こんにちは、もしくは初めまして。柑橘類系マスター・秋みかんです。
今回のシナリオは『二人の魔女と機晶姫』の最終話となります。今回から初参加する人は第一話や第二話をご参照されたうえでご参加してくださるようお願いします。
さて、今回は大きな争いになります。機動要塞デイブレイカーを使い、国家転覆を図る黒幕・ヴィゼルの野望を叩き潰すのが今回の目的となります。
■デイブレイカーについて
デイブレイカーとは第二話で登場した“黒船漂着地点”という遺跡にて保管されていた黒い機動要塞です。形状は飛行船に似たような形をしており、バルーン部分に当たるところが船体となります。
契約者たちが手に入れた情報によれば、要塞正面には主砲の局地殲滅用高出力エネルギー砲『ミョルニール』が、正面両横に副砲の二連装圧縮式エネルギーカノンを二門、そして船体両側面にはそれぞれ十六門ずつの全方位型対空機銃が武装として顕在します。
それ以外は普通の機動要塞とほぼ同じになりますが、メイン動力にクルスがパーツとして使われていると思われます。要塞内に捕まっているミリアリアにとって大事な存在なので、注意してください。
■デイブレイカーの現況
黒い機動要塞・デイブレイカーは高い高度を保ったまま空京へ向かっています。現在はヒラニプラ南西の平原地帯を航行中で、主砲の射程範囲到達まで時間がありません。
遠距離偵察隊から送られた情報によると、武装は全て顕在。主砲はチャージに時間がかかるもののその威力は局地殲滅の名に恥じないものとなっています。
また、副砲の二連装圧縮式エネルギーカノン二門と機動要塞両側面に十六門ずつ付けられた全方位型対空機銃によって周囲への攻撃も万全。さらには元は大型飛空艇用の発着カタパルトもついているようで、そこからヴィゼル側が用意したと思われる巨大機晶ロボットが出撃してきた、という報告もありました。
巨大機晶ロボットは要塞の規模などを考えると、二十機ほど格納されていると推測され、実体剣による近接攻撃とミサイルランチャーによる範囲攻撃を得意とします。
■ミリアリアの防御結界
第一話でモニカの攻撃を退けたという、ミリアリアの防御結界。その筋では有名な防御結界であり、固さは随一です。
この防御結界を破壊しないことには、要塞に対し攻撃・侵入ができません。
結界に詳しい人の話によれば、「結界に対し、許容範囲を超える過負荷を一気に与えれば、耐え切れずに壊れるかもしれない」……とのことです。
■要塞攻撃時の注意
機動要塞を攻撃する場合、イコンは空を飛べるタイプのものでしか攻撃できません。地上からの攻撃が一切できませんので、注意してください。
■要塞内に侵入後のこと
機動要塞に侵入する際は国軍で用意された大型の飛空艇を使って直接乗り込みます。イコン部隊の人と協力し、侵入口を確保してください。
要塞内に侵入後は要塞の動力を完全に止め、捕まっているミリアリアたちを救出、そしてヴィゼルを捕まえることが最重要目標です。
ただし、侵入の際には武装した機晶姫による強力な抵抗がありますので、注意が必要です。人数はかなりのもので、武装は近接武器と遠距離武器持ちが半分ずつといったところです。
■登場NPCの簡易詳細
●ミリアリア
ミリアリアはイルミンスールの森に住む、媒介物を用いた防御結界を得意とする魔女です。
とても楽観的だが寂しがり屋。クルスに淡い恋心を抱いています。
モニカは幼少の頃に生き別れた唯一の肉親であり、彼女が敵意を向けていることに悲しみを覚えています。
現在はデイブレイカー内にてヴィゼルの協力を強いられているものと思われます。
●クルス
“機晶姫のゆりかご”という遺跡(第一話参照)から持ち出された、中性な顔立ちの機晶姫です。ミリアリアと契約者たちの力によって起動しましたが、起動以前の記憶はほぼ失われていました。
とても無垢で素直な性格。ミリアリアのことは起動させてくれた恩人と思っています。
現在はデイブレイカー内にいると思われるのですが……?
●モニカ
主(ヴィゼル)の命令でクルスの奪取をしようとした、ミリアリアの妹です。ミリアリアと同じ魔女ですが、その力量は計り知れないほど。
まっすぐで真面目。それ故に、自分の気持ちの揺らぎに対して弱い一面も。 第二話でミリアリアたちと再び対峙するも敗れ、空京警察に身柄を拘束されていました。そして現在は混乱に乗じて脱走しようとしたところ、契約者たちと合流。真実を知るべく、デイブレイカー攻撃部隊とは別に要塞内のヴィゼルに会おうとしています。
モニカと共に真実を知りにいきたい契約者は、モニカをヴィゼルの元へ連れていってあげてください。彼女の心の整理がつかない限りは、ミリアリアの言葉は届かないでしょう。
●ヴィゼル
ミリアリアの研究の出資者であり、モニカを幼少の頃から育てた人物であり、今回の空京襲撃を企てた黒幕です。
非常に気概のある人物ですが、裏では利益になることならば悪しきことにも手を染めるという噂が立つほど。その真実はヴィゼルのみが知っています。
遺跡などに興味を持っているのですが、それにのめりこんでいったために古王国時代では成し得なかった統一国家の建国を目指そうとしています。
アクション次第で未来は千差万別に変わります。皆様のご参加、お待ちしております。