シナリオガイド
自爆を宿命づけられた少女。楽しい『思い出』で彼女を救え!
シナリオ名:彼女はデパートを見たことが無い。 / 担当マスター:
瓜生和希
休日の空京――
肌寒い季節となり、空が澄み始めた頃。
空京の路地裏では、ちょっとした捕り物が行われていました。
「麻薬密売容疑で逮捕する!」
小暮 秀幸(こぐれ・ひでゆき)は、仲間たちと共に路地裏を駆け、
慌てて逃げようとしていた男の腕を取って捻りあげました。
呻きを上げた男を地面に組み伏せて、小さく息をつきます。
「お前が鏖殺寺院の麻薬密売グループの情報を持っているのは分かっている。
データを渡してもらうぞ」
「フッ……」
秀幸に組み伏せられた鏖殺寺院の男が、不敵に笑みます。
「データは、そこに居る機晶姫・ニアの中だ。
ニアには自爆装置が組み込まれている。データ諸共木端微塵よ。
さあ、ニアよ、自爆するがいい!!」
男が勝ち誇ったように道の向こうを見やりながら、合図を送るためのものらしいスイッチを押しました。
が、男の視線の先には誰も居ませんでした。
そして、いつまで経っても聞こえてこない爆発音。
「あれ?」
* * * *
空京デパートの前。
「人が一杯いる」
ニアは、すっかり与えられた任務を忘れ、人混みを興味津々と眺めていました。
彼女は、未だかつてデパートのような華やかな場所にやってきた事が無かったのです。
そのため、目に映るもの全てが新鮮なものばかりなのでした。
「ニア、何か忘れてる気がする……ような気がしないでも、ない」
少しばかりポンコツな彼女は、くて、と小首を傾げましたが、
結局そのまま、ふらふらとデパートの中へ入っていってしまったのでした。
* * * *
「……さて――」
ニアの状況を把握した秀幸たちは、頭を悩ませていました。
秀幸が続けます。
「やはり、一番成功確率が高そうなのは、
『ニア殿を思いっきり楽しませて、任務を完全に忘れさせてしまう』
という作戦でしょうか……」
任務を完全に忘れた状態であれば、自爆させることなく、
デパートの駐車場に待機させたトラックへ誘導し、ニアの自爆装置の解除を行うことが出来ます。
「ニア殿は廃棄場の中から拾われたという経緯のため、
多少、思考機能に難があるようですが、今のところ、主人である麻薬密売人への忠誠心が非常に高いようです。
自身に与えられた任務を思い出してしまえば、すぐに自爆しようとしてしまうでしょう。
自爆による周囲への被害は無い、と考えれますが――
万が一を考え、さりげなく一般人を近づけないように誘導する必要もありそうですね」
真剣な秀幸の声と裏腹に、デパートには楽しそうな声が溢れているのでした。
担当マスターより
▼担当マスター
瓜生和希
▼マスターコメント
初めての方は初めまして。それ以外の方はこんにちは! 今回のシナリオを担当します、ゲームマスターの瓜生和希です。
今回もよろしくお願いします!
休日を利用して空京デパートにショッピングに来ている契約者や、
空京デパートでバイトをしている契約者は、ニアの情報を得ていない状態でスタートします。
初めてのデパートをフラフラしているニアは目立つでしょうが……。
今回、ニアと関わらずに、
デパートでショッピングを楽しむアクションやバイトに勤しむアクションも大歓迎です。
▼機晶姫ニア▼
銀髪で、ボンヤリとした表情の少女型機晶姫です。
思考機能がポンコツで戦闘能力も高くありませんが、自爆装置が仕掛けられています。
古代の廃棄場に埋もれていたところを今回逮捕された鏖殺寺院の男に拾われたため、
男への忠誠心が非常に高く、与えられた任務を忠実に守ろうとします。……そのことを思い出してしまえば。
既に、内臓されている受信装置に、男から送られた『自爆を促す合図』を受け取っていますが、
今はデパートにある様々なものに興味津々なため、まったく気づいていません。
▼自爆装置▼
『自爆による周囲への被害は無い』という分析結果が出されています。
が、万が一を考え、一般人が彼女に近づかないように、さりげなく誘導する必要があると秀幸たちは考えています。
(混乱による被害やニアへの刺激が考えられるために、大規模な避難を行うことは出来ない状況にあります)
自爆が行われた場合、ニアは再起不能となり、ニアの中に収められた『麻薬密売グループに関するデータ』は消失してしまいます。
▼サンプルアクション
・ニアとショッピング♪
・さりげなく市民を護る
・友達とショッピングを楽しむ!
・バイトに勤しむ!
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2011年11月28日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2011年11月29日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2011年12月03日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2011年12月14日