シナリオガイド
早く何とかしないとパートナーがクリスマスチキンにされる!
シナリオ名:女の嫉妬に巻き込まれたのが運の尽き、なのか? / 担当マスター:
保坂紫子
クリスマス一色に染まる街中。噴水広場では、前で待ち合わせをしている多くの恋人たちを眺めて嫉妬に顔を赤くしているヴァルキリーの少女が居ました。
彼女は名前はアンバー・シグナス。視線の先に居るのは双子の姉であるコハク・シグナスとその恋人の応地 一世(おうち ひとせ)です。
双子だからというわけではないですが、悲しくも同じ人を好きになり、振られたアンバーはしかし自分の恋心を諦めることができません。逆に想いは日々募る一方でした。
そして、物静かな姉と違って感情豊かなアンバーは、初々しい恋人たちの光景に燃えあがる嫉妬心を抑えることができませんでした。
きっかけは、互いに手を繋いだ、という些細なことでしたが、彼女のスイッチを入れるには十分でした。
彼女は魔女ルルト・ロバの魔法書を胸に抱く腕に更に力を込めました。
「魔女ルルト・ロバの名においてアンバー・シグナスが命じる。
汝人の形を禁じ、言を発せず、字を記す事も不可能とせよ――!」
口上は大気を震わせ、大地に呪印を描きます。
吐き出した呪いの言葉はすぐさま効力を発揮します。
その場に居た地球人以外の生物が皆一斉に鳥へと変化しました。
恋人が目の前で大白鳥に変化した一世は動揺しました。動揺した視線の先で魔女の名前で呪いの対象から外れたアンバーと目が合ってしまいます。
想い人の驚いた顔にアンバーはその場から逃げ去りました。
地球人以外が呪いにかかり鳥になった、ちょうどその時、多くの従者を伴にして美食家のウマ・ウマーイが噴水広場の前を通りかかりました。
「おお、なんと色とりどりの鳥か」
多種多様の種が飛び交う様子にウマ・ウマーイは目を輝かせました。
「イッツインスピレーション! ひらめいたぞ。おい従者よ、あの鳥達を捕まえよ」
「ウマ・ウマーイ様」
「捕まえよ。これは神からの思し召しだ。ワシは美食家ぞ。あの鳥全て並べて食して味を比べよとの神の思し召しよ!」
聖夜の近いこの日に、目の前に多くの鳥が羽ばたいている事がウマには運命と思えたようです。
「しかし……」
「飼い主の事だろ? 構わぬ。金を積め」
しかし、とウマは続けます。
「――しかし、所詮鳥は鳥。断られた時は勿論、ふっかけるような欲張り飼い主には問答無用の力づくで奪ってくるのだ」
その瞳には、あの優雅に羽ばたく鳥すらも最早皿に乗った料理にしか映ってないようでした。
欲望に正直な主人に従者達は互いに頷き合いました。
「わかりました。行ってまいります」
深々と礼をすると数人の従者が噴水広場に向かって走り出しました。
魔導書を紛失し念の為と古物店を巡り歩いていた魔女ルルドは噴水広場が騒がしいことに気づき、白鳥を必死に庇っている友人でもある一世を発見して慌てて駆け寄りました。
担当マスターより
▼担当マスター
保坂紫子
▼マスターコメント
はじめましての方もお久しぶりな方も、こんにちは。保坂紫子と申します。
どうぞよろしくお願いします。
聖夜を数日後に控えた、そんなある日。
白昼堂々噴水の前で呪いの言葉が発動されました。
地球人以外の生き物、意志の宿る存在全てが鳥にされてしまいました。
事件解決を目指すにはアンバー・シグナスを捕まえないといけないですが、彼女は人混みの中に消えてしまいました。
しかも、美食家ウマ・ウマーイが狙っています。
ウマ・ウマーイの従者はその道の専門でもあります。スキル、一部武装を含めステータスはPCとほぼ同一と見ていいでしょう。
また、ウマ・ウマーイの命令もあり、パートナー(鳥)と少しでも離れるとパートナー(鳥)を狙います。パートナー(鳥)が上空に逃げた場合も優先してパートナー(鳥)を狙います。
鳥になる呪いについて。
魔女ルルト・ロバに魔導書が戻れば、彼女が呪いを解いてくれます。
LCが呪われた場合、言葉を喋ることはできません。文字を記すこともできません。
また、同行者が二人以上の場合、その場に居たのが前提となりますので、全員が呪われます。
また、変身してしまった姿が必ずしも白鳥である必要はありません。
▼サンプルアクション
・パートナーを従者から守り抜く。
・パートナーと共にアンバー・シグナスを追う。
・その他。
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2012年11月26日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2012年11月27日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2012年12月01日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2012年12月12日