シナリオガイド
子供達の夢がつまった秘密基地を取り戻せるのは契約者だけ!
シナリオ名:【じゃじゃ馬代王】秘密基地を取り戻せ! / 担当マスター:
とおる
――ヒラニプラ。
山岳地帯にあるこの街は機晶都市とも呼ばれ、機晶姫やシャンバラ古王国時代の武具の修繕を始め、さまざまな機械産業と鉱業を生業とした人々が住んでいます。
ヒラニプラを訪れた高根沢 理子(たかねざわ・りこ)は、今の日本では歴史の教科書といった本や資料でしか見られないような、無骨な鉱山都市の風景を眺めていました。
「いつ来てもここは凄いわよね」
「理子っち、せっかくですから機晶姫の修理工房とか、教導団の生徒御用達の武具職人とか案内しますよ」
シャンバラ教導団生レオン・ダンドリオン(れおん・たんどりおん)が理子をそう呼びました。
今の理子は蒼空学園の女子の制服を着ていますが、普段アップにしている髪は下ろしてロングヘアにし、斬姫刀スレイブオブフォーチュンも佩いていません。
お忍びとして、代王だと分からないよう、いち蒼空学園生のプチ旅行という設定でヒラニプラを訪れていました。
今回、理子がお忍びのお供に選んだのはレオンでした。
「お願いしようかしら。普段、見られない場所を見てみたいわ」
「それでしたら廃鉱とかも案内できますよ。元々機晶石を発掘していた鉱山で、今は採り尽くしてしまって廃鉱になっている坑道もありますし」
「うわぁぁぁぁぁん! あたしのお人形ー!」
「泣くなよ、オレだってライトソード置きっぱなしなんだからさ」
理子がレオンに案内されて歩き始めようとすると、路地裏から女の子の鳴き声が聞こえてきました。
そちらの方を見ると、女の子が泣いており、男の子達が一生懸命なだめていました。
「よしよし、泣かない泣かない。あたしは蒼空学園のいち女子生徒・遊び人の理子っち、君達、どうしたのかなー?」
理子は女の子の髪を優しく撫でながら、しゃがんで女の子の目線で微笑みながら話し掛けました。
すると女の子は何とか泣きやみ、しゃくり上げながら事情を話しました。
何でも、この男の子達と女の子は廃鉱の1つを秘密基地にして、それぞれの大切な物を置いておいたそうです。ところが、最近になってその廃鉱にモンスターが現れるようになり、子供達は秘密基地に行けなくなってしまったのだそうです。
「秘密基地か……オレも子供の頃、友達と一緒によく造ったなぁ。あの時は川の中州に段ボールで造って、洪水で流された時はお前らのように泣いたもんだ」
「そうなの? 羨ましいなぁ、あたし、秘密基地とか造ったことないから……」
レオンが幼少時代を懐かしむように言うと、理子は影のある寂しそうな笑みを浮かべました。
「しかし、解せませんね。廃鉱とはいえ、ヒラニプラから余程離れていなければ、モンスターは早々住み着かないと思うのですが」
「ここにはシャンバラ教導団があるものね……っ!? 誰かが意図的にモンスターを廃鉱に住まわせたのかも知れないわ」
「なるほど、採り尽くされたと思っていた廃鉱に、まだ機晶石といった鉱物が眠っていると分かったとすれば考えられますね」
レオンと理子は、この子供達の秘密基地が奪われた件に不自然さを感じ、調査してみる事にしました。
「君達、君達の秘密基地は、この遊び人の理子っちと勤勉家のレオンが取り戻してあげるわ」
「えー、遊び人が取り戻せるのかよー?」
「い、言ってくれるわね。騙されたと思って任せてみなさい!」
子供達の素直な言葉に、理子は苦笑しながら「えっへん」と胸を張りました。
「レオン、あなたの名前で依頼を出して頂戴。悪はあたしが懲らしめるわ!」
シャンバラは東西に統一されましたが、政府の目が行き届かない日陰で悪さを働く悪人はまだまだいます。
理子は身分を隠し、そういったのさばる悪を自ら成敗しようと行動に移していました。
“じゃじゃ馬代王”の世直しが始まります!
担当マスターより
▼担当マスター
とおる
▼マスターコメント
こんにちは、また初めまして、ゲームマスターの とおる と申します。
今回もよろしくお願いします。
レオン・ダンドリオンからの依頼で、ヒラニプラ郊外にある子供達が秘密基地にしていた廃鉱に住み着いたモンスター退治が今回の目的です。
レオンは各校に依頼を出していますので、どなたでも気軽に参加できます。
理子はお忍びで且つ変装していますので、彼女の正体が分かるかどうかは【東西シャンバラ・ロイヤルガード】もしくは【理子様親衛隊】の称号を表示している、また理子との絆値が「5」以上必要とします。
いずれも当てはまらない場合、理子の正体には気付かず、「蒼空学園のいち女子生徒・遊び人の理子っち」という認識しか持てない、とさせていただきます。敢えて「他人の空似」と誤認するのは問題ありません。
ヒラニプラの子供達が秘密基地にしていた廃鉱に住み着いたモンスターは、コボルトと呼ばれる犬頭のオーガです。
それ程強くありませんが、暗視能力を持ち、鉱物毒を塗った武器を使用します。
なかなか厄介な敵ですので、解毒効果のあるアイテム「魔女の薬草箱」やスキル「キュアポイゾン」を用意しておいた方がいいでしょう。
また、灯りはレオンや理子が用意しますが、廃鉱は薄暗いので、「ノクトビジョン」があると安心です。
ここからはプレイヤー情報になりますので、原則キャラクターは知りません。
理子とレオンが仮定したとおり、この廃鉱はまだ機晶石が採り尽くされておらず、それに目を付けた悪徳商人がネクロマンサーを雇って子供達を追い出し、ヒラニプラの人々を遠ざけているうちに機晶石を採り尽くしてしまう魂胆でいます。
そのため、コボルトを撃退した後、悪徳商人が雇ったネクロマンサーと抗夫との戦いになります。
抗夫は数人からおり、全員工事用ドリルやモンキーレンチ、リベットガンで武装しています。
とはいえ、コボルトを撃退しないことには先に進めませんので、プレイヤー情報は「予想」や「予測」としてアクションに上手く組み込んでください。
掲示板で挨拶をされる際、コボルトを退治するか、坑道を調査されるか宣言されるといいと思います。
なお、理子とレオンが同行します。
ちなみに、悪徳商人側に就く、という選択肢もありです。
※理子が登場していますがグランドシナリオ『戦乱の絆 第二部 第三回』には影響しませんし、関連性はありません。
▼サンプルアクション
・コボルトを退治する
・廃鉱の奥を調査する
・子供達を追い出してヒャッハー!
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2011年04月07日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2011年04月08日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2011年04月12日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2011年04月26日