いに恐れをなした
カブトムシたちは飛んで行ってしまいました。

結果イルミンスールは
巨大バチや不良がうろつく荒野と化したのです。

森に平穏を取り戻さないと、
カブトムシも帰ってこないでしょう。

魔法学校の夏休みシナリオです。
ハチやパラ実の生徒を追い払っても
和三盆以上に美味しい蜜を塗らない限り、カブトムシたちは戻ってきません。
また、ハチは巨大なスズメバチのような物が数匹いる程度です。
20メートルですが。
また、パラ実の生徒がかわいがっていた“次郎”ですが、
所詮は虫なので誰にも見分けはつきません。
なので適当なのを次郎としても問題ないのですが……

・美味しい蜜を作る

・巨大バチと戦う！

・次郎をパラ実に渡してあげる

・次郎は前世で俺に飼われていた