薔薇の学舎

ある日、ドラゴニュートのシー・イーのところに手紙が届きました。差出人は親類のビー・フーとなっています。手紙の内容は次のようなものでした。


急啓

ご無沙汰しております、ビー・フーです。猛暑の続く今日この頃ですが、パートナーの王大鋸様はお元気でしょうか。

さて今回お手紙を差し上げたのは、叔父のヨウ・ジェアの件についてご相談したく思ったからです。
ご存じかもしれませんがヨウはそろそろ脱皮を行う時期です。今度の脱皮でいよいよ翼が生える見込みであり、叔父もだいぶん緊張しております。

しかし昨今は地球からの密猟者や蛮族の襲撃も増えており、叔父をそのまま放っておくわけにもいきません。はなはだご迷惑かとは存じますが、謹んで叔父の警護をシー・イー様にお願いする次第です。パートナーの王様にもお越しいただければと存じます。

書面にての無礼をお許しください。何とぞご快諾いただきますよう、よろしくお願いいたします。

草々


シー・イーは少し考えにふけりました。ビー・フーはプライドが高く、普段ならこんな手紙を出すタイプではありません。つまりそれだけ叔父たちは危険な状態にあるのでしょう。


ドラゴニュートは脱皮しているあいだ、どうしても身動きが取れなくなってしまいますし、脱皮直後は鱗も柔らかくなっています。このタイミングで密猟者や巨獣、蛮族たちに襲われたら無事では済まないでしょう。

決意を固めたシー・イーは、王に話しかけました。

「なあダージュ、夏休みの宿題はできたカ？」
「やってるわけねぇだろ！」
「だろうナ。ところでワタシの親戚が脱皮をするのだが、観察日記の宿題に丁度いいとは思わないカ？」

　今回護衛の対象となるのは強大な力を持つドラゴニュート及びドラゴンですが、彼らとて一瞬の油断で死んでしまうただの生き物です。彼らを狙うものは単純な生態系からのものや、金目的の人為的なものなど様々です。護衛側はしっかりと護衛のプランを練らなければ守りぬくことは厳しいでしょう。周りは少々入り組んだ森の、比較的開けた場所で行います。回りの地形を上手く利用するのもよいでしょう。
　また、蛮族や大型の生物がヨウ・ジェアを襲います。襲撃側は、それらを利用するのもよいでしょう。

・ヨウの警護を手伝いに行く

・観察日記を仕上げる

・ドラゴニュート狩りだァ！！！